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台風15号で家の屋根を飛ばされてしまった…

2019年10月12日 雑記
先月の9月9日にやって来た令和元年台風第15号。この台風により、我が家の屋根は吹き飛ばされてしまいました。

台風15号


台風が来ること自体は事前にわかっていたのですが、想像を超える強さでした。台風の強くなる夜中に、ガタンガタン、いやゴウンゴウンと異常な音がしはじめました。タダでさえ怖かったのに、そのうち家の中は停電してしまいました。

停電してからは、スマホの明かりを頼りに自分の部屋で現実逃避していたところ、「ポツリ、ポツリ…」と嫌な音が。

家の中が慌ただしくなり、廊下に出てみると…雨漏り!

いや、雨漏りというか、部屋によっては家の中で雨が降っている状態。

あぁ、終わったな…と。

この時、あのゴウンゴウンという音は、うちの古いトタン屋根が家から剥がされるのを耐えている音で、いま家の中で雨が降っているのは、屋根が飛ばされたんだなと理解しました。

雨漏りの勢いに家の中で傘を差さないと濡れる状態で、そのうち天井が沈んで来ました。天井裏に水が溜まって大変なことになってきたようです。酷い雨漏りの部屋と廊下だけでなく、自分の部屋の端まで雨漏りしはじめてきました。

廊下の天井に穴を開け、水を抜こうとしましたが、全く追いつかない状態。一番酷い弟の部屋の一部天井を剥がしたら、水がドッと落ちてきました。

おかげで他の部屋にはそれほど水は回らなくなりましたが、その部屋と台所と廊下はびしょ濡れで酷い状態になりました。しかも水が臭い。天井裏に貯まっていた長年のホコリや土となぜか化学薬品のような臭いも混ざった茶色い液体が垂れ続けていました。

自分の部屋も水浸しで全滅になるのではないかと震えながら台風が過ぎ去るのを朝まで待ちました。外に出てみると、案の定、家の屋根がなくなっていました。

台風15号


家の周りには、台風で飛ばされたうちの屋根が散乱していました。拾い集めました。川に落ちてしまった屋根と、道路の方に飛んで行ってしまってすぐには気付かなかった屋根もありました。

古い家なのはわかっていましたが、台風で屋根が飛ばされるとは思いませんでした。父曰く、そろそろ屋根を補修しようと考えていたが、台風は南風だし、南側は大丈夫だろうと考えていたとのこと。

夜の段階では、屋根は全て飛ばされたのかと思いましたが、朝になって確認してみたところ、南側の屋根はなんとか耐えていて(釘が浮いていて危ない状態でしたが)、北側の屋根だけが全て飛ばされていました。家の半分くらいが雨漏りして、半分くらいはそれほど雨漏りしなかった要因はこれだったようです。

台風15号の進路を見てみると、このようになっていて、台風は三浦半島を通過し(半島を通過した場合は「上陸」とは呼ばないらしい)、自宅では南風も北風もやって来る荒い地域でした。

台風15号 進路


周りの家を見渡してみると、隣の家の車庫の屋根は壊れていて、隣の家の屋根の棟も一部飛んでいました。向かいの方にある家の屋根も飛んでいましたが、そこは人は住んでいないということでした。あとは一部ブルーシートを貼っている家があるくらいで、我が家ほど豪快に屋根が飛んだ家はなさそうでした。家の前に川があって風が吹き抜けることと家がボロいことのコンボでやられてしまいました。台風の日は、ボロい家のそばには絶対に近づかない方がいいです。屋根が飛んできます。


台風は去っても、家の中はビショビショ、天井グニャグニャ、天井裏に溜まった水から雨漏りという最悪な状況。電気だけは復旧させたかったのですが、ブレーカーは上がらず。東電のせいなのか自宅のせいなのかわかりませんでした。天井裏に水が溜まっていては電気が使えないのは当然だとも思いましたが。

電気が使えないと、夜になれば家は真っ暗ですし、冷蔵庫、炊飯器、トースター、電子レンジ、電気ケトルなども全て使えません。昼間いくら暑くてもクーラーも使えません。

電器屋さんに連絡し、次の日来てもらい、一縷の望みにかけてみましたが…やはりダメ。ブレーカーを一つずつ試しても全くダメ。天井裏配線から照明器具の中に水が入り込んでいますし、天井裏がビショビショですし、そもそも配電盤ボックスが冠水して漏電ブレーカーが効いたまま故障していたので、そもそも電気の復旧は無理でした。

電気を復旧させるには、1.雨漏りしないようにする、2.天井裏を乾かす、3.新しいボックスを手配する、4.配線の不具合状況を確認するの手順が必要となり、近日中の復旧は絶望的となりました。

このままでは困るので、天井裏配線は諦め、仮のボックスを借りて一部の電力だけ下から取れるようにしてもらいました。ただ、天井の照明器具は全く使えませんし、クーラーも使えませんし、トースターと電気ケトルを同時に利用するとブレーカーが落ちる程度の電力量で大変でした。

ここからはとにかく雨漏りを何とかしないことには電気が復旧しません。「屋根がないと漏電し放題で電気が使えない」というのは、今回改めて気付かされた災害のポイントでした。父がブルーシートを買いに行きましたが、在庫が少なく、少し買ったら売り切れ。一時的な対処として新しいブルーシートを張ったのですが、量が足りなくて、一部に古いブルーシートを張って凌ぐことにしました。
台風15号


が、次の雨で古いブルーシートのところから雨漏りしてしまい、また天井裏が濡れてしまいました。これで電気の復旧がまた遠のきました。


暑くてもクーラーも使えず、夜は部屋の照明も付かず、クリップライトなどで過ごす日々。コンセントも使えないので、延長ケーブルを張り巡らせました。お風呂は懐中電灯で。懐中電灯、災害時は本当に大切です。あとは大容量モバイルバッテリーとスマホのライト。この2つがないと夜は何も見えなくなります。

グニャグニャになった天井にはカビが生えだし、濡れたところは臭く、暗い部屋で耐えました。

弟は我が家からいなくなってしまいました。

天井裏も渇き、電気が復旧したのは台風15号が来てから2週間後。ようやく天井照明も点いて明るい部屋は戻りましたが、弟は戻ってきませんでした。


今日これから、今度は台風19号がまた同じような進路で神奈川にやって来るようです。静岡側からやって来るのか直接神奈川にやって来るのかはわかりませんが、またとても怖いです。