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ブログのアクセス数を増やす15の方法への反論

2007年05月12日 ブログ全般
ブログのアクセス数を増やすために試したい15の方法」にて、勉強会の成果による「ブログのアクセス数を増やすために試したい15の方法」が紹介されていました。

この方法論についての反論、というか自分と考えの違う部分があったりもしたので、それについて書いておきます。

1.ニュースサイトの記事にトラックバックを打つ

基本中の基本。 ニュースサイトの記事を読んで、足りないと感じる部分についてエントリーを書いておくと 効果的かも。
基本中の基本らしいですが…。
アクセス数稼ぎのためにニュースサイトの記事にトラックバックを打つというのはどうかと思います。
「トラックバックが打てないサイトの記事に対しては言及しない」人が増えてしまいそうです。

2.pingを打つ

pingを打つ数は、エントリーを書いたという情報が広まるスピードを加速させる。
pingを打つ数を増やせば増やすほど良いような書き方ですが、それほど多くなくても問題ないはずです。
pingを打つこと自体は、RSSリーダーに登録している人に対しても更新を知らせることができるため、これには賛成です。

3.オフラインの友人にブログを宣伝する

宣伝戦略は、オンラインに限らず、近いところから攻める(笑)
むしろ、オフラインの友人にはブログを秘密にしておいた方が良いと思います。
友人の力に頼った場合、友人の数以上読者数を増やせない危険性もあります。
1000人、10000人の友達がいる人ならそれもありだと思いますが、普通の人であれば友達の数は一桁か二桁、多くても3桁くらいしかいないはずです。
オフラインの友人に頼らず、自分の力で道を切り開いていくべきだと思います。

4.イベントに参加して、ブログを宣伝するとともに、イベントのエントリーを書く

新しい出会いを楽しむと同時に、ブログにも興味を持ってもらう。 また、イベントに参加したことをエントリーにできる。 イベントに参加できなかった人にとっては、興味のあるエントリーとなる。
イベントに参加してまで自分のブログを宣伝したいものなんでしょうか?
イベントに参加することが目的ではなく、ブログの宣伝が目的になってしまっています。
それでは、イベント開催者に対しても失礼に当たると思うのですが…。
自分には、イマイチ理解できません。

5.Google Adsenseを導入する

Adsenseを導入したサイトには、Googleのクローラーが必ずチェックにくるため Googleの検索サーバに必ず登録される。
「Googleの検索サーバに必ず登録される」ことを目的としているのなら、Google Adsenseの使い方が完全に間違っています。
このような使い方は広告出稿者に対して失礼です。
「Googleの検索サーバに必ず登録される」ことを目的としたいのであれば、利用するのはGoogle Adsenseではなく、Google Sitemapです。

6.読者を想定する

想定した読者に近い友人を思い浮かべながらエントリーを書くと効果的かも。
想定した読者に近い友人限定にだけ人気のあるブログになってしまいそうです。
そういう書き方もありだとは思いますが、「ブログのアクセス数を増やすために試したい15の方法」のうちの一つとしては対象を絞りすぎのような気がします。
もう少し広げて、「性別、年齢、職業」などを元にアプローチしても良いと思います。

7.PVを稼ぐために、ブログ内でリンクの張り方を工夫する

例)
関連エントリーのリストを表示する
自分で書いた他のエントリーを引用する など  
「PVを稼ぐために」ではなく、「読者のために」関連エントリーのリストを表示するべきです。
自分のPV数増やしの視点ではなく、あくまでも読者のために。

8.ブログ界のハブとなっているブログ(ブロガー)をおさえる

例)
有名になっているブログが取り上げてくれそうなエントリーを書く
気になるブロガーさんに、意見や質問をするブログエントリーを書いてトラックバックを送る など
「有名になっているブログが取り上げてくれそうなエントリーを書く」ことは、すでに有名になったブログの中で書かないと、なかなか取り上げてもらえないはずです。(気付いてさえもらえません)
「気になるブロガーさんに、意見や質問をするブログエントリーを書いてトラックバックを送る」のも、相手に失礼にならない程度に気をつけないと、相手に「ウゼぇ」と思われるだけかもしれません。

