α7IIレビュー2 - ISO感度別ノイズテスト
2014年12月16日 カメラ・写真
ソニーα7 IIを買っちゃったので、1年前のα7レビュー2 - ISO感度別ノイズテストに続いて、α7II
のISO感度別ノイズをテストしてみました。去年の長野県とは変えて、今年は山梨県まで行ってRAWで撮影してきました。
Lightroom 5.7.1 is now availableということで、α7IIのRAW現像に対応したLightroomがリリースされました。このLightroom 5.7.1
を使って、ノイズ軽減の輝度のパラメータを「0」にし、RAW画像をJPEG等倍画像で出力しました(ホワイトバランスを揃えた以外は、すべて現像設定はいじっていません。カラーノイズはデフォルトの「25」のままです)。以下、サムネイル画像クリックで、等倍画像が表示されます。

1/8秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
まずは拡張感度のISO50から。拡張感度でありながら、ノイズも見られず、色もおかしくなく、すばらしい写りです。これで拡張感度ということは、おそらくハイライト側のダイナミックレンジが狭いのだろうと予想されます。この画像の場合は、何も問題は起きていません。ハイライト側が明るすぎないときは、拡張感度のISO50も普通に使えて、シャッタースピードを落とすことができます。

1/15秒 ISO100 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
次は基準感度のISO100。ノイズもなくすばらしい写りです。去年のα7レビュー2 - ISO感度別ノイズテストのときは、付けていたレンズのFE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
の描写がボロボロでした。今年は、Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
を付けています。同じ28mmの画角でも、中央から周辺まできれいに解像しています(→16-35mmのレビューはこちら)。
Lightroom 5.7.1 is now availableということで、α7IIのRAW現像に対応したLightroomがリリースされました。このLightroom 5.7.1
α7 II ISO50(拡張感度)

1/8秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
まずは拡張感度のISO50から。拡張感度でありながら、ノイズも見られず、色もおかしくなく、すばらしい写りです。これで拡張感度ということは、おそらくハイライト側のダイナミックレンジが狭いのだろうと予想されます。この画像の場合は、何も問題は起きていません。ハイライト側が明るすぎないときは、拡張感度のISO50も普通に使えて、シャッタースピードを落とすことができます。
α7 II ISO100

1/15秒 ISO100 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
次は基準感度のISO100。ノイズもなくすばらしい写りです。去年のα7レビュー2 - ISO感度別ノイズテストのときは、付けていたレンズのFE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
α7 II ISO200

1/30秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
1段上げてISO200。これも全く問題ないです。
α7 II ISO400

1/60秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
さらに1段上げてISO400。ほんの少しだけ輝度ノイズが増えました。問題ないです。APS-CサイズのNEX-7ではなるべく使いたくなかったISO400。フルサイズのα7IIなら、全く躊躇なく使えます。
α7 II ISO800

1/125秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
ISO800。また少し輝度ノイズが増えました。ノイズリダクションなしでこの写りなので、ISO800でも余裕の写りです。
α7 II ISO1600

1/250秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
ISO1600。よく見ると粒状感がアップしてきました。風景写真なら問題ないです。前機種のα7でもそうでしたが、ISO1600で気になるのは、ポートレート撮影時の肌の描写。ノイズが少ないからとISO1600でポートレート撮影していると、意外と肌にノイズが乗っていることがあります。風景撮影なら、ISO1600でも普通に使えます。
α7 II ISO3200

1/500秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
ISO3200。ここまで来ると、さすがにノイズが目立ってきます。画像左上辺りは粒状感が強いです。これをノイズリダクションで消そうとすると、木々の描写が溶けて、ボヤボヤな写りになります。カメラ内JPEG出力でもLightroom出力でも。もしボヤボヤではないキレイなノイズリダクションをかけたい場合には、DxO OpticsPro10を使うと良いです。このソフトのPRIMEノイズリダクションは、解像感を保ったまま高感度ノイズを消してくれます(処理時間は長いです)。まだα7IIには対応していないので、α7のRAW画像を現像したときの経験ですが、かなり使えます。アップデートでDxO OpticsPro10がα7IIに対応したら、比較画像でもブログに載せようかと思います。
α7 II ISO6400

1/1000秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
ISO6400。確実にノイズは増えてきています。色の乱れはないので、ノイズリダクションや縮小処理が加われば、普通に見られる画像です。フルサイズはさすがに高感度に強いです。
α7 II ISO12800

1/2000秒 ISO00 F9.0 28mm(Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS)
ISO12800。ここに来て初めて、色に乱れが出ました。全体に赤みが抜けて緑っぽくなりました(すべての画像のホワイトバランスは揃えてあります)。でもノイズの粒は揃っていて、カラーノイズも少なめなので、等倍で見ない環境なら何とか使えそうです。ISO25600まで上げると、かなり色がおかしくなって、普通には使えなさそうな感じでした。
まとめ
α7IIは、前機種α7と同じ2400万画素のソニー製CMOSイメージセンサーを使っているだけあって、その特性もほとんど同じようです。個人的には、ダイナミックレンジが広く、ノイズも少なめなので、とても気に入っています。関連リンク
- α7IIレビュー1 - ソニーα7 II買っちゃった!
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- SONY Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS レビュー
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