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ソニーα7Rとα7のマウントがふにゃふにゃな件→修理で良くなった

2013年12月22日 カメラ・写真
α7のマウント


「誰も作らなかったカメラ」こと、ソニーα7Rα7。最近では各メディアでも取り上げられるようになって、「シャッターがイマイチ」、「レンズがない」という評価も毎度のこととなってきました。

誰も作らなかったカメラには、α7Rとα7の2機種があります。α7Rの方が高級機です。マグネシウム合金をふんだんに使った高コストカメラ、それがα7Rです。

その高級機α7Rの現状について、約一週間前に価格.comで衝撃の画像がアップされました。

α7Rのマウント

「下部側(左側)を押すとガタつきます」というキャプション付きで、α7Rのマウントがへこんでしまっている画像です。わずかなズレも許さない光学の世界において、この傾きは致命的です。α7Rの問題なのか、個体差なのか、わかりませんでした。自分は安いα7の方だから関係ない、と思っていたら、おととい「『壊れました。』 SONY α7R ILCE-7R ボディ のクチコミ掲示板」に気になる書き込みが。
α7 でも凹みました。自分も凹みました。

あかぶーさんの凹みポイントを押しても大丈夫そうなので期待したんですが、3時の位置を押したら、あかぶーさんの写真程度には凹みそう。(怖くて、あまり強く押せませんが、普通に押して凹みます。)

えぇっ!α7でも凹みの!?



ということで、自分のα7でも試してみることにしました。
α7のマウント


レンズを外し、マウント部を上に向けてイメージセンサー(ローパスフィルター)むき出しの状態にしてみました(こういう置き方をすると、ローパスフィルターにホコリが付着する率が高まりますので、マネしないで下さい)。マウント部の3時の方向を押してみると…
α7のマウント



たわんだ…! orz…!!




マウントがへこむのは、α7Rの構造的な問題あるいは個体差かと思ったら、α7でもたわんでしまいました…。

ビスの部分を上から押してもたわみませんが、ビスのない部分を押すとたわみます。上でUPされていたα7Rほどはへこみませんが、ふにゃふにゃしています。他の人からの報告もありますし、使っているうちに壊れたのではなく、最初からこういう設計なのだと思われます。


もしかして世の中のカメラはこういうふにゃふにゃマウントが普通なのかと思って、ニコンD700でも同様にマウントを押して確認してみました。

カッチカチでした!

ニコンD700のマウントは押してもビクともしません。金属マウントでガッチリ作られています。信頼のニコンです。


一方ソニーα7の方は、マウントの爪部分等に、金属ではなくプラスチックが採用されています。プラスチックのせいなのか、押すとふにゃふにゃします。強度の強い部分と弱い部分が明らかに存在します。強度計算を間違っているのではないかと、疑問に感じてしまう強度です。

マウントがふにゃふにゃなことによる弊害で考えられるのは、画質、耐久性、防塵防滴性の劣化等です。マウントが傾けば、画質に影響を与えて片ボケを起こす恐れがあります。イメージセンサーの方もマウントの傾きと同様に傾けば片ボケは起こらないかもしれませんが、何かしらの影響が出る可能性があります。

今まで自分のα7で、片ボケしている事件に遭遇しているかというと…そもそもキットレンズがボケボケで、片ボケなのか、レンズ性能なのかよくわかりませんでした。たとえば、この前UPしたこの画像なんかも、右側がボケボケです。
SEL2870


レンズを持って、ファインダーを額に強く押しつけたりすると、マウントが傾くかもしれません。また、重いレンズを付けると、自重で傾きそうです。レンズを装着したまま持ち歩いていると、マウントに負荷がかかって壊れやすくなるかもしれません。α7にはLA-EA4というSONY純正のマウントアダプターが用意されているので、一眼レフAマウント用の重いレンズを付けた場合には、画質劣化と耐久性の両面で心配になります。

それからα7シリーズは、「厳しい環境下で使える防塵・防滴に配慮した設計」がうたわれています。本当に厳しい環境下で使えるのか、かなり疑問に思えてきました。防塵防滴を宣言したのではなく、「防塵防滴に“配慮”しただけだから」とか言われてしまいそうですが。


「誰も作らなかったカメラ」。たしかに、誰も作らなかったカメラかもしれません。このマウント強度で安全なのか、ソニーからの見解を待ちたいと思います。すぐ壊れてしまったり、なぜかちょうど1年経った頃に壊れてしまったりしたら困りますからね。安心して長く使っていきたいです。





追記12月23日:昨日この記事を投稿して以降、「低脳はしんじまえ」などのメッセージが飛んできていますので、補足と追記をします。

一番上の価格.comのα7R本体の画像は、凹んでいて、おそらく故障している状態です。自分のα7は、押してもそこまで凹みません。凹みませんが、少したわむ状態です。強度が弱くて、「ふにゃふにゃ」しているという表現をしました。現状では何も壊れていません。

さて、α7Rの構造について、価格.comの方に新しい断面画像が投稿されていました。
α7Rのマウント断面図

マウントの爪部分にプラスチックが採用されていて、それを金属で挟み込む形になっているようです。プラスチックの強度とビス留めの仕方の関係で、押すとふにゃふにゃしているように感じるのかもしれません(自分のはα7の方なので、少し違うかもしれませんが)。

なお、このふにゃふにゃなことによる強度についての心配ですが、ソニーから回答があった方の投稿を引用します。
マウント部に関してソニーさんから回答がきました・・・

引用転載はせず文体変えてますが・・・

・指で押すなど局所的な力を加えた際に押した部分がたわみ、わずかに沈み込むことがあるが、強度的に問題がないことを確認している。

・重量のあるレンズを装着した場合の強度についても、充分確認しており、撮影や運搬を想定した、通常の使用方法の中では問題はない。

価格.com - 『壊れました。』 SONY α7R ILCE-7R ボディ のクチコミ掲示板

ということで、マウントがたわむのは仕様で、強度的には特に問題がないそうです。重量のあるレンズを装着しても大丈夫だとのことです。とりあえず一安心しても良いのではないでしょうか。

追記ソニーα7Rのマウントが3か月でぶっちぎれた人がいるらしい…



どうしてもマウントの強度が気になるので、ソニーのサービスステーションに持ち込んで、修理に出してきました。

修理1α7を点検修理に出した話
修理2α7が点検修理から返ってきた!マウントが…!

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