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日産のぶつからないロボットカーEPORO

2009年10月14日 国内
CEATEC JAPAN 2009」でかわいいなーと思ったのが、日産自動車の「EPORO」。エポロという名前は、「EPisode O (Zero) RObot」から来たものらしく、「CO2ゼロ、事故ゼロに向かうエピソード」の略だということです。




魚の群れをヒントに作られたEPOROは、レーザーレンジファインダーとUWB通信で周囲の環境を認識して障害物を回避します。もちろんリモコンなどで外部から操作するわけではなく、それぞれのEPOROが自律走行し、お互いに絶対にぶつかりません。



魚は海中の障害物を認識し、集団の中でもお互いにぶつからずに泳ぎます。仲間との衝突回避、距離を一定に保った並走、仲間の魚への接近という3つの行動ルールがあると考えて、EPOROの走行制御に応用しているそうです。



体から光っているライトの色で、外部から走行状態を確認できるようになっています。



また、各EPOROによって走行時の個性があるのが特徴でもあります。



これは先にソフトウェア側で個性を付けようとしたのではなく、ハードウェア側(モーターなどの誤差)の癖やずれを、デモンストレーションのために大げさに表現し、それを個性としています。 ソフトウェア側をいくら完璧に仕上げたとしても、ハードウェアのキャリブレーションを行わないと、まったく同じにはならないことを意味しています。



デザインをしたのはフェアレディZなどを手掛けてきた谷中氏。EPOROのデザインはとてもかわいらしく、このままロボットのおもちゃとしても販売できそうなくらい、良いデザインだと思いました。

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