ZAPAブログ2.0

もちろん、安倍首相は解決策も述べています。

（現状の）5日で2倍のペースで感染拡大が続けば、2週間後には1万人、1カ月後に8万人を超える。全員が努力を重ね、人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減できれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる。

「人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減できれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる」と発言しています。

人との接触を極力8割削減できれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせることができるというのは、裏を返せば、「人との接触を8割減らせないと、新型コロナウイルス感染者数の増加は止められない！」ということです。6割減らせたとしても、ピークアウトまでには3か月かかるそうです。そして、ピークアウトできたとしても、そこで新たな感染者がいなくなるわけではありません。増加のペースが落ちるだけです。

諸外国では、感染者数の増加が見えてきた時点で、ロックダウンなどの強制的な措置で外出禁止令を出し、人と人との接触を無理やり減らしています。そして、その効果が出ているのはロックダウンから2週間を過ぎてからです。

日本ではロックダウンなどの強制的な措置は出せず、外出自粛要請しか出せていません。また、休業補償もなく、働かざるをない人たちもたくさんいます。これでは、人と人との接触機会を8割削減することはできません。つまり、感染拡大のペースは落とせても、感染拡大そのものは防げないことになります。また、感染しているかどうかの検査が間に合っていないため、発表数と実態の感染者数のズレが今後どんどん大きくなる可能性もあります。今のところ、日本のCOVID-19による死亡数は少なく世界に誇れる数字になっていますが、今後どうなるかはまだ誰にもわかりません。

予測が難しいのは、5日で2倍のペースは正しいのか、感染力の推定は正しいのか、BCGに効果はあるのか、日本人はすでに免疫を持っているのか、気温や湿度は関係あるのか、紫外線は関係あるのか、マスクに効果はあるのか、言語的な違いはあるのか、3密を避ければ大丈夫なのか、などさまざまな要因を含んでいるためです。上記、何も対策しなかった場合の感染者数予測が当てはまるとは思っていませんが、二ヶ月後にひどいことになっていないことを望んでいます。


18日後の記事に続く：新型コロナウイルスで日本人は42万人も亡くなってしまうのか