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Acerのタブレット「Iconia W4-820」レビュー1-比較編-

2013年12月13日 パソコン(PC)
本日12月13日発売のAcerのWindows8.1タブレット「Acer ICONIA W4-820/FH」を購入しました。
Acer ICONIA W4-820
Acer ICONIA W4-820/FHの特徴

・片手で持てる8型液晶ミニタブレット
・わずか約415gの軽量設計、最薄部約9.75mmの薄さ
・ななめから見てもきれいなIPSパネル、タッチパネルを直接貼り合わせることで太陽光の乱反射の原因となる空気の層をなくすダイレクトボンド技術
・最大約10時間駆動、USB充電
・HDMI出力機能付き
・OS:Windows8.1
・Microsoft Office Home & Business 2013搭載

今年9月にインテルから、Atomシリーズの最新作であるBayTrail-TことAtom Z3000シリーズが発表されました。この新しいAtomは、「Atomは処理が遅い…それほど省電力でもないし…」という概念を覆す、劇的な進化を遂げました。グラフィックには、IntelのCoreシリーズと同じIntel HD Graphicsを内蔵。前世代と比べて、CPUの性能が約2倍、GPUの性能が約3倍に向上しました。同性能で比較した場合は、消費電力が5分の1になるという省エネぶりです。「これで、安くて軽くてそこそこ高性能でバッテリー長持ちのWindows PCが手に入る!」と期待しました。

その期待は、新しいカテゴリの「Windowsタブレット」という形で実現しました。11月には、国内でAcerから8インチWindows8.1タブレットの「ICONIA W4-820」シリーズが発表されました。Microsoft Office Home & Business 2013を搭載した約415グラムの軽量8インチタブレットが定価47,800円。Joshinで、38,980円で販売されていたので、すぐに予約しました。


その後、東芝、Dell、Lenovoからも同様のWindows8.1タブレットが発表されました。

製品名 ICONIA W4-820/FH dynabook Tab VT484 Venue 8 Pro Miix2 8
メーカー エイサー 東芝 デル レノボ
OS 32ビット版Windows 8.1 32ビット版Windows 8.1 32ビット版Windows 8.1 32ビット版Windows 8.1
重量(実測値) 約415グラム 約445グラム 約395グラム 約350グラム
画面サイズ 8型ワイド(16:10)
1280×800ドット
8型ワイド(16:10)
1280×800ドット
8型ワイド(16:10)
1280×800ドット
8型ワイド(16:10)
1280×800ドット
CPU(コア/スレッド) Atom Z3740(4/4) Atom Z3740(4/4) Atom Z3740D(4/4) Atom Z3740(4/4)
GPU HD Graphics HD Graphics HD Graphics HD Graphics
メモリ 2Gバイト(LPDDR3) 2Gバイト(LPDDR3) 2Gバイト(DDR3L-RS) 2Gバイト(LPDDR3)
ストレージ 64Gバイト VT484/22K・VT484/23K:32Gバイト、VT484/26K:64Gバイト 64Gバイト 64Gバイト
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n IEEE802.11a/b/g/n IEEE802.11a/b/g/n IEEE802.11a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0
GPS 搭載 搭載
インカメラ 200万画素 200万画素 120万画素 200万画素
アウトカメラ 500万画素 800万画素 500万画素 500万画素
USB Micro USB 2.0 Micro USB 2.0 Micro USB 2.0 Micro USB 2.0
HDMI出力 Micro HDMI Micro HDMI
オーディオ入出力 ヘッドフォン(3.5ミリ)、ステレオスピーカー、マイク ヘッドフォン(3.5ミリ)、ステレオスピーカー、マイク ヘッドフォン(3.5ミリ)、モノラルスピーカー、マイク ヘッドフォン(3.5ミリ)、モノラルスピーカー、マイク
メモリカードスロット microSDメモリーカードスロット microSDメモリーカードスロット microSDメモリーカードスロット microSDメモリーカードスロット
バッテリー動作時間 約10時間(Web閲覧)、約8時間(動画再生) 約11時間 約8時間 約10時間

各社のタブレットの特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
Acer:ステレオスピーカー、Micro HDMI出力付き
東芝:高い、重い
Dell:美乳、ペン入力対応、SIMカードオプション対応
レノボ:軽い、GPS付き、Micro HDMI出力なし
基本スペックだけ見れば、各社ほとんど同じで、細部のオプションと価格が違います。国内メーカーの東芝は一番高くて重いです。他の海外3社は価格もほとんど同じ4万円前後で、違いはGPSやHDMI出力や重さになってきます。

自分としては、せっかくのWindowsマシンなのでHDMI出力付きのAcerが良く、そもそもすでにお金を支払い済みだったので、そのままキャンセルせずにAcerを購入しました。すべて出そろってから選んでいたとしたら、同じようにAcerか、あるいは軽さを求めてレノボにしていたかもしれません。「Miix2 8」は、約350gで、一機種だけ飛び抜けて軽いですからね。バッテリーの持ちや液晶品質、Wi-Fi感度などはわからないので、実際に使ってみるまではどれが良いのかはわからなかったりしますが。

これらのタブレットが発表されたとき、一瞬「なんで32ビット版Windowsなんだろう?」と疑問に思ったことがあります。答えは、搭載メモリ容量です。増設不可の2GBのメモリが搭載されているので、64ビット版のWindowsを搭載しても、ほとんど意味がありません。それどころか、少ないディスクストレージを逼迫してしまうので、あえて32ビット版を選択しているのだろうと思います。

32ビット版と言っても、機能制限のあるWindows RTではなく、通常版のWindows8.1です。タッチ対応のWindowsストアアプリだけでなく、昔ながらのWindowsデスクトップアプリケーションもそのまま動きます。Officeはもちろんのこと、Photoshopや動画編集ソフトだって動きます(2GBではメモリがきつそうですが)。

iPad、Androidタブレットと来て、今度はWindowsタブレットです。Windowsタブレットは他のタブレットと違い、既存のWindowsアプリケーションが完全にマルチタスクで動きます。タッチ操作用のWindowsストアアプリも使えます。Windows用のUSB機器なども動きます。Flashも動きます。艦これやWindowsゲームも動きます。

Windowsのタブレットは、第三のタブレットとして、これから流行っていくかもしれません。

ということで、試しに、「Acer ICONIA W4-820/FH」を買ってみました。姉妹機種には、「Acer ICONIA W4-820/FP」があります。この2機種の違いは、Microsoft Office Home & Business 2013搭載か、Microsoft Office Personal 2013搭載かの違いだけです。PowerPointとOneNoteが欲しければHome & Business 2013、WordとExcelとOutlookだけで良ければPersonal 2013を選べば間違いありません。自分は、PowerPointとOneNoteが欲しかったので、高い方の「Acer ICONIA W4-820/FH」を購入しました。

次の記事に続きます。


追記1Acerのタブレット「Iconia W4-820」レビュー2
追記2WindowsタブレットでAndroidでドラクエ?
追記3Acer Iconia W4-820用純正ケース「W4-Cover」を買った
追記4タブレットで使えるmicroUSBハブを買った
追記58インチWindowsタブレット雑感
追記6Acer「Iconia W4-820」のチラつき不具合が直った!