ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > ONKYO iLunar RBX-500(W/B) レビュー

ONKYO iLunar RBX-500(W/B) レビュー

2013年07月19日 音楽
オンキヨーモニターに参加中 / ONKYO DIRECTはこちら



Ripreのオシャレスピーカー限定特別サンプリングモニターに参加しました。今回モニターとして試させてもらったスピーカーはこれです。オンキヨーのBluetooth内蔵ワイヤレスミュージックシステム、iLunar RBX-500(W/B)です。



家にスピーカーを梱包している段ボールが届いたとき、箱の大きさを見て、「デカっ」と思いました。過剰梱包かなと思って、箱を持ち上げてみたら、重かったです。段ボールから箱を取り出してみると、過剰梱包ではなく、本当に大きめの箱に入っていました。

「オシャレスピーカー」と聞いていたので、お手軽なスピーカーかと思い込んでいました。箱から本体を取り出してみると、iLunar RBX-500(W/B)は、本格的なスピーカーであることがわかりました。内容物はこの通りです。本体(スピーカーシステム)、ACアダプタ、電源コード、リモコン、説明書類。



ソニーのBTX500と型番が似ていますが、オンキヨーのはRBX-500です。ACアダプタも大きく、音質への本気度が伝わってきます。iPhone5と並べて、大きさ比較してみました。



スピーカー本体の底部はこのようになっていました。ここからサブウーファーの音がズンズン伝わってくる仕組みです。


接続は、給電専用USB端子、ライン入力端子、AC アダプタ接続端子。それから付属のリモコンと、Bluetoothと、iPhone Dockです。



電源ケーブルを差し込むとこの通りです。



説明書の他、クイックガイドも付いています。これが一枚あれば、使い方はほぼわかりそうです。

Dock接続によるiPhone再生

スピーカー本体上部は、iPod/iPhone 用Dock(30ピンDockコネクタ)が付いています。フタを開けると、Dock部分が出てきます。



このDockは旧iPod/iPhone用のコネクタなので、そのままではiPhone5には使えません。そこで、「Apple Lightning - 30ピンアダプタを買った」のときに購入済みの「Apple Lightning - 30ピンアダプタ」の登場です。



Dockコネクタ部は可動式になっているので、前に少し倒れます。iPhone本体を差し込み、これでiPhone5との接続は完了です。



操作は、本体上部のボタンか、付属のリモコンを使います。今までリモコン付きのiPhone用スピーカーは、「JBL on station TM III P」「Logitec LDS-Si1000」を使ってきました。今回の「ONKYO iLunar RBX-500(W/B)」が、リモコンの押し心地と反応は一番です。



ということで、Dock接続による試聴開始。「えっ、見かけと音が全然違う!」。パワフル!「オシャレスピーカー」のサンプリングモニターなのに、予想と違う音が出てきてビックリしました(音質レビューの詳細は下部に載せます)。

Bluetooth接続によるiPhone再生

続いて、このスピーカーの特徴の一つでもあるBluetooth接続に挑戦。今までBluetoothスピーカーはずっと避けていました。何となく、音が悪くなりそうなイメージがあったので。

まずは、iLuarの方をBluetooth待機に設定して、続いてiPhoneの設定です。設定からBluetoothをオンにして、デバイスを検索。簡単に接続できました。



iPhoneからミュージックアプリを起動すると、見慣れないアイコンが。右下にオレンジ色のアイコンが表示されていました。



このオレンジのアイコンをタッチすると、iPhoneで音を出すか、Onkyo RBX-500で音を出すか選べるようになっていました。驚くほど簡単に接続ができました。



試しに、他のiPhone対応Dockスピーカーに挿したままにしたらどうなるのかも試してみました。こちらもどちらで再生するか選べるようになっていました。



何度かBluetooth接続を試していたら、iPhone側からスピーカーにBluetooth接続できなくなることがありました。そのときは、一度Bluetoothの設定を削除して、それからペアリングし直せば、またすぐに使えるようになりました。

ONKYO iLunar RBX-500(W/B) 音質レビュー

さて、それではONKYO iLunar RBX-500(B)の音質レビューです。


■Dock再生
最初、DockコネクタをApple Lightning - 30ピンアダプタで変換して、iPhone5をつないで音楽を再生してみました。ビックリしました。その低音に。

iLunarは、コンパクトなボディの中に6つのスピーカーユニットと1つのサブウーファーを搭載しています。このうちのサブウーファーのパワーが大きいんですね。上の写真で底部から音が出るようになっていると載せました。見事なパワーです。お手軽な小型スピーカーでは到底出せない、安心感のあるパワフルな音です。

個人的には少しパワーがありすぎると感じたので、もう少しBassを下げるか、音量を小さくしたい…と思って、iPhoneの音量を最低にしてみましたが…音がデカい!最初下から2番目の音量で聴いていて、その次に最低音量、そこからもう一つ音を下げたら、ミュートになってしまいました。狭い部屋で聴くには、少しパワーがありすぎるように感じました。特に低域の音量が大きいので、静かに聴くにはあまり向いていないように思いました。


