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痛ヘッドフォンにぴったり!?SHL8800レビュー

2010年04月17日 音楽
痛ヘッドフォン作ってみた。



昨年のフィリップスヘッドフォンのレビューモニター・マラソンに引き続き、今年も「フィリップス ヘッドフォンマラソン2010」に参加することになりました。
前回はSHL9560SHH9756SHL9600SHE9551SHE9700のヘッドフォン(またはイヤフォン)をレビューしてきました。
今回もまたいくつもヘッドフォンが増えそうです。

ちなみにフィリップスでは、ヘッドフォンを発売してから今年で50周年を迎えるそうです。
これを記念して、5月1日から6月19日の50日間で50名にフィリップス ヘッドフォン「SHE9755」をプレゼントするスペシャルキャンペーンが開催されています。
キャンペーンサイトのコメントに、この[Z]ZAPAブロ~グ2.0のコメントが表示されたりして、ちょっと恥ずかしかったりします。
このレビューは(もちろん他のレビュー記事もですが)やらせ記事ではなく、ブログの内容は毎回好き勝手に書いているので(悪いところもそのまま書いているので)、よけいに恥ずかしいです。


さて、「フィリップス ヘッドフォンマラソン2010」第一回目のヘッドフォンは「PHILIPS ヘッドフォン SHL8800」です。

まずはパッケージから。
いつものPHILIPSデザインです。



今回のヘッドフォンの特徴は「Changeable designs」。
PHILIPSのヘッドフォンのこの部分に書いてあることは、毎回本当に力が入っている部分なので要チェックポイントです。



パッケージ裏側。
「I CANT HEAR YOU」。



外のパッケージを開けて、中を取りだしたところ。



各パーツを取り外したところ。
着せ替え用のジャケットが4枚(1枚はすでに装着済み)入っていました。



ここが着せ替え部。



耳当て部。
スピーカーは大型40mmのスピーカードライバー。



バンド部。
高級感はまったくなし。
でもなかなか軽くて良いです。
上部にはクッションが入っていて装着感が高められています。



着せ替え部のカバーを外してみました。



着せ替え完了。
最初に用意されているデザインはあまり良くないかも?



ということで、自作。
直径5cmの円形に好きな絵柄をプリントアウトして切り取れば、簡単にデザインを変えられます。
まさに着せ替えヘッドフォンです。



さて、それでは肝心のヘッドフォン音質や付け心地等のレビューを。

PHILIPS イヤフォン SHL8800レビュー

・最初に感じたこと…
まずは女性ボーカルのしっとりした曲で試聴開始。
耳をすっぽり包み込むようなイヤーパッドではないので、どんな音か気になっていました。
意外と音場重視のように感じました。
低域は少し後ろ目から、中域、高域に上がるにしたがって音が前に出てくる感じです。
中域が後ろに埋もれてボーカルが聞こえてこないタイプが好きではないので心配していましたが、かなりボーカルも聴きやすく、低域とも良い感じで分離しているように感じました。
高音のツヤなどはありませんが、シャリつくこともなければ音が刺さることもなく、なかなか聴きやすい感じです。
クリアさはそれほどないものの、こもり感もそれほどではないので、ボーカルの音を前で聴ける普通に聴ける良さそうなヘッドフォンだと感じました。

・曲を変えてみたら…
続いて、男性ボーカル曲に。
「…」
今度は一転、最悪なことに…。
低域の量感を出し過ぎのヘッドフォンでした。
そういえば一曲目はほとんど低域の出ていない曲だったことを思い出しました。
低域のしっかりした曲を流したら全然ダメでした。
低域の量を増やしすぎ、うるさすぎてまともに音楽を楽しめません。
ここまでバランスが偏ったヘッドフォンも珍しいです。
しかも、女性ボーカルと比べ男性ボーカルだと声が低音と分離しきれなくて、あまり良くない感じです。

・iPhoneなどのイコライザを変更できるプレーヤーなら…
あまりにもバランスが悪いので、iPhoneやiTunesでイコライザをいじって、低域の量を変更してみました。
「Bass Resucer」です。
低域を極端に減らす「Bass Resucer」がちょうどイイ感じでした。
どれだけバランスが悪いんだという感じですが、「Bass Resucer」にすると、ボーカルも聴きやすく、低域もそこそこあり、なかなかのヘッドフォンに変身しました。
でも、調整できるプレーヤーでないと使えないので、ちょっと面倒ですね。


低域
低域は少し後ろ目から音場重視で慣らしてくれますが、とにかく量感が多すぎです。
バランスが悪すぎます。
音自体はまぁ普通と言ったところです。

中域
中域は引っ込んでいないので聴きやすい感じです。
低めの音だと低域に引っ張られてしまうので、高域に近い音の方が聴きやすくて好印象です。

高域
高域はツヤなどはありませんが、シャリつくこともなければ音が刺さることもなく、かなり普通な感じです。
特徴を出し過ぎて聴きにくくなるよりはこれくらいの方が聴きやすいです。

タッチノイズ
インナーイヤフォンなどと比べれば全然気になるところはありません。
コードの出ている部分が左側のみなので、タッチノイズは右側はさらに小さくなります。

装着感
SHL9600は側圧が強すぎて長時間付けられなかったので、今回のはそこまで側圧が強くなくてなかなか良い…。と最初は思ったものの、やっぱり長時間付けていると少しずつ疲れてきます。
個人的に装着感はすっぽりと耳を包んでくれるSHL9560が最高です。

個人的なまとめ
SHL8800は、音のバランスが非常に悪いヘッドフォンでした。前回のSHL9560とは全くタイプの違うヘッドフォンです。「ヘッドフォンなんてどれを選んでも変わらない」という人がいたら、ぜひこの2つを聴き比べてもらいたいです。

SHL8800は、低域だけ控えめにしてくれれば…という感じが否めません。他は全て平均レベルでまとめてあるだけに、非常に惜しいです。これで低域さえ控えめだったら、全てが平均レベルの無難でコストパフォーマンスに優れたヘッドフォンになれただけに残念です。

デザイン的な面で見れば、着せ替え型のヘッドフォンはかなり面白いです。自作の痛ヘッドフォンに最適なヘッドフォンだと思います。

着け心地:★★★☆☆
音質:★★★☆☆





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