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「Adobe AIRプログラミング入門」執筆しました!

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2007年12月29日 カテゴリ:執筆・掲載履歴
来年ブレークするであろう期待の新プラットフォーム「Adobe AIR」。
この度、当ブログ管理人ZAPAが「Adobe AIR」の解説本「Adobe AIRプログラミング入門」を単著で執筆しました。


表紙の真ん中右辺りに、ちょろっと「■ZAPA」と書かれています。知らない人が見たら著者名ではなく、何かの記号かと思ってしまいな表記方法です。一冊丸ごとZAPAが執筆しましたので(編集者による編集やレイアウトなどはのぞく)、これは著者名「ZAPA」を表しています。

すでに見本誌は手元に届きましたが、一般の書店に出回るのは来年2008年1月の中旬くらい10日前後になるそうです。
この書籍のために、書き下ろしのプログラム数十本と、スクリーンショット数百枚を撮りました。サンプルプログラムを含んだCD-ROMが付録としてついていて、プログラミング解説本としては割と安い2300円での発売となります。発売元は工学社で、まだ紹介ページもアマゾン購入ページも存在しない、超最新情報となります。

公開APIを利用したサンプルサイトを作っていくよ」の管理人として、プログラミングを勉強するには、「簡単でも良いので、とにかく動くサンプルプログラムを自分で作ってみる」ことが大切だと思っています。そのために、短時間で理解できるプログラムのソースコード、スクリーンショットなどを豊富に掲載しました。

章構成は次のように、AIRの紹介から始まり、AIR開発環境のインストール、Flex3コンポーネントの使い方、ActionScript3.0の文法についての説明、目的別TIPS、AIR APIの説明と続き、最終的には7つのサンプル・プログラムの解説まで進みます。一通り本を読めば、リッチで面白いAIRアプリケーションを開発できるようになるはずです。

Adobe AIRプログラミング入門の章構成

1. AIRについて
1.AIRとは
2.AIRのインストールと実行方法
3.AIRアプリケーションの紹介
2. AIR開発環境のインストール
1.Flex Builder 3
2.「Flex Builder 3」で「Hello,World」
3.Flex 3 SDK
4.「Flex 3 SDK」で「Hello,World」
5.Aptana Studio
6.「Aptana Studio」で「Hello,World」
7.ADFファイルの設定
3. Flex3コンポーネント
1.コントロール
2.レイアウト
3.ナビゲータ
4.便利なショートカット
4. ActionScript3.0
1.ActionScriptについて
2.変数
3.演算子
4.オブジェクトとクラス
5.条件分岐
6.繰り返し
7.MXMLとActionScript
8.ActionScriptでAIR
5. 目的別TIPS
1.文字を、表示、入力する
2.「正規表現」「バリデータ」を使う
3.マウス、キーボードの情報を取得する
4.外部ファイルを読み込む
5.XMLを処理する
6.タイマーを利用する
7.サウンドを再生する
8.図形を描く
9.スタイルシートを利用する
6. AIR API
1.ウィンドウAPI
2.クリップボードAPI
3.ドラッグ・アンド・ドロップ
4.ファイル・システムAPI
5.SQLite
6.PDF
7.HTML
7. サンプル・プログラム
1.FLV動画再生プレイヤー
2.動画字幕表示プレイヤー
3.Webブラウザ
4.PDFリーダー
5.RSSリーダー
6.透明デジタル時計
7.透明定規
付録
CD-ROM

サンプル・プログラムの「FLV動画再生プレイヤー」では、下図のような感じのAIRアプリケーションの作り方を解説しています。ファイルリストからFLV動画を選択することができ、インターネット上のURLを入力しても動画を再生することができ、しかも動画ファイルのドラッグ・アンド・ドロップ再生にも対応しています。こんなプログラムを驚くほど簡単に作れてしまうところが、AIRのすごいところでもあります。

