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パワーブリーズで呼吸筋を鍛える!その2-種類選択編-

2020年04月28日 音楽
前回のパワーブリーズで呼吸筋を鍛える!その1-パワーブリーズとの出会い編-からの続きです。今回はパワーブリーズの種類の選択方法について解説します。

パワーブリーズについて

現在、世間を賑わせている新型コロナウイルスに対して、吸気筋トレーニングが有効であると日本集中治療医学会から発表されたことを受け、パワーブリーズにも注目が集まっています。

さて、パワーブリーズにはいくつもの種類があります。パワーブリーズのメカニカルモデル(固定負荷方式)であるPOWERbreathe (パワーブリーズ)プラスには、赤、青、緑の3種類があります。緑が標準負荷、青が重負荷、赤が超重負荷です。
パワーブリーズ


B'zの稲葉さんは肺活量が化け物クラスなので、超重負荷の赤を使っています。Official髭男dismの藤原さんも赤を使っています。真似して超重負荷の赤を買ってしまう人が多いのですが、これは多くの人にとっては間違いです。参考までに、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんも稲葉さんに憧れて、パワーブリーズの赤を購入しました。キツすぎて3日で断念したそうです。他にも、パワーブリーズを愛用している著名人はたくさんいます。
パワーブリーズ


パワーブリーズは、1日2回30呼吸で呼吸筋トレーニングができる器具です。しかも4週間以内に呼吸力がアップします(と書かれています)。
パワーブリーズ

パワーブリーズは横隔膜・肋間筋を含めて胸部に囲まれている筋肉を鍛えます。息を吸い込む際に負荷を与え、ダンベルと同じ容量で、呼吸筋を刺激し強化させます。つまり、「息を吸う」能力を上げるのがパワーブリーズです。息を吐く能力よりも、息を吸う能力をより向上させてくれます。鬼滅の刃に登場する全集中の呼吸と少し似ていますが、素早く大量に息を吸える力を鍛えるのはパワーブリーズです。
パワーブリーズ


パワーブリーズは玩具ではありません。イギリスで研究開発された健康器具です。
パワーブリーズ

パワーブリーズプラスのモデルごとの負荷の違い

パワーブリーズプラスには、青、赤、緑の3種類があることは説明したとおりです。
パワーブリーズ


さて、なぜ一般男性が超重負荷の赤を買ってしまうといけないのか、この負荷表を見てください。
パワーブリーズ


青の重負荷モデルの負荷レベル10は、赤の超重負荷のレベル6とレベル7の間になります。赤のレベル6を超えられる人だけが赤が必要で、それ以下の人は青で十分ということになります。そして、「一般人は赤の負荷レベル6を超えられるか?」というと、かなり厳しいです。ネットで調べた限り、多くの人は赤の負荷レベル2〜5くらいで限界になっています。赤の負荷レベル6を超えられるような人は超レアです。巨体の持ち主、超アスリート、肺活量にとてつもなく自信があるという人以外は、青で十分です。パワーブリーズで長期間鍛えた結果、青の負荷レベル10に達したという人は、その時に赤に買い替えればいいと思います。

パワーブリーズの日本の販売元である株式会社エントリージャパンの代表取締役ダニエルさんもこのように答えています。
そうなんです。実は“赤”はあまりお勧めしていなくて(笑)。超重負荷なので、きちんとやらないと使いこなせないと思いますね。ネットなどで“俺は赤ができるようになった!”というような動画を目にすることがありますが、呼吸が浅い人が多くてもったいないなと思います。一般的には、女性ならば“緑(標準負荷)”、 男性ならば“青(重負荷)”で十分。プロのラグビー選手にも“青”を薦めていますよ(笑)。まずはそこから始めて、徐々に負荷を上げていってほしいですね。だいたい4〜6週間で40〜50%ほど呼吸筋が強くなります。さらにパワーブリーズを使いながら、ほかの筋力トレーニングを併せて行うと効果的です。腕立て、プランク、それからバランスボールをやりながらパワーブリーズ、自転車をこぎながらパワーブリーズ(笑)。どれも効果的ですよ。ただ、そうやって複合的に使うには、まずは標準負荷の“緑”からやるといいと思います。特に体重90kg以下のアイドルは“緑”ですね(笑)。

