SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMレビューその4-焦点距離別遠景画質-
2010年09月26日 カメラ・写真
シグマの超望遠レンズAPO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMレビューの「レビューその1-外観編-」、「レビューその2-画質チェック!-」、「レビューその3-近接撮影編-」に続き、第4回目は焦点距離別に遠景画質をチェックしてみました。
写真は、よけいな補正データが入らないよう、現像はViewNX2でホワイトバランスとピクチャーコントロールを全て同じにして、他は全て初期設定で現像しました(普段JPEGで撮らないので、RAWファイルしかありませんので)。周辺画質を隅々までチェックできるように、サムネイル画像をクリックすると等倍画像(4256*2832ピクセル)で表示されます。
写真は、よけいな補正データが入らないよう、現像はViewNX2でホワイトバランスとピクチャーコントロールを全て同じにして、他は全て初期設定で現像しました(普段JPEGで撮らないので、RAWファイルしかありませんので)。周辺画質を隅々までチェックできるように、サムネイル画像をクリックすると等倍画像(4256*2832ピクセル)で表示されます。
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広角端50mm
まずは広角端の50mmから。ピントは「AOKI」の辺りをすべての画像で合わせています。
50mm f4.5 1/1250
50mm f5.6 1/1000
50mm f8 1/500
絞り開放からなかなかの写りを見せてくれています。
しかもF8まで絞ると周辺までしっかりと解像します。
50-500mmの高倍率超望遠ズームでありながら、並の標準ズーム以上に解像しています。
100mm
続いて100mm(EXIFの読みでは95mmでした)。95mm f5 1/1250
95mm f5.6 1/1000
95mm f8 1/640
四隅の光量落ちが多少気になりますが、写りはバッチリです。
周辺減光については、Adobe Photoshop CS5やPhotoshop Lightroom 3.0には補正データが入っているので、気になる人はそちらで現像すれば一発で補正できます(今回は、元のデータをサンプルとして取るため、あえてViewNX2で現像しています)。
200mm
続いて200mm(EXIFの読みでは210mmでした)。210mm f6 1/1250
210mm f8 1/800
200mmになると、開放F値はF6になります。少し暗いですね。
写りは開放からシャープで素晴らしいです。
この200mmの時が最大撮影倍率1:3.1となり、もっともマクロ撮影に強い焦点距離です。ここでシャープに写るのはありがたいところです。
300mm
続いて300mm(EXIFの読みでは290mmでした)。290mm f6.3 1/1250
290mm f8 1/800
AEをロックしておかなかったのが失敗でした。
画像の明るさは、全ての焦点距離で揃えておいた方が良かったですね。
望遠300mmにもなると、大気の影響を受けて、遠景のシャープネスの評価がしにくくなってきます。
開放でもなかなか良い写りですが、F8の方がよりキリッとしています。
望遠端500mm
最後に500mm。500mm f6.3 1/1000
500mm f8 1/800
この日は、気温35度くらいの猛暑日だったため、大気の状態が良くなかったです。
もやもやしているのは大気の影響なので、画質判断としては少しわかりにくいかもしれません。
いろいろ撮った感想としては、この望遠端の500mmだけは、開放ではわずかにシャープネスが甘くなります(他が素晴らしくてそう見えるだけで、この写りでもあまり不満はありませんが)。
F8まで絞るとかなりシャープになり周辺減光も解消されるので、絞る余裕があるなら、絞った方が画質は良くなります。
全ての写真は、手ブレ補正をONにして手持ちで撮影しました。そのため、構図が一定でありません。
手ブレ補正の効果を確かめる意味合いもあったのですが、明るくて画質の方にはほとんど影響なかったようです。
ファインダーの方は、やはりレンズ内手ブレ補正のおかげで、手持ちよりも安定します。
特に超望遠500mmでは、手ブレ補正を効かせないと持っているだけで構図がぐらぐら動いて安定しないので、手ブレ補正の効果を実感できます。
写りの方は50mmから500mmまで全域で安定して、素晴らしい結果となりました。
高倍率ズームでは広角端の周辺画質については、大抵見るに堪えない画質だったりしますが、このレンズは驚きの描写力でした。
並の標準ズーム以上に50mmの写りが安定していて、非常に使いやすいです。
望遠ズームレンズを使うときは、セットで標準ズームレンズを持っていったりします。このレンズは50mmから安定した写りを見せてくれるので、標準ズームレンズを持っていく必要性が減ると思います。
しかも前回のレビューでも書いたように、50mmの最短撮影距離はわずか50cmであるため、近距離撮影やテーブルフォトまでこのレンズ1本でOKです。
200mmまで伸ばせば、望遠マクロ撮影までこなせてしまい、絞って風景を撮影しても良し、開けてボケ味を活かしてもよしで、超万能レンズです。
追記:SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMレビューその5-AF性能、使い勝手編-