■Bluetooth再生
次に、Bluetooth接続で聴いてみました。ペアリングも簡単に済ませて、再生ON!「あれっ、再生されてない?」と思って、Bluetooth接続を見直してみたものの、特に問題はなく。

原因は、音が小さすぎて聞こえていないだけでした。Dock接続のときはスピーカーとiPhoneが連動していて、下から2番目くらいで十分な音が出ていました。一方、Bluetooth接続のときは、スピーカーの音量とiPhoneの音量設定は別々でした。iPhone側の音量を上げて、スピーカーの方もリモコンで音を上げていったら、無事音が鳴りました。Bluetoothだと、より細かく小さく音量を調整できるので、これはDock接続よりも便利です。

初めてのBluetooth再生で、聴くまでは音質面が気になっていました。問題なかったです。Dock接続に比べ、全体的に音が丸まって、低音が少し弱まったような気もしましたが、問題ない範囲です。音量が違うのでそのように感じる程度かもしれません。


■iLunarの低音が大きいのをどうするか
問題は、iLunarの低音が大きいのをどうするか、です。締まった重低音がビシバシ響いて強いというよりは、低域が太くて、中域が少し細い感じの音です。

iLunarには、3Dサウンド機能が搭載されているので、これを試してみました。「NORMAL」「ENHANCE」「VOCAL」の3種類です。ボタンを押すと、順次音場モードが切り替わります。そして、液晶がないので、ボタンを押しているうちに、今どれなのかわからなくなります。調べてみたところ、電源/動作インジケーターの点滅回数で判別できるようになっていました。NORMAL(1回点滅)→ENHANCE(2回点滅)→VOCAL(3回点滅)です。ちゃんと考えられています。音の方はというと、普通にNORMALが一番でした。

次に試したのは、iPhone5のイコライザ。低音が強いので、Acoustic、Bass Reducer、Piano、Pop、Spoken Wordあたりを試してみました。個人的に良かったのは、Pianoです。低域が太いからといって低域を下げてしまうと、今度は高域が耳に付いてしまいます。ということで、iPhone5のイコライザは、Pianoがベストでした。満足いく音になりました。

それから、置き場所にも注意した方が良さそうです。6つのスピーカーユニットでリスニングポイントを選ばず、部屋のどこにいても楽しめる臨場感のある音が特徴のiLunar。ただしサブウーファーはスピーカー下部から出てくるので、音にこだわる人は、スピーカーを置く台と高さには注意が必要かもしれません。好みに合わせて、ベストポジションを探すといいと思います。


■iOS6のBluetoothバグ
自分のPCのサウンドは、ONKYO SE-200PCI LTDで音を鳴らしています。iLunarの音質の調整も済んで、これで問題なくiPhoneでもオンキヨーサウンドが聴ける、と思ったら…一つ問題がありました。それはiPhone/iOS6のBluetoothバグ問題です。

オンキヨーの公式ページにもこのように書かれています。
■iOS6.0以降のBluetooth接続について
現在、iOS6.0以降のOSを搭載したiPodやiPhone、iPadとのBluetooth動作確認作業を行っております。動作可否確認後、当ホームページにて開示いたします。
まだiOS6.0以降のiPhoneにおいて、iLunarのBluetooth接続は公式にサポートされていませんでした。

実際にiPhone5からBluetooth接続で再生してみると、たまにノイズが乗ります。また、次の曲へと移動した際に、たまに曲の頭が少し飛びます。MP3ファイルだと今のところバグを感じていませんが(試聴時間が少ないのでまだわかりません→追記:MP3でも飛びました)、AACファイルだとバグの影響があります。

これはApple側に改善を期待するしかないでしょうかね…。現在は、本気で聴くときはDock接続して音量大きめに、お手軽に聴くときはBluetooth接続で聴いています。Bluetooth接続だと全く聴けないというようなレベルではないので、一応Bluetoothでも聴けます。何より簡単に再生できて便利ですし。

まとめ

ONKYO iLunar RBX-500(B)は、iPhone/iPod接続再生とBluetooth接続再生に対応しているお手軽系のスピーカーでありながら、音はかなり本格的です。スピーカーの最大出力は5W(フルレンジスピーカー)×6+10W(サブウーハー)で、小さなスピーカーには出せないパワフルで安心感のある音が出ます。

実売価格は、現在Amazonで2万円少々程度。お手軽用としては高いし、本気用としては安い、微妙なところを突いているスピーカーです。iLunar(アイルナー)という商品名とデザインから来る商品イメージと違う、低音強めのスピーカーで、一度聴いてみないと良さがわかりにくいかもしれません。低音や高音の音の安定感は、さすがONKYOのスピーカーという感じです。もし試聴機会があれば聴いてみることをオススメします。

左右2つのユニットに分かれているスピーカーと違って、どこかに適当において、Bluetooth接続で簡単に再生させられるのもポイントが高いです。iPhoneには今のところ少しバグがありますが、Android端末やノートPCだったら、きっと問題なく再生できると思われます(まだ試していません)。

iLunar RBX-500、予想以上に本格的な音が出て、かなり気に入りました。



関連リンク