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JBL on stage III P音質レビュー

2011年08月24日 音楽


iPhone用スピーカー「JBL on stage III P」をアメリカのAmazon.comから直輸入しました。外観レビューも終わったので、今回はいよいよこのスピーカーの音質についてのレビューをします。

JBL on station III P音質レビュー

アメリカから日本へと運んでもらい、ようやく届いた「JBL On Stage IIIP」(日本名は「JBL on station TM III P」)。iPhone用のユニバーサルDOCKアダプタを取り付け、電源アダプタもつなぎ、iPhone4をセット。iPhone用ユニバーサルDOCKアダプタのおかげで、iPhoneがグラグラすることもなく、しっかりと収まります。電源ボタンを押すと、前面に緑色のLEDが点灯。いよいよiPodアプリで音楽を再生。

おぉ、低音が安定してる!」。最初に感じたのは、この小柄なスピーカーからはイメージできない程の低音の安定度。やたらと低音を強調したわけでも、低域の量感を増やしたわけでもなく、特筆すべきは低音の「安定度」。「JBL on stage IIIP」には、ネオジウムマグネットや独自開発のアルミコーンを採用した25mmフルレンジスピーカーユニット「Odyssey」が左右合計4基搭載されています。音質に妥協することなく、4つのスピーカーが搭載されているため、高音と低音がしっかりと分離されています。この安定度は、スピーカー4つがなせるワザです。JBLからは、より小型の「JBL ON STATION MICRO II」というスピーカーも発売されています。そちらは、搭載されているスピーカーは2つだけです(値段はそれほど変わりません)。どちらを買おうか迷ったら、絶対に「JBL on station III P」の方がオススメです。

低域に感動したところで、次は中域です。低域がしっかり分離できているということで、中域も素晴らしいです。低域と音が混ざってしまうようなこともなく、ボーカルがしっかり聞こえてきます。後ろに引っ込まず、気持ちよく前で鳴らしてくれます。

高域については、音が割れるようなこともなく、キレイに鳴らしてくれます。音もとがっていないので、高音が耳に刺さるようなこともありません。「JBL on station III P」は、ほぼフラット傾向の音です。低音がけっこう太めの音を出してくるため、人によっては高域が若干弱めに感じるかもしれません。音場や解像感重視のスピーカーを求めている人には、少しタイプが合わない可能性もあります。J-POPやロック等の音楽をメインに聴くタイプの人には、問題なく合うはずです。iPhoneにはイコライザで音質設定ができるため、それを活用するのもアリだと思います。音をハッキリさせたいなら、iPhoneのiPod設定から、イコライザを「Dance」に設定するのがオススメです。

全体を通して聴いていると、「あぁ素直な音だなぁ」と感じます。最近のアンプやスピーカーの音作りは、デジタルであることを前提に考えて、デジタル臭い音というか、音をハッキリさせすぎたり、強調させすぎたりする場合があります。「JBL on station III P」の音作りは、どこかを強調することなく、とにかく「素直な音」です。「さすがはJBL」という感じです。

音質面については、不満なところはありません。操作面での不満をしいてあげるなら、一度電源OFFにすると、音量設定がデフォルトに戻ってしまうことでしょうか。iPhoneをセットした後、毎回マイナスボタンを押して音量を小さくしています。本体電源ボタンの位置は後ろにあり、これは前でも良かったのではとも思います(小さいので手を伸ばせばすぐですけどね)。あとは付属のオーディオケーブルが短いことでしょうか。ニンテンドー3DSをつないで音を鳴らしてみたところ、良い音は出たのですが、ケーブルが60cmと短くて使いづらいです。Audio-in端子が本体の後ろにあるので、もう少し長い1-2mくらいのステレオミニプラグケーブルを、3DSやPSP用に買おうかなぁと最近考えています。

便利なのは、iPhoneをセットすると、自動的にiPhoneの充電が始まることです(ACアダプタも日本対応です)。最近では家に帰ってきたらすぐ、「JBL on station III P」にiPhoneをセットして充電しています。そして音楽再生です。音質に不満を感じることも、飽きることもなく、毎日このスピーカーで音楽を聴いています。今回アメリカから輸入したので、輸送費込み6750円で買えました(もしかしたらアメリカ版と日本版で少し仕様が違う可能性もあります。ご了承下さい)。もし日本価格の16000円で買っていたとしても、十分満足できる音質です。定価の24800円で購入していたとしても、「良い買い物をしたなぁ」と感じたと思います。それくらい「JBL on station III P」はイイです。音も、そしてデザインも。