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カシオEXILIM EX-FH100レビューその5-DNG撮影編-

2010年06月27日 カメラ・写真
CASIO デジタルカメラ EXILIM FH100レビューの5回目です。

EX-FH100では、通常のJPEG形式の他に、DNG形式でも保存できます。DNGとは、デジカメで撮影されたRAWファイル用のアーカイブ形式Digital Negativeの略で、Adobeのオープンスタンダード規格です。RAWファイルであるため、カメラ内でJPEGを生成する前のデータをPCに取り込み、PCで自由に現像できるようになります。
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というわけで、EX-FH100のJPEG撮影とDNG撮影を比較してみました。


まずはJPEG撮影(クリックすると拡大します)。



続いて、DNG撮影して、Photoshop CS5で初期設定のまま現像。
カメラ内JPEG現像と比較すると、EX-FH100では自動で歪曲補正をやっているっぽいことがわかります。



DNG撮影なので、コントラストを高めたりホワイトバランスを変更したりといったことが、無劣化でできます。
下の写真は適当にパラメータをいじったものです(違いがわかりやすいように適当にいじっただけなので、この現像が最適というわけではありません)。



DNGで保存できるので、PCでの編集も容易!

と思ってしまいそうですが、結論から言ってしまうと、EX-FH100のDNG撮影はダメダメです。

何がダメか?

処理時間が長すぎる…。


「RAW+JPEG」モードで撮影すると、なんと15秒近くも処理待ちがあります。
15秒なんて、普通は待っていられない遅さです。

もしかしたら、今使っているSDカードの書き込み速度が遅いのではないかと思って、テスト用にClass10で書き込みが速い「SanDisk SDHCカード Class10 16GB SDSDX3-016G-J31A」を買ってきました。



で、この最速SDカードを差し込み、「RAW+JPEG」モードで撮影してみました。
シャッターボタンを押してから、処理待ち表示が終わり、次の撮影が可能となるまで正確に時間を計ってみました。

「13秒…」

全然ダメでした。

速いSDカードを使えば5秒くらいになるのではないか、と思いましたが、完全に期待はずれに終わりました。

1回の撮影ごとに13秒も待っていられないので、DNG撮影はテスト撮影だけでもう十分でした。
せっかくDNG撮影ができても、これだけ遅ければ本番では使えません。

高速連写の時も思いましたが、カシオのデジカメは処理が遅すぎです。薄さ最優先のExilimなら、処理が遅くてもバッテリーの持つCPUが最適だと思います。でも、このハイスピードムービーが売りのExilimなら、もっと速いCPUを積んで欲しいと思いました。

続く。

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