Lightroom5.4の登場で、ソニー、富士フイルムのRAW現像が快適に!
2014年04月09日 カメラ・写真
Adobe Photoshop Lightroom 5
の最新アップデートLightroom 5.4 がリリースされました。Lightroom 5.4では、ニコンD4S
、富士フイルムX-T1
、オリンパスOM-D E-M10
などの新しいカメラに対応したほか、新しいレンズプロファイルの追加、バグ修正、Lightroom mobileへの連携機能、富士フイルムのフィルムシミュレーション機能などが盛り込まれています。
ソニーα7
シリーズでソニー純正マウントアダプタLA-EA4
を付けてAマウントのレンズを使った場合、電子接点からレンズ情報がRAW画像に記録されます。そのため、α7に一眼レフ用のAマウントのレンズを付けて撮った写真にも、簡単にレンズプロファイルを適用できます。ソニーAマウントユーザーもソニーFEマウントユーザーも嬉しい追加レンズプロファイルです。
Lightroomに標準搭載されているAdobe Standardというプロファイルは、個人的に全く満足できるものではありません。LightroomがX-Trans CMOSに対応したと言っても、Adobe StandardだけではRAW現像が活かされない状況でした。特に、青空や肌色がキレイに出ず、せっかくの富士フイルムの色合いが台無しになってしまう状況でした。
それが今回のLightroom 5.4では、新たに富士フイルム機専用のカメラプロファイルが追加され、フィルムシミュレーションに近い色合いを実現できるようになりました。搭載されたプロファイルは、PROVIA/STANDARD、Velvia/VIVID、ASTIA/SOFT、Pro Neg. Hi、Pro Neg. Std、MONOCHROME類です。
これが富士フイルムX-E1で撮影し、LightroomのAdobe Standardプロファイルを適用した写真です。青空はくすんでしまっているし、全体的に色褪せたような写真になってしまっています。

そしてこちらが、全く同じ写真にVelvia/VIVIDのプロファイルを適用して現像した写真です。プロファイル以外のパラメータは上の写真と全く同じデフォルトのままです。青空は青く、その他の色もかなり印象的で鮮やかな色合いとなりました。ビビッドなので当然、被写体によっては色が濃すぎる場合もありますが、鮮やかに仕上げたい場合には最適のプロファイルです。もちろんLightroomなので、プロファイルを適用した後に自由に調整もできます。

ソニーのレンズプロファイルが大量追加!
新しいレンズプロファイルの追加では、特にソニー用のレンズプロファイルが増えています。ソニーマウントは、Sony Aマウント、Sony Eマウント、Sony FEマウントの3つに分かれました。特に、今までサポートの少なかったSony Aマウントのレンズプロファイルが大量に追加されています。ソニーα7
富士フイルムのフィルムシミュレーションをサポート!
富士フイルムのカメラの場合は、X-Trans CMOSという特殊なイメージセンサーが採用されているために、対応しているRAW現像ソフトが少ない状況でした。富士フイルムはアドビと協力して、すでにLightroomでRAW現像できるようにしていましたが、色がかなりイマイチでした。以前、「富士フイルムX-Trans CMOSのRAW現像ソフト比較」をしたときには、結局RAW現像してもカメラ内JPEGに勝てないという結論に至ってしまいました。Lightroomに標準搭載されているAdobe Standardというプロファイルは、個人的に全く満足できるものではありません。LightroomがX-Trans CMOSに対応したと言っても、Adobe StandardだけではRAW現像が活かされない状況でした。特に、青空や肌色がキレイに出ず、せっかくの富士フイルムの色合いが台無しになってしまう状況でした。
それが今回のLightroom 5.4では、新たに富士フイルム機専用のカメラプロファイルが追加され、フィルムシミュレーションに近い色合いを実現できるようになりました。搭載されたプロファイルは、PROVIA/STANDARD、Velvia/VIVID、ASTIA/SOFT、Pro Neg. Hi、Pro Neg. Std、MONOCHROME類です。
早速、フィルムシミュレーションを試してみた
試してみたところ、追加されたフィルムシミュレーションの出来映えがとても良く、プロファイルを適用するだけで簡単にキレイな色が出せるようになりました。わかりやすく下にサンプルを用意してみました。これが富士フイルムX-E1で撮影し、LightroomのAdobe Standardプロファイルを適用した写真です。青空はくすんでしまっているし、全体的に色褪せたような写真になってしまっています。

そしてこちらが、全く同じ写真にVelvia/VIVIDのプロファイルを適用して現像した写真です。プロファイル以外のパラメータは上の写真と全く同じデフォルトのままです。青空は青く、その他の色もかなり印象的で鮮やかな色合いとなりました。ビビッドなので当然、被写体によっては色が濃すぎる場合もありますが、鮮やかに仕上げたい場合には最適のプロファイルです。もちろんLightroomなので、プロファイルを適用した後に自由に調整もできます。

人物撮影の場合は、PROVIA/STANDARDとASTIA/SOFTで肌色がかなりキレイに出るようになりました。どちらが良いかは、実際にプロファイルを適用して試してみるのが手っ取り早いです。被写体やシーンによって変わりますし、鮮やかに仕上げたい場合はVelvia/VIVIDも使えます。
今までAdobe Standardのみで苦労していた人も、ようやくLightroomで富士フイルム機のRAW現像がまともにできるようになりました。富士フイルムは、レンズラインナップがとても魅力的で高性能ですし、カメラボディの方もX-T1