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どうやらチャリティーに関する考え方が間違っていたらしい

2008年06月16日 はてな
雷句誠氏にとってのチャリティーとは?」の記事に対して、たくさんのメッセージをいただきました。貴重なご意見ありがとうございます。10通以上メッセージをいただきましたので、こちらで返信させていただきます。

その前に、自分が前回の記事を書いたときに思っていたのは、以下のようなことでした。
1.チャリティーオークションに出品した場合、「チャリティーだから」という理由で入札額を多くする人がいるかもしれない。
2.個人的には、CDを購入しようかどうしようか迷っているときに、「このCDの売上げの一部は○○に寄付します」などと書かれていると、CDを購入のきっかけにしてしまうような偽善者タイプ。
(つい最近も、ニコニコ動画のCD「CDで聞いてみて。〜ニコニコ動画せれくちょん〜」が「収益の一部を「ニート支援団体」に寄付することにいたしました」と書かれているのを見て、ニートの役に立つのならばとアマゾンで予約したばかり)
3.もし仮に自分が雷句誠氏のイラストが欲しくてチャリティーオークションに参加していたとしたら、チャリティーだからという理由で入札額を多くしていた可能性は高い。
4.さらに落札できていたとして、その後チャリティーオークション開催が「裁判のため」であることを知ったら、返品の手続きを取るはず。
5.以上のことから、チャリティーオークションでは正規の原稿価値を計れない可能性があると思った。
6.わざわざチャリティーオークションにしないで、普通のオークションに出品してから、その落札額を全額寄付すれば良かったのでは?と思った。普通にオークション終了後、寄付証明書をブログにアップすれば良いだけのことだから。(ヤフー側への手数料が少し必要だけれど)
CDで聞いてみて。~ニコニコ動画せれくちょん~の注文票。お届け先などは消してあります)


と、前回の記事を書いた時点では以上のように思っていました。(CDのくだりは後で追加)

その後周りからたくさんの指摘を受けて、このような考え方を持っている人はほとんどいないということがわかりました。「チャリティーだから」という理由で入札額を多くする人なんてそもそもいないし、「あなたは変」「人間性を疑われる」というようなメッセージもいただきました。どうもありがとうございます。

それでは、いただいたメッセージの一部抜粋と返信を。

原稿の金銭的価値を”見るだけ”の目的だろう。普通のオークションに出して私服を肥やされるよりか、他人のためのお金という点においてむしろ親切だと思うが。この金などの利益を裁判に使うならまだしも、”計った”だけで怒るあなたは変だと思う。

charityという語に対して必要以上に社会性を求めるのは、日本人の気質に過ぎません。「信じられない」というのは、何が信じられないのでしょうか?

世間から評価される価値を計りたかったのが動機であってお金をもらうことが目的でないなら、むしろ自然な選択だったのではないかと思います。

チャリティにどんんだけ夢みてんだあんた

言っている意味は分からないわけじゃないけど、雷句氏を責めすぎ。ずいぶん奇麗事を言ってるけど、じゃ、あんたは何をやったの?とつっこみを入れたくなる。

あなたのブログを読んで何がこんなに不愉快なのか考えてみた。その結果「チャリティー」に関する考え方が自分と全く違うからだと分かった。

自分でなんもしてない奴が誰かの為に何かをした奴の是非について言及する権利はあるの?

もういろんな方が意見していると思いますが、敢えてチャリティーにしたのでしょう。そんなところを突っついても、人間性を疑われますよ

私はヤオフクのチャリティーは、本来の「チャリティー」という意味から離れ、どちらかというと出品者側が(これは憶測にすぎませんが雷句氏も)出品によって金儲けしたいう形にしたくない場合や寄付という形にしたい場合に利用する、公に売却金を寄付したという証明書代わりに利用されている面があると思います。それは利用者に暗黙の了解なものと思っていたのですが、逆に貴殿の記事を読み、ヤオフクのチャリティーってそんなに大層なものだったのかと驚いた次第です。ひねくれものの私など、ヤオフクのチャリティーに出すくらいだから何かいわくつきだろうと最初から疑ってかかっていました。

