SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMレビューその1-外観編-
2010年08月22日 カメラ・写真
みんぽすから、SIGMAの超望遠10倍ズーム「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」をお借りしました。
最近の(特にここ2〜3年の)シグマのレンズ性能は素晴らしく、今回の超望遠10倍ズーム「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」の写りもどれほどなのか気になっていました。
常識的に考えれば、10倍もの高倍率ズームにもなれば写りは悪いのが一般的です。
でも、「最近のシグマならもしかして…」と思い、借りてみました。
今回から、数回に分けて「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」のレビューをします。
最近の(特にここ2〜3年の)シグマのレンズ性能は素晴らしく、今回の超望遠10倍ズーム「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」の写りもどれほどなのか気になっていました。
常識的に考えれば、10倍もの高倍率ズームにもなれば写りは悪いのが一般的です。
でも、「最近のシグマならもしかして…」と思い、借りてみました。
今回から、数回に分けて「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」のレビューをします。
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「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」の箱。
箱がすでに巨大でした。
ホームページでは、レンズ名が「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」となっていますが、箱には「50-500mm F4.5-6.3 APO DG OS」と書いてあります。
少しわかりにくいです。
同梱物はレンズ本体以外に、ケース、花形フード、フードアダプター、ステップダウンリング、ショルダーストラップ、三脚座が入っていました。
フルサイズで使ってもAPS-Cサイズのカメラで使っても最大限に遮光効果を高められるように、フードアダプターが付いているのが良心的です。
「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」のスペックは以下の通り。
重量が約2kgのヘビー級レンズです。
レンズ構成 | 16群22枚 |
---|---|
画角 | 46.8°-5° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り(W端) | F22 |
最短撮影距離 | 50-180cm |
最大倍率 | 1:3.1 (200mm時) |
フィルター径 | φ95mm |
最大径×全長 | φ104.4mm×219mm |
重量 | 1970g |
レンズのコーティング。
昔のシグマのレンズと言えば、逆光で使い物にならないほどのゴースト・フレアが発生したりしていました。
最近のシグマはコーティングが大幅に進化しているので、おそらく問題ないはずです。
レンズにもSLD (Special Low Dispersion) ガラス4枚を採用し、色収差を良好に補正しているそうで、描写にも期待が高まります。
レンズの後ろ側。
かなり太いレンズです。
手ブレ補正OS(Optical Stabilizer)機構を搭載し、約4段分の補正効果を発揮してくれるそうです。
レンズ横側のスイッチで、ON/OFF(流し撮りモードもあり)を切り替えられます。
三脚座も取り外し可能で、少しでも軽くして手持ち撮影したい場合に便利です。
HSM(Hyper Sonic Motor)搭載により、AF スピードの高速化と静粛性を実現し、フルタイムマニュアルフォーカスも可能となっています。
距離環も付いていますし、レンズの自重落下を防ぐズームロック機構も搭載しています。
手抜きのなさそうな作りです。
広角端50mmでの全体図。
初めてこのレンズを見たとき、「おっ、意外と短い!」と思いました。
500mmまで対応する超望遠レンズですから、もう少し長い姿を想像していました。
レンズが太いので、短めに見えるという効果もあるかもしれません。
今度は望遠端500mmでの全体図。
さすがに500mmまで伸ばすと長くなります。
三脚座をセットしていても、フロントがヘビーになり、バランスが取れなくなります。
これだけ伸縮するのに、この前玉の設計の大きさには驚きます。
「さすがシグマ!」と言いたくなります。
このレンズの特徴である、バリフォーカルレンズによる焦点距離によるピント位置の変化と最短撮影距離・最大撮影倍率の変化。
ズームしたときに、最短撮影距離と最大撮影倍率が見えるようになっているので、迷う心配がありません。
と言っても、広角端50mmでは最短50cm、200mmでも最短60cmで撮影できるので、まず最短撮影距離で困ることはないと思います。
驚異的な最短撮影距離です。
最大撮影倍率も、100mm〜400mmまでの間は全て1:3.9以上の倍率で撮影でき、200mm域ではなんと1:3.1で撮影できます。
これなら簡易マクロ撮影も容易にできます。
最短撮影距離、最大撮影倍率ともスペック上は本当に素晴らしく、早く実写での描写確認をしてみたくなります。
普通500mmまで対応の超望遠レンズだと、最短撮影距離は2.5mくらいあってもおかしくありません。
それがわずか0.5mですから、写りが心配になります。
50mmの標準単焦点でさえ、最短撮影距離は0.45mが一般的ですからね。
「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」をカメラに取り付けてみました。
前玉の大きさが迫力を醸し出しています。
フィルターサイズはφ95mmですから、フィルターを付けたい人にとっては大変です。
カメラとレンズで3kgを越えますので、体力の方も心配です。
マウント部。
D700ならこのレンズの太さに似合いますが、これより小さいカメラだと、レンズの迫力に負けてしまいそうです。
ということで、次回からはいよいよ実写でこのレンズの性能をチェックしていきます。
「APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM」は期待通りの写りなのか、やっぱり高倍率10倍ズームレンズなりの写りなのか、とっても気になります。
次回のレビューをお楽しみに。