旅から帰ってきました5 -ボスポラス海峡-
2006年12月16日 海外
旅から帰ってきました。
何の旅かというと、アジアとヨーロッパを分けてきた重要な「ボスポラス海峡」の海底トンネル工事を、日本の大成建設が請け負っているということで様子を見に行っていた旅でした。
ボスポラス海峡(ボスフォラス海峡)とは、ボスポラス海峡 - Wikipediaに詳しく載っていますが、
このイスタンブールでの海底トンネルの工事は、日本でもCMが流されています。
というわけで、早速ボスポラス海峡へ。
「あっ、大成建設の船だ!」
何の旅かというと、アジアとヨーロッパを分けてきた重要な「ボスポラス海峡」の海底トンネル工事を、日本の大成建設が請け負っているということで様子を見に行っていた旅でした。
ボスポラス海峡(ボスフォラス海峡)とは、ボスポラス海峡 - Wikipediaに詳しく載っていますが、
南北に細長く、北は黒海、南はマルマラ海で、マルマラ海とエーゲ海を繋ぐダーダネルス海峡とあわせて黒海と地中海を結ぶ海上交通の要衝をなす。南北約30kmで、幅は最も狭い地点で700mしかない。黒海、マルマラ海、金角湾とつながっていて、黒海とマルマラ海のふたつの潮がぶつかっているため、とても潮流が速い海峡として有名です。
このイスタンブールでの海底トンネルの工事は、日本でもCMが流されています。
大成建設 | 取り組み・活動 - テレビCM
この工事は、トルコ政府がイスタンブール市内の交通量緩和のため計画したプロジェクトです。ボスポラス海峡を挟んで東西にアジア側とヨーロッパ側に分かれている市の中心部を結ぶ鉄道を建設し、現在の交通問題と今後の旅客人口の増加や環境問題に対応することが目的です。
工事の主要部分は延長約9.5kmのシールドトンネルおよび世界最深(最大深度-59m)となる約1.4kmの沈埋トンネルです。4駅舎を含む土木・建築・設備工事の設計施工を大成建設が行います。
完成すればアジア大陸とヨーロッパ大陸を結ぶ、まさに『地図に残る仕事』となるでしょう。
というわけで、早速ボスポラス海峡へ。
「あっ、大成建設の船だ!」
地元の人の話によると、ちょっと前に大成建設の船が他の船と衝突する事故があったそうです。(日本に帰ってきてからGoogleで調べてみましたが、該当するニュースは見つかりませんでした)
大成建設もボスポラス海峡に苦戦していて、予定通りに工事が進んでいないそうです。
実際にボスポラス海峡を船で渡ってみるとわかりましたが、潮の流れが二つあって確かに工事が難しそうなところでした。
このボスポラス海峡を、ボスポラス海峡とマルマラ海と金角湾に囲まれた丘に位置するトプカプ宮殿から眺めてみました。
トプカプ宮殿
トプカプ宮殿から眺めたボスポラス海峡
続いて、アジアサイドから船に乗ってボスポラス海峡を渡りヨーロッパサイドに行ってみることにしました。
朝焼けのアジアサイドの船乗り場
ボスポラス海峡からみたトプカプ宮殿
アジアサイドからヨーロッパサイドへと船で通勤する人たち
ヨーロッパサイドの船着き場から朝焼けのモスク
こうやって実際に、朝の通勤ラッシュを船でアジアサイドからヨーロッパサイドに渡る人たちを見て、大成建設が作ろうとしている海底トンネルの重要さを感じました。
ただ、トンネルが完成してしまったら、もっとイスタンブールが人だらけになってしまうような気がしました。
イスタンブールには、トプカプ宮殿やブルーモスクやアヤソフィアなどのきれいで歴史のある建物がたくさんあって、海あり丘ありで、ヨーロッパとアジアの交流点なので、これ以上人が増えてしまうのもどうかと思いました。
ブルーモスク(スルタンアフメット・ジャーミィ)
アヤソフィア
(上のブルーモスクの写真を撮影したところから振り返って撮った写真)
なーんて、大成建設の工事状況を見にわざわざイスタンブールまで行ったりするわけがありませんが、旅から戻ってきたことだけは本当です。
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