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マスクは防御力を高めるためじゃなくて、攻撃力を下げるため

2020年04月12日 雑記
「マスクは防御力を高めるためじゃなくて、攻撃力を下げるため」という言葉が好きです。

一般的な不織布マスクはウイルスの透過を完全には防げず、またマスクに隙間があります。マスクの防御力には以前から専門家の間でも疑問符が付いていました。大きな花粉や細菌は防げても、小さく目に見えないウイルスには効果がないのではと言われたりもしていました。

しかし、新型コロナウイルスが世界中で感染拡大とすると、状況は一変。世界中の人たちがマスクを求めています。シンガポールは国民にマスクを配りましたし、日本ではアベノマスクなどとも呼ばれる布マスクの配布に踏み切りました。

布マスクの防御力は不織布マスク以上に疑問視されていて、「むしろ逆効果では?」などという声もあります。

米国立労働安全衛生研究所の実験によると、微粒子に対するフィルター効果は、N95マスクが95%以上、タオルが40%前後、スカーフが10〜20%程度、布マスクは10〜30%程度だそうです。

しかし、新型コロナウイルスが集団感染(クラスター)した場を確認してみると、ある状況が見えてきます。
ライブハウス
カラオケ
合唱
ビュッフェスタイルの会食
屋形船
コールセンター
スポーツジム
ナイトクラブ
剣道
卓球
クラスターが発生した場所というのは、ほぼマスクを付けていない環境です。そして、密閉、密集、密接の3密。特に、大きな声を出している場所での感染が多く確認されています。

一方で、電車やパチンコ店などでは、クラスター発生の報告がされていません(経路が終えていないだけの可能性はあります)。ということは、電車やパチンコ店などでは、大声を出していないのが良いかしれないという可能性が見えてきます。

日本ではなぜか欧米に比べて新型コロナウイルスの感染拡大スピードが遅いという謎があり、それがいまだに解き明かされていません。

理由はいろいろ考えられていて、手洗い、うがい、マスク、ハグしない、キスしない、家で靴を脱ぐ、風呂に入る、声が小さい、日本語の言語的な問題、BCGが効いている、新型コロナウイルスには型の違いがある、日本人はすでに免疫を持っている、クラスター対策がうまくいっている、などがあります。
日本人の特性を褒め称える人が出てくると、そのうち「日本には四季があるから新型コロナウイルスには感染しない」という人まで出てきそうで怖いです。四季は外国にもあります。

ただ、手洗いとマスクについては各国が取り入れてきているため、手洗いとマスク着用が習慣化している日本ではその可能性は高そうに思えます。特に3密で大声を出す環境で感染拡大が広がっている事例を見ると、「飛沫が飛ぶ」というのはとても危険な環境に見えてきます。飛沫を直接浴びると危ないのか、飛沫がマイクロ飛沫となってエアロゾル感染を起こして危ないのかはまだわかっていませんが、飛沫を飛ばさないことは何よりも大切そうです。

となってくると、飛沫を飛ばさないためには、マスクが重要になってきます。不織布マスクでも布マスクでも、とりあえずマスクを着用していれば、飛沫の拡散はある程度抑制できます。

新型コロナウイルス感染症は、無症状の人でも他人に感染させる能力を持つとされています。症状のある人がマスクをするだけではなく、全員がマスクを着用することによって、全体の感染を防ぐことにつながりそうです。

マスクは防御力を高めるためじゃなくて、攻撃力を下げるため。自分が感染しないことよりも、他人に感染させない努力をしていくことが大切だと思います。


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