9.季節、イベントを先取りしたエントリーをかく

例) 夏に向けて、扇風機のエントリーをかいておく
健康食品を特集する番組が放送される前に、その食品に関するエントリーをかいておく など
これでは「アクセス数増加手法」ではなく、「商品販売手法」みたいになってしまっています。
扇風機に関連する、すべらない話の一つでも持っていると良いんですけどね。

10.Wkikipediaからリンクされるエントリーを書く

Wikipediaで「関連サイト」に取り上げられることで、露出度があがる可能性がある。
全く意味がわかりません。
以前、「SEO対策のためにWikipediaにリンクを貼ろう!」というわけのわからないスパム的な手法を語っている人もいましたが…。
このブログでは、「君が代 Kiss Me Girl」というエントリがWikipediaの「Kimi ga Yo - Wikipedia, the free encyclopedia」のリンクに追加されたこともありました。
ですが、別に全然嬉しくありません。むしろ怖いくらいです。

11.エントリー数を増やす

どのエントリーが読者の目に留まるか分からないので、とりあえず書くことが重要である。 特に、書き始めは1日1本は書くようにする。 毎日書くと、ブログがアクティブであることを示せる。 書けば書くほど、自分なりの「自分メソッド」が構築されていく。 ブログを書く上で重要な、自分だけの「情報収集のやり方」、「書き方」、「視点」を 勝手に「自分メソッド」と呼んでいます。 500エントリーと1000エントリーで何かがおこる。なにがおこるんだろう。
アルファブロガーって何?」にも書きましたが、ブログのエントリ数を増やすことが目的になってしまうのはどうかと思います。
このブログでは、500エントリはとっくに通過し、今大体1000エントリ程度です。
特に何も起きていません。

12.ブックマークに登録する

最初は自分で登録するしかない(笑)。 ブックマーク数が多くなれば、注目エントリーとして紹介されるので、ブログを見に来てくれる 可能性が高くなる。
「注目エントリーとして紹介される」ためにブックマークをするのであれば、それは完全にスパム行為です。
スパムをしてまでアクセス数を増やしても何の価値もないと思います。

13.はてなダイアリーでブログをはじめる

エントリー内のキーワードが「はてなダイアリーキーワード」に登録される。 登録されたキーワードからブログを見に来てくれるかもしれない。
はてなダイアリーで始める前に「はてなダイアリーの弱点・欠点を教えてください。 ブログを初めて書こうとしている初心者や、はてな以外のブログサービスを利用していて移転を検討している人に説明するつ.. - 人力検索はてな」を読むべきです。
他のレンタルブログサービスとは全然使い勝手が違うので、はてなダイアリーを使えば良いという問題ではありません。

14.魅力的なタイトルをつける

エントリーの内容をずばり言いぬいていて、ウィットにとんだタイトルは人を惹きつけます。
常に魅力的なタイトルをつけるのは難しいことだと思います。
・「○○のための△の方法」
・「○○をすれば△△ができる!」
・「最強の○○使いこなしツール!」
毎回毎回、こんなタイトル名を付けられると、そのブログ自体が胡散臭く感じます。

15.エントリーとアクセス数の関係を観察する

どんなエントリーや書き方をすると、アクセス数がどう変わるのかを観察すると ブログの現在の読者層を創造することができる。 これからのブログの方向性をきめる情報として利用する。
そんなすぐにはアクセス数には反映されないと思うのですが…。
「これからのブログの方向性をきめる」のは、自分の意志だけで十分だと思います。

最後に

この「ブログのアクセス数を増やすために試したい15の方法」の元記事は、
第一回AMNブロガー勉強会の開催について (Agile Media Network | blog)
で得られた情報だそうです。

個人的にあまり納得できない項目が多々ありました。
ということは、このブログは「アクセス数が増える見込みがない」ことになります。
一体どのくらいのアクセス数を稼ぎたいのかはわかりませんが、自分としてはこのブログの今現在のアクセス数でも十分多いと感じていて、いつも読みに来てくれている人たちに感謝しています。



追記1:反論のつもりが反感を買ってしまった…
追記2:第一回AMNブロガー勉強会について