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低価格でクリアな音質、PHILIPS SHE9500レビュー

2010年05月02日 音楽
昨年のフィリップスヘッドフォンのレビューモニター・マラ ソンに引き続き参加している、「フィリップス ヘッドフォンマラソン2010」。第2回目は「PHILIPS インイヤーヘッドフォン SHE9500」のレビューになります。

まずはパッケージから。
「プレミアムサウンド」の文字が目立ちます。


外側の箱から取り出してみたところ。



全パーツ。
イヤフォン、イヤーキャップ3種類(Mサイズはイヤフォンに装着済み)、延長コード、収納ケース、収納ポーチ。



イヤフォン収納ケースとイヤーキャップ。
収納ポーチだけでなく、イヤーキャップにホコリが付かなくするために収納ケースも付いています。



CCAWボイスコイル採用のイヤフォン。

PHILIPS イヤフォン SHE9500レビュー

低域
低域は後ろからかなり控えめに鳴らしてきます。安いイヤフォンにありがちな、「ボワボワな低音を量感だけ上げてごまかす」のとは全然違います。ただ、音圧がないわけではありませんが、量はかなり少なく、前回のSHL8800や同じカナル型のSHE9551SHE9700などとはタイプが異なります。はっきり言って、低音大好きな人には全く向かないイヤフォンです。

中域
中域はいたって普通です。特徴のないのが特徴なくらい。音自体はクリアでヌケの良い気持ちの良い音です。低い方は低域に少し引っ張られて後ろ目に、高い方は高域に引っ張られてやや前に出てきます。どちらかというと、女性ボーカルの方が合ってると思いました。低域から高域までバランスの良い音作りは個人的に好きです。

高域
高域はけっこう前で鳴らします。音は細いものの、刺さったり、耳が痛くなることはない…と最初は思ったのですが、イヤーキャップをMからSサイズにして聴いていたら、高域の上の方を使う楽曲だと音が少し刺さりました。曲によっては聴き疲れもしました。イヤーキャップを合わせないと評価が少し変わるかもしれません。とにかく、クリアでヌケが良く解像感の高い高域がこのイヤフォンの特徴だと思います。

タッチノイズ
ケーブルは細め、タッチノイズはカナル型では普通と言ったところでしょうか。ケーブルはかなり短く、そのまま使う場合だと胸ポケットくらいにしか対応できない長さかもしれません。長さが足りない場合は、付属の延長ケーブルを使うことで長さを伸ばすことができます。

遮音性
イヤフォンの後ろが半分開放型になっているので、カナル型の割に遮音性はあまり高くありません。そのおかげか、音のこもり感は少なめで、クリアな音質を楽しめます。

装着感
耳に入れてみて、「少し浅め」のように最初感じました。他のカナル型に比べると、耳の奥まで入れる感じはしませんでした。ジェルスリーブのSHH9756と比べると安定感は負けますが、装着感が悪いということはなく、なかなかの装着感です。

個人的なまとめ
最初SHE9500を聴いてみて、「おっ、なかなかクリアなバランス型!」と思いました。低音重視のイヤフォンが多いPHILIPSでも、こういう繊細な音作りもできるのかということに驚きました。低音から高音まで、かなりバランス良く作られ、半分開放型の構造も手伝って、音にそれほどこもり感がありません。カナル型には珍しく、解像感重視の設計です。
ただ、このイヤフォン全体の音に言えることですが、「音が細い」です。低域の量がやや不足がちなのと、高域で音が細くなりすぎる部分があるのが欠点です。SHH9756とも聴き比べてみましたが、あちらもなかなかバランスは良く、SHE9500よりもはるかに太い音が出ます(その分、こもりがちで聴いていて気持ちよくないのが欠点ですが)。SHE9500はワイドレンジの解像感重視のため、聞き手は少し選ぶイヤフォンかもしれません。
それと、このSHE9500の実勢価格を調べてみて驚いたこと。なんとアマゾンで1720円!低価格でこのクリアな音質と付属品。これで利益が出るのか心配に思ってしまうくらいです。SHE9500は、解像感重視の人にはかなりコストパフォーマンスに優れているイヤフォンだと思います。


着け心地:★★★★☆
音質:★★★★☆


お知らせ:5月1日から6月19日の50日間で50名にフィ リップス ヘッドフォン「SHE9755」をプレゼントするスペシャルキャンペーンが開催されています。




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