すべてを紹介はしていませんが、たくさんのメッセージありがとうございました。
上にも書いたとおり、わざわざチャリティーオークションを使わずに、普通のオークションに出品してから、その後どこかに寄付すれば良いと思っていました。裁判を有利に進めるため、正当な原稿の価値を算出したくてオークション開催したはずなのに、それをチャリティーオークションで行うのが信じられないと思った次第です。
どうやらチャリティーに関する考え方が違っていたのは自分だけでしたね。



また、はてなブックマークのはてなブックマーク - 雷句誠氏にとってのチャリティーとは?にもたくさんのコメントが寄せられています。

エントリを立ち上げてくれた方もいました。
雷句先生の紛失原稿の算定基準にチャリティオークションが使われた疑惑について - 煩悩是道場
ロリータハッピーウィングな日々
チャリティー

煩悩是道場のエントリ中に、
ウエブログが裁判を目的として開設されたと仮定して、何処がまずいのかを是非ご回答頂きたいと思います。
とありますが、何も問題はありません。裁判用にブログが開設されたことを確認してみただけです。たまたまチャリティーオークションの結果を裁判に用いたのか、裁判のためにチャリティーオークションを開催したのか確認したかったので。結果としては後者の「裁判のためにチャリティーオークションを開催した」ことが確認できました。ブログ自体が裁判目的であることには何の問題もありません。

チャリティオークションを裁判の為に利用するだなんて!」と怒るのはヤフオクだったりメイクアウイッシュだったりするという気がするんですけど、何故zapaさんが激怒しているのかが良くわからない。雷句先生の絵が裁判の為にチャリティオークションに出品されたとして何かzapaさんに損害があったんですか?落札出来なくてけまらしかったとかですか?
もし自分が入札に参加していて、その後「裁判のため」であることが公表されたとしたら、裏切られた気分になるだろうから書いたものです。全て仮定の話です。別に激怒はしていません。(株)小学館を提訴。 雷句誠の今日このごろ。/ウェブリブログにもあるとおり、あまり宣伝されていなかったためか、オークションの存在自体知りませんでした。
本来ならば白黒原稿は原稿料の10倍、カラー原稿ならば原稿料の30倍は提示したい所でした。しかし、私にカラー原稿の規準価値がなかったため、ヤフーオークションにてでた私の「金色のガッシュ!!」のカラー原稿の金額が平均25万、失った原稿は実際に雑誌本文で使用されたものと、オークション自体、ほとんど宣伝せず、あまり読者に知られてない中での開催という事で、5万上乗せし、30万円としました。
宣伝費用をかけて落札された金額と、ほとんど宣伝しないで落札された金額のどちらが正当な価値かはわかりませんけどね。オークションに気づいていたとしても、入札することはなかったと思います。したがって損害は何もありません。なぜ前回の記事を書いたかは最初に述べたとおりです。そして、そんな考え方はおかしいと指摘を受けたのが現在です。


最後に、このイラスト

に関して、このようなメッセージもいただきました。
6月4日のブログを拝見するに貴殿はヤオフクを利用したことがあるが
ほとんど初心者で、ヤオフクについてよくご存知ないようです。
初心者ぶりが大変微笑ましく、内容にも同意できました。
<中略>
尚、ヤオフクの商品の説明欄に画像の2次利用はお断りします、と書かれていることをご存知ですか?正直この点には大変憤りを感じています。ヤオフクには許可を取ったのでしょうか。ヤオフク利用者にとって貴殿のようなマナーの悪い方はヤオフクのお取引を2度としないで欲しいと思います。
上の画像はヤフオクから持ってきたものではなく、雷句誠氏を含む漫画家を支援するために「漫画家」は敵ではありません。 雷句誠の今日このごろ。/ウェブリブログから画像を転載したものです。前回の記事にもリンクを貼ってあります。転載が許可されていますので問題はありません。勘違いされると困りますが、「漫画原稿にしっかりとした価値を!」という雷句誠氏を応援しています。ただ、価値の算出方法にチャリティーオークションを利用するのはどうかなと思っただけです。