↑「FLV動画再生プレイヤー」の解説ページ。なにげに、ツンデレサーチ! の女の子が!?↑

AIRでは、PDFの表示などもできるので、次のようにローカルPCのPDFファイルも、インターネット上のPDFファイルも開くことができます。

↑PDF表示の解説ページ。なにげに、堀江貴文逮捕による本当の損失のPDFファイルが!?↑

AIRの可能性、AIRの表現力は幅広く、全7章に渡ってこれだけ書いても解説が足りないくらいでした。それでも一通り読めば、動画再生、オリジナルWebブラウザ、PDFリーダーなどが作れるようになります。
開発環境は、「Flex Builder 3」、「Flex 3 SDK」、「Aptana Studio」に対応しています。メインはFlexコンポーネントを利用したアプリケーションが多いため、統合開発環境の「Flex Builder 3」を導入すると開発もはかどります。もちろん無料の「Flex 3 SDK」さえあれば、プログラムのコンパイルもアプリケーションの配布もできます。無償のコンパイラ(しかもオープンソース化予定!)が配布されているAIRの強みでもあります。

興味のある方は、発売後に「Adobe AIRプログラミング入門」を一度手に取ってみてください。

Adobe AIRの魅力

AIRのコードネームはApolloでした。当ブログでもApolloやAIRについて、
Apolloでニコニコ動画みたいなアプリを作ってみるテスト
はじめてのApolloプログラミング
Apollo から Adobe AIR へ
はじめてのAIRプログラミング
などで紹介してきました。

雑誌へも「Adobe AIR 完全解説」に記事を執筆しました。
「Adobe AIR 完全解説」の記事を執筆しました

Adobe AIRは来年正式版(日本語版も)がリリースされます。それに伴い、対応アプリも続々と増えていきます。
一体AIRの何が魅力なのか?
それには、大きく3つの魅力が存在します。

1. クロスプラットフォーム

一番の魅力は「クロスプラットフォーム」であるということです。
AIRアプリケーションであれば、Windows用、Mac用、Linux用に分けて考える必要がありません。どのプラットフォーム向けに開発するのか、いちいち手間をかけていては大変です。クロスプラットフォームのAIRでは、AIRランタイムがインストールされているマシンで、同じように動作させることができます。ランタイム自体もアプリケーションに同梱してインターネット上で配信できるため、ユーザー側も簡単にAIRアプリケーションをインストールできます。
今後、AIRがケータイにも対応してきたら、もっともっと便利になっていきます。

2. 既存のWeb技術を応用できる

二番目の魅力は、「既存のWeb技術を応用できる」ということです。
ActionScript、Flex、HTML、Ajaxなどの既存のWeb技術は、そのまま流用できます。
新しいプラットフォームが誕生するからと言って、また新たに技術を習得し直す必要があったりすれば全く魅力のないプラットフォームになってしまいますが、AIRではそんなことはありません。今使っている技術、今使われている技術をそのまま応用して、AIRアプリケーションとして配布することができます。
しかも、それらの機能にプラスして、Webkit、PDF、SQLiteなどの機能も利用することができます。

3. ネット上のファイルにもローカルのファイルにもアクセスできる

三番目の魅力は、「ネット上のファイルにもローカルのファイルにもアクセスできる」ということです。
AIR(Adobe Integrated Runtime)はWeb技術を応用しながら、デスクトップアプリケーションとして動作します。RIA(Rich Internet Application)をデスクトップで動かせるわけです。
通常Webアプリケーションで犠牲になっている、ローカルファイル保存やドラッグ・アンド・ドロップやダブルクリックなどが利用できるようになり、クロスドメイン制約などもありません。開発者の意図した通りの表現力を発揮できる環境が揃っています。
AIRアプリケーションは、デスクトップアプリケーションならではの動作が可能になっています。


AIRは現在まだベータ版で、今月12日にBeta3が発表されたばかりです。
あと何ヶ月かすると、正式版が発表され、気づかないうちに周りでAIRアプリケーションの配布が当たり前になっているかもしれません。
一足先に、今のうちからAIRプログラミングを学んでおくのも、ひとつの手だと思います。

Adobe AIRプログラミング入門の執筆にあたって

今回「Adobe AIRプログラミング入門」を執筆することになり、いろいろと学ぶことがありました。
以下の項目について、今後少しずつ語っていこうかと思っています。
[AIR解説本の裏話1]なぜAIR解説本を書くことになったのか
[AIR解説本の裏話2]印税ってどうなってるの?
[AIR解説本の裏話3]クリエイティブ・コモンズライセンスは導入できない?
[AIR解説本の裏話4]本のタイトルについて(もう少しで大変なことに…!)
[AIR解説本の裏話5]ペンネームについて

アマゾンリンク:Adobe AIRプログラミング入門