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ヨーグルトを自作するぞ5:R-1ドリンクタイプでヨーグルト自作!

2020年07月11日
ヨーグルトを自作するぞ1:ヨーグルトメーカーで牛乳パックから作れる!ヨーグルトを自作するぞ2:アイリスオーヤマ KYM-014 を購入ヨーグルトを自作するぞ3:初めてのヨーグルト自作!ヨーグルトを自作するぞ4:R-1を種菌にヨーグルト作り!からの続きです。美味しいマンゴーラッシーの作り方を極めた次は、ヨーグルトの自作を極めようとヨーグルトメーカーを買った話です。 さて、今回はR-1ドリンクタイプを種菌にしてヨーグルトを自作してみることにしました。
R-1ドリンクタイプ


1回目の自作ヨーグルトはマジメに混ぜなかったらダマっぽくなってしまい、2回目の自作ヨーグルトはしっかり混ぜたのにわずかながらブツブツしていました。「もしかして、ドリンクタイプのヨーグルトを種菌にすれば、混ぜるのも簡単で完全に混ざるのでは?」と思いつきました。

思いついたら、早速実験です。

今回は、1リットルの牛乳から量も測らずに適当に110mlくらい取り除き、R-1ドリンクタイプ112mlをそのまま全部投入しました。そして牛乳パックの口を閉じて、そのまま牛乳パックを振ってシャッフル!計量スプーンを一切使わないことで、熱湯消毒の手間を省きました。おかげで、余計な雑菌は混入しません。そして、購入したアイリスオーヤマ ヨーグルトメーカーIRIS OHYAMA KYM-014の本体にセットし、メニューの「プレーン」を選択し、スタート!
ヨーグルトメーカー


今までの経験上、「できあがったヨーグルトには酸味がある」という状態だったため、今回はスマホのタイマーを変えました。本体のワンタッチボタンでは9時間の発酵時間に設定されていますが、スマホのタイマーは8時間30分に設定しました。9時間経つ前にヨーグルトメーカーのスイッチを自分で切って、発酵時間を30分縮めてみようという作戦です。

そして、スタートから8時間半経ったらスマホのタイマーが鳴ったので、電源を切り冷蔵庫へ。そのまま一晩寝かせ、翌朝牛乳パックを開いて自作ヨーグルトの状態を確認してみました。開けてビックリ…

ホエイ(乳清)が出ていない!

今まで牛乳パックの上の方は水分(ホエイ)が少し出ていたのですが、今回は何もありません。トロトロの滑らかなヨーグルトができあがっていました。

そして味見。

うまい!

今まで一番酸味が少なく、滑らかでまろやかな口当たり。美味しいです。

100点満点で評価すると… 100点 です!

ヨーグルトの味が美味しいのはもちろんのこと、口当たりも滑らかで本当に最高です。うまく自作ヨーグルトを作れた要因を考えてみると…
・ドリンクタイプのヨーグルトを種菌に使ったことで、よく混ざった
・計量スプーンを一切使わなかったので、雑菌の入り込む余地がなかった
・発酵時間を30分短くしたのが良かった
・ドリンクタイプのR-1の種菌そのものが良かった
などが考えられます。ドリンクタイプのヨーグルト、実は自作ヨーグルトの種菌としても優れていることがわかりました。分量に関しても、1リットルの牛乳からピッタリ100ml抜いて、スターターのヨーグルトを100ml追加するのではなく、適当でも問題ないことがわかりました。適当に110mlくらい牛乳を抜いて、R-1ドリンクを全て投入し、シャッフルするだけで作れます。もっと簡単に言うと、「牛乳パックからあふれなければOK」です。手順が超簡単になりました。

翌日は酸味が増した

100点満点の自作ヨーグルトを翌日食べてみたら、酸味が増していました。今までは初日から酸味がMAXでしたが、今回は2日目に酸味がMAXになりました。今までは9時間発酵で、今回は8時間半発酵だった差が出たのかもしれません。冷蔵庫に入れておいても、酸味は増すようです。今の季節なら、9時間、8時間半、8時間、7時間半と、徐々に発酵時間を短くしていって、好みの酸味になるまで試してみる価値がありそうです。短すぎても発酵がうまくいかないかもしれませんし、この辺りは微調整で詰めていく予定です。自分としては、固いヨーグルトよりも、柔らかくて酸味のないヨーグルトを求めています。今後はもう少しパラメータを詰めてみます。なお、酸味が増しても滑らかで美味しいので、好みの範囲でいろいろチャレンジできると思います。