【連載】寺嶋由芙「パワーブリーズを使い始めたら、歌うのが楽になったり腹筋が引き締まりました」|エントリージャパン編(前編) - Pop'n'Roll(ポップンロール)
「一般的には、女性ならば“緑(標準負荷)”、 男性ならば“青(重負荷)”で十分。プロのラグビー選手にも“青”を薦めていますよ(笑)」と書かれています。プロのラグビー選手にも青を薦めているくらいなので、間違いなく一般男性は青で十分です。

パワーブリーズプラスの青はこれになります(買いました)。
パワーブリーズ


「大は小を兼ねるのでは?」と思った人は、もう一度この表を見てください。確かに大は小を兼ねています。最低負荷は緑・青・赤で、それぞれ17・23・29です。
パワーブリーズ

そして、各モデルの調節幅は以下の通り。

標準負荷(緑):17〜98
重負荷(青):23〜186
超重負荷(赤い):29〜274

赤の超重負荷モデルだと、負荷設定レベルが1変動するごとに負荷の変動量が多くなりすぎてしまって、微調整できなくなります。ダンベルやマシンなどで筋トレをやったことがある人ならわかると思いますが、「トレーニングは最適な負荷で最適回数やる」のが一番トレーニング効率が高いです。最初から無理して赤を買ってしまうと、微調整できなくてトレーニング効率が最大限まで高められなくなります。なので、向上心のある一般男性は青がオススメです。緑だと、早い段階で負荷レベル10の98まで到達してしまう可能性があります(人によります)。緑の負荷レベル10は、青の負荷レベル5と同じくらいです。緑だと、急激に成長した場合にすぐ買い替えになってしまう可能性がありますので、青を買っておくのが安心です。

肺活量に自信のない男性は緑で、上を目指す一般男性は青にしましょう。上を目指さず、日々の呼吸筋トレーニングが目的の人は緑で良いと思います(体格の大きな人は緑では不足するかもしれません)。一般女性は緑で十分らしいです(パワフルな女性は青でも良いかもしれません)。それから、胸等に病気がある人は危険なのでトレーニングできません(気胸、肺虚脱、鼓膜異常、ぜんそくなど)。購入前に医師に確認してください。

ということで、パワーブリーズの種類選択に迷ったら、「向上心のある一般男性には青がオススメ!」と覚えておいてください。憧れの赤はほとんどの人には必要のないレベルです。

パワーブリーズクラシックについて

パワーブリーズシリーズには、上で解説したPOWERbreathe (パワーブリーズ) プラスの前モデルのPOWERbreathe (パワーブリーズ) クラシックも並行販売されています。
こちらも、緑、青、赤の3種類があって、それぞれ標準負荷、重負荷、超重負荷になっています。パワーブリーズプラスはパワーブリーズクラシックの後継製品なので、パワーブリーズクラシックに比べて、以下のように性能向上しています。
パワーブリーズ


最大負荷がパワーブリーズクラシックよりもパワーブリーズプラスの方が広くなっています。また、「本体が軽量化され、負荷目盛がスリーブを外すことなく確認可能」「新型マウスピースでくわえやすい」という点もパワーブリーズプラスの方が優れています。公式ページには以下のように違いが紹介されています。
Q.パワーブリーズクラシックとパワーブリーズプラスの違いはなんですか?

A.パワーブリーズクラシックが初期モデルです。その後、より使いやすく改良されたのがパワーブリーズプラスです。改良モデルのパワーブリーズプラスは、軽量化されて持ちやすく、マウスピースもくわえやすくなり、負荷目盛表示が見やすくなりました。初期モデルのパワーブリーズクラシックでは、負荷調節する際に外側スリーブを外すひと手間があります。ただし、仕組みはほぼ同様であり、効果に変わりはありません。
効果に変わりはないそうなので、使いやすさの点でパワーブリーズプラスの方が優れています。あとは価格面です。初期モデルのパワーブリーズクラシックの方が少し安いです。お金に問題がないのであれば、最新モデルのパワーブリーズプラスの方を買っておいた方が安心です。


さて、次回からは実際に購入したパワーブリーズプラスの青で、トレーニングに挑戦した記事を書いていきます。呼吸筋は鍛えられるのでしょうか。


次の記事パワーブリーズで呼吸筋を鍛える!その3-購入&初回プレイ編-





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