ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > スチーム式ペットボトル加湿器CCP「KZ-550A」を買ってみた

スチーム式ペットボトル加湿器CCP「KZ-550A」を買ってみた

2013年12月15日 雑記
KZ-550A


乾燥が気になる冬。肌がカサカサして、だんだん肌がかゆくなってくるようになってきました。今年こそは自分の部屋にも加湿器を導入しようと思って、コンパクトで手軽な加湿器を探してみました。

理想は、「小さくて場所を取らず、メンテナンスが簡単で、安い」加湿器。

加湿器はメンテナンスが大事です。以前購入した「ダイニチのハイブリッド式加湿器HD-5009」は、母がメンテナンスが面倒だと言い出して、結局使われなくなってしまいました。加湿器のメンテナンスを怠ると、「空気中に雑菌をまき散らす」ことになるので、非常に危険です。冬場はもちろん、夏場の管理も重要で、それを怠ると、「加湿器の中身を開いたら新時代の幕開けを見た」みたいなことになる可能性があります。

電気代は安くてもメンテナンスのコストや手間が大変だったりすることも考えると、電気代が高くてもやっぱりスチーム式なのかなぁと思って、今回はスチーム式の加湿器を調べてみることにしました。

ポットで有名な象印から、お手入れ簡単かつフィルター不要のスチーム式加湿器が発売されていました。「ZOJIRUSHI スチーム式加湿器 EE-RH50-CA」という製品です。加湿能力が480mL/hで、タンク容量3L。ハイパワーな加湿器です。消費電力をチェックしたら、立ち上げ時が985W、加湿時が410Wで、こちらにも驚きました。

象印の加湿器は、自分の部屋には大げさなので、もう少しコンパクトなのを探してみることにしました。そんなうまく自分の理想通りの製品が見つかるわけがない、と思って調べていたら…!ありました!

ペットボトルタイプのコンパクトなスチーム加湿器!
KZ-550A


CCPの「スチーム式ペットボトル加湿器 KZ550APB ペールブルー」という製品で、約2000円と安かったので、すぐ注文しました。
KZ-550A


「アロマが香るスチーム式加湿器」で、アロマ対応加湿器です。
KZ-550A


箱を開けてみました。
KZ-550A


期待通りのコンパクトさでした。本体サイズはW120mm×D160mm×H200mm、重さ0.63kg、コード長1.2mです。さて、使い勝手や性能はどうでしょうか。
KZ-550A


本体を上から覗いてみました。
KZ-550A


ここにペットボトルを差し込む形になります。
KZ-550A


蒸気は前方上部から出てきます。ふたを外してお手入れもできるようになっています。
KZ-550A


付属品。アロマパッド(2枚)、アダプターキャップ、お手入れブラシ、クリーニングフィルターです。
KZ-550A


後ろ側に電源スイッチ。
KZ-550A


これですべてです。水を入れるタンクは付いていません。水は、一般的な350〜500mlのペットボトルを自分で用意します(炭酸飲料系のペラペラなペットボトル等は使えません)。
KZ-550A


大きさ確認用に、中身の入った500mlペットボトルを並べてみました。コンパクトな加湿器本体が際立ちます。
KZ-550A


まだ空のペットボトルを用意していなかったので、参考までに中身の入ったペットボトルを入れてみました。アダプターキャップを専用の物に付け替えていないので、完全にははまっていませんが、このような形になります。
KZ-550A


実際に使うときは、ペットボトルを空にして、周りのラベルを剥がして、水道水を入れて使います。専用のアダプターキャップをペットボトルにはめると、本体にしっかりと固定されます。転倒安全スイッチも付いているので、誤って倒してしまっても通電がオフになるようになっています。ペットボトルの中身すべてが熱湯になっているわけではなく、中身もキャップで飛び出さないので、倒してしまっても被害は最小限に抑えられると思います。
KZ-550A

KZ-550A使用レビュー

空のペットボトルを用意し、中に水道水を入れ、加湿器本体にセット。そして電源スイッチをオンにしてみました。3分ちょっと待つと、「コポコポ」と水が沸騰する音が鳴り始め、蒸気が出始めました。加湿が始まるまでは速いです。

ハイパワーなスチーム式加湿器とは違い、モクモク蒸気が出るようなことはありません。かなり控えめな蒸気量です。この加湿器の加湿量は、約130ml/h。パワーは弱めです。タンクが500mlのペットボトルなので、連続加湿時間は約4時間ということになります。

運転開始から約4時間経ったら、ペットボトルが空になり、自動的にスイッチが切れました。サーモスタットが付いているので、空焚きする心配はありません。1時間の電気代は、約3円。たとえば1日8時間使うなら24円。それを1か月続けると720円。そのペースで半年使ったとして4320円。電気代が安いかわりにメンテナンスが大変な加湿器よりも、本体代の安いペットボトル式加湿器の方が使いやすいかもしれません。

問題は加湿能力です。試しに湿度28%の自分の部屋で1時間動かしてみたところ、湿度38%まで上がりました。その後の3時間はずっと40%くらいでした。湿度の低い日に木造住宅で加湿すると、湿度50%以上にはならないみたいです。加湿能力は高くないので、広いリビングなどでは完全に能力不足だと思われます。広くない個室向けという感じです。

「それなら寝室に…」と思うかもしれませんが、水が沸騰する「ジュブジュブ」音(最初は「コポコポ」に聞こえたのに、今は「ジュブジュブ」に聞こえます)がするので、気になる人はダメだと思います。自分としては気にならない音なので、環境音代わりに楽しんでいます。

連続加湿時間は4時間しかないので、水を入れるのが面倒かなと使う前は思っていました。いざ使ってみると、「常に4時間タイマー」の加湿器だと思えるようになってきました。加湿しすぎる心配はありません。デザインとして、ペットボトルの中の水が減っていくのを見るのも楽しいです。水を入れる作業も、500mlペットボトルなので軽く、入れるのも簡単です。自動で切れた加湿器にペットボトルをセットし、RESETボタンを押すだけで加湿再開です。他に細かい設定ボタンなどはありません。今のところ、交換作業はあまり面倒だとは感じていません。

お手入れの面では、ペットボトルは古くなってきたら丸ごと交換です。タンクがカビるような心配はなくて安心です。本体水槽が水アカなどで汚れてきた場合は、付属のブラシでお掃除。クリーニングフィルターは3か月で交換で、本体に最初から付いている1個と、付属で交換用のフィルターが1個付いています。6か月は問題なく使えそうです。2年目、3年目と使う場合は、別売りのフィルターセット「EX-3069-00」を購入して使う感じです。本体が安いので、またきれいな本体ごと買い換えてしまう手もありそうです。

というわけで「KZ-550A」は、ペットボトルをタンクとして使えるとてもコンパクトなスチーム加湿器でした。