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Firefoxの重い原因がわかった。おそらくhttp2関連のバグ

2017年04月07日 パソコン(PC)
先月から自宅のネット接続が遅く、「回線の不調か?」と思い、ルーターを再起動したり、NTTフレッツ光のONUを再起動したりしても問題は解決しませんでした。ネットのスピードチェックをしても、なぜか最高スピードには何も影響が出ていない状況でした。Firefoxで画像の多いページやJavaScriptの動くページを開いたときに特に重かったり、「パケ詰まりでもしてるのか?」というくらいページ自体開くのが遅かったり、動画をシークするとそのまま固まったりしてしまうこともありました。

「もうFirefoxをやめるべきか…」とも考えたのですが、乗り換え先候補のGoogle Chromeは、サイドバーを表示できないブラウザなので移行したくありません。そんなとき、「Vivaldiはサイドバーも表示できる!」という話を聞いて、Vivaldiをインストールしてみました。

Vivaldi、本当にサイドバーにブックマークを表示させられました!しかも、ブックマークだけじゃなく、ノート、履歴、ダウンロード、Webパネルなど、サイドバーの使い方もうまいです。履歴機能も強い。その上、開いているページのタブは、上部でもサイドでもどちらにも表示できます。しかもサイドなら、サムネイル付き!
Vivaldi


常にサムネイルが表示されるのはそれはそれで嫌だなと思ったら、設定から簡単にサムネイルも消せました。これで20ページくらいページを開いても、簡単にタブ移動できます。ページタイトルがブラウザ上部に表示されるというのもいいです。そして、標準で「広告ブロック機能」付き!チェックを入れただけで、このブログの広告もあっさり消されてしましいました。
Vivaldi


さらに、標準でマウスジェスチャー機能付き!もうVivaldiの「わかってる感」がすごいです。「ここ変更したいんだよ!」って場所は、標準でほとんど備わっています。「タブブラウザとは本来こうあるべき」みたいな思想がとことん詰まっています。タブバー上でマウスホイール回すとタブが切り替わるとか、起動時にセッションを復元するとか、ステータスバーを表示するとか、ページの拡大率が一目で確認できるとか、テーマを切り替えられるとか、キーボードショートカットを設定できるとか、わかってる感すごいです。タブブラウザ歴16年の自分でも感動するくらいです。
Vivaldi


さらには、同一ウィンドウ内のマルチページ表示で、2ページを左右に表示させて表示する機能が付いていたり、モバイルページを開いたり、「高解像度のディスプレイを活かすPC用のWebブラウザ」として、すばらしい思想設計になっています。ここ最近のブラウザ進化によって失われたPC用ブラウザの本来の機能が備わっていて嬉しいです。レンダリングエンジンは、Google Chromeと同じBlinkなので、一番重要なページ表示も大丈夫です。拡張機能についても、Google Chrome向けの拡張機能をそのまま利用できるようです。
Vivaldi


もしかして、Vivaldiって最強のWebブラウザなんじゃね?

と思った次の日(今日)に、Firefoxが重くなっていた原因がわかりました。
about:configを開き、「network.http.spdy.enabled.http2」をfalseに変更。
この変更をしたら、最近のパケ詰まりのような感覚が消えました。つまり、FirefoxのHTTP2関連のバグだったと考えて良さそうです。


この原因に気付くのが一週間遅ければ、メインブラウザはもうVivaldiに乗り換えていたのですが、今はFirefoxのまま留まろうかちょっと考え中です。Firefoxには「長年の慣れ」という強みがありますから。

ということで、Firefox52が重いと感じたら、上記設定を変更して様子をみてください。そして新しいバージョンが出たら、再度設定を見直すのも忘れないようにしてください。


追記さよなら、Firefox