注意点1:完璧なR-1が増えるわけではない

勘違いしないように注意が必要なのは、「R-1を種菌にはしているが、完璧なR-1が増殖するわけではない」ということです。R-1は、明治の専用の設備で温度、密閉度、加圧度、菌、生乳などを完璧にコントロールした状態で製造されています。素人が市販の牛乳を買ってきて適当にR-1を混ぜてヨーグルトを作っても、R-1と全く同じ成分のヨーグルトは絶対にできあがりません。「R-1の分身」ではなく、「R-1を種菌にした何か」ができあがっているだけです。ここを勘違いしてはいけません。成分や機能性を求めているなら、本物のR-1を買う必要があります。なお、味については個人的な評価になりますが、「R-1を種菌にした何か」はとてもとても美味しいです。

注意点2:無限増殖は危険

それから、ヨーグルトの無限増殖について。「R-1を種菌にした何か」を種菌にして、再び自作ヨーグルトも作れるとは思います。ただ、雑菌が混ざったり、種菌に変化が現れたりするリスクが高いため、自作ヨーグルトから自作ヨーグルトを作るのはやめておいた方が良いと思います。特に世代を経るほど危険性が高まります。種菌は毎回本物の市販ヨーグルトを使った方が安全です。もし種菌のR-1代をケチりたいなら、投入するR-1の量を一本の半分にする方法もあります。半分でもヨーグルトはできるようです(自分では未確認なのと、半分だけ使うよりも、一本まるごと使ってしまった方が楽なので試していません)。

注意点3:賞味期限は牛乳の賞味期限を目安に

「自作ヨーグルトの賞味期限は?」と心配になる人もいるかと思います。基本的には匂いを嗅いだり、見た目や味を確認すればわかると思います。一般的に「牛乳の賞味期限を目安」にしている人が多いようです。自作ヨーグルトを作る際の牛乳は古いものを使わず、買ってきてすぐのものを使った方が良いです。仕上がりも安定するはずです。また、牛乳パックに入れたまま長期保存すると、冷蔵庫の匂いや牛乳パックの匂いがヨーグルトに移りやすくなります。容器を移し替えるか、すぐに食べるかした方が美味しく召し上がれます。1リットルの牛乳を元にすると、できあがるヨーグルトの量も1リットルなので、ヨーグルトをあまり食べない人にはオススメできません。たくさん食べる人、家族で食べる人にこそ、自作ヨーグルトはオススメです。

まとめ:理想的な自作ヨーグルトは3回目でできてしまった

ということで、ヨーグルト作り第3回目にして、もう理想的なヨーグルトが作れてしまいました。しかも熱湯消毒もいらず、手順も簡単になって、製造安定度も高まるというおまけ付きでした。R-1ドリンクタイプのヨーグルトを種菌にすることで、滑らかで美味しい理想的な自作ヨーグルトが作れました。自家製ヨーグルトを作るときに、最初に砂糖を混ぜる人もいます。雑菌が混ざるのを避けるため、余計なものは混ぜないで作った方が安定度は高まると思います。

それでは、ZAPA式の美味しい自作ヨーグルトを作る手順をまとめておきます。
・市販の1リットル牛乳を買う(「乳製品」ではなく「牛乳」と書かれているもの)
・明治R-1ドリンクタイプのヨーグルトを買う
・1リットルの牛乳から110mlくらい牛乳を抜き、R-1を全て投入する
・牛乳パックの蓋を抑えて牛乳パックを振り、良くシャッフルする
・ヨーグルトメーカーにセットし、プレーンに設定してスタートする(ワンタッチボタンがない場合は、42度9時間をセット。暑い季節は少し早めに取り出しても問題ない)
・時間になったら、ヨーグルトメーカーから取り出し、冷蔵庫で冷やす
・完成!(メープルシロップをかけたり、ハチミツをかけたり、砂糖を混ぜたり、食べ方は無限大!シリアルやグラノーラとも合う。マンゴージュースを混ぜてマンゴーラッシーを作ったり、カルピスを混ぜてヤクルト風な乳酸菌飲料を作ったり、ドリンクにしても美味しい)

はい、簡単ですね。上記手順でヨーグルトを作ると、余計な洗い物が出ません。調理器具にありがちな、「洗うのが面倒で使わなくなってしまった」という残念な結末になりません。牛乳パックで作ったヨーグルトは、最後にパックの内側にヨーグルトがつきます。そのときは、牛乳と砂糖を入れてシャッフルすればラッシーになります。最後まで美味しくいただきましょう。



自作ヨーグルトまとめ