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SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMレビュー2-シャープネス編

2012年08月17日 カメラ・写真
みんぽすからお借りしたシグマの手ブレ補正OS機構搭載マクロレンズ「シグマ APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM」。前回の外観編レビューに続き、今回はこのレンズのシャープネス性能についてチェックしてみました。

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画面周辺まで解像する驚異的なシャープさ

SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMは、望遠マクロレンズということで、まずはシャープさを調べてみました。以下、絞り値別に遠景を写してみた写真です(サムネイル画像クリックで、等倍画像が表示されます)。

F2.8 F4.0
F5.6 F8.0

開放F2.8から恐ろしくシャープです。絞り開放の場合、球面収差と軸上色収差で写りがフワフワしてしまうレンズが多い中、このレンズは見事なシャープさを発揮しています。特に画面右下はピント面より前に来ている部分なので、像面湾曲の大きいレンズの場合、かなりボケてしまう部分です。それなのに開放からシャープであるということは、像面湾曲の少ない、平坦性の高い優れたマクロレンズであるということがわかります。F4、F5.6、F8と絞っていっても、シャープさはほとんど変わりません。素晴らしい写りです。さすがはシグマのマクロレンズです。SIGMA Macro 70mm F2.8 EX DGレビュー3-シャープネス、ボケ味編-を思い出す、見事な写りです。周辺光量落ちは見ての通り多少あるので、もし気になる場合はRAW撮影後に後処理で周辺光量補正をするといいかもしれません(Photoshop Lightroom 4にはシグマから提供されているレンズプロファイルが含まれています)。

四隅までよく解像するので、もやもやした写りにならなくて、安心して撮影できます。大口径F1.4とかの明るいレンズとかとは違って、四隅までシャープに写せるところがマクロレンズの良さでもあります。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/640秒 f/6.3 ISO200


150mmという焦点距離は、マクロレンズとしての使い方だけでなく、離れた動物を撮るのにも適しています。絞り開放でも安心して写せるレンズです。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/320秒 f/2.8 ISO200


もちろん絞ってもOKです。手ブレ補正付きなので、望遠レンズだからといって手ブレに気を遣う心配もありません。

D700 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSM 1/250秒 f/5 ISO200


というわけで、SIGMA APO MACRO 150mm F2.8 EX DG OS HSMは、期待通りというか、期待以上の見事なシャープネスでした。絞り開放からキレキレなのに、四隅まで解像するという、素晴らしいレンズでした。最高です。

次回からは、ボケ味、AF性能、手ブレ補正機能などをチェックしていきます。

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