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栃木で梨狩り

2013年09月14日


8月も終わり9月に入り、「9月と言えば梨の季節だなぁ」と、梨を仕入れに栃木まで行ってきました。

栃木に行ってみると、どこの農園も春先の霜の被害を受けて苦しんでいました。梨の収穫は、平年の3割程度、ひどいところでは全滅のところもあったようです。ブドウやリンゴも影響を受けたようですが、一週間時期がずれるだけで、梨ほどの被害にはならなかったようです。

まずは直売所でブドウとりんごを食べてみました。ブドウは美味しかったです。りんごは、さんさという品種で、個人的にはちょっと物足りない感じでした。甘みだけでなく酸味のある果物が好きなので、リンゴはふじが好きです。次は長野までリンゴを仕入れにいかないといけませんね。


続いて、直売所ではなく、梨狩りのできる果樹園へ。果物は完熟が一番。



先週行ったときの梨の品種のピークは、幸水。ザクザクした大雑把な梨にはちょっと飽きていましたが、採り立ての幸水は甘くて最高でした。

果樹園のおじさんに聞いたところ、おいしい梨の秘密等を教えてもらえました。

Q. どれくらいのサイズの梨が一番おいしいか。
A. 梨のうまみ成分は、大きさにかかわらず一緒。大きすぎる梨は水分が多すぎておいしいとは限らないし、小さすぎても食感が良くなかったりする。好みの差はあるが、中くらいが一番おいしい。

Q. どの色の梨(幸水)が一番おいしいか。
A. 青っぽい黄色の梨ではなく、赤みがかった黄色の梨が完熟で一番おいしい。完熟の梨を採って、冷蔵庫で一時間冷やして食べるのが最高。

Q. 木によって梨の味は違うのか。
A. 毎年来てくれるお客さんの中には、どの木が一番おいしいかを知っていて、その木に直行して買い占めていく人がいる(ただし、おじさんはどの木の梨が一番おいしいかは知らないとのこと。育てる人より、買う人の方が詳しい)。

Q. 梨狩り食べ放題で一番食べた人は、梨を何個食べたか。
A. 公称で13個。

Q. 1kg当たりの梨の価格が、すぐそこで袋詰めされて売られている梨よりも、自分で直接採った梨の方が高いのはなぜか。
A. そこで袋詰めされた梨は、プロがその日採った新鮮な梨。ただし、多少小さいのや大きいのも混ざっている。梨狩りで採る梨が高いのは、最高級の梨だけをすべて採ったと仮定した場合の価格設定だから、それで高い。だから、梨狩りをするなら、一番おいしそうな梨を採るのがいい。

Q. 最高級の梨とはどういう梨か。
A. 味で価格が変わるわけではない。食べてみなければわからないし、どの梨もおいしい。黒っぽい点々があってももちろんおいしい。最高級の梨とは、形が良くて、傷がなくて、大きさがちょうど良い梨。そして、熟れすぎていないこと。さっき、青っぽい梨よりも赤みがかった梨の方がおいしいと言ったが、店で売るには、青っぽいなしでももう売り物にならない。採るのが遅すぎる。「こんなの誰が食べるんだ?」ってくらい青い梨を採らなくてはいけない。

Q. 梨が店に並ぶまでに何日かかるか。
A. 「1日目、完熟でない梨を採る。2日目、梨を選別する。3日目、梨を配送する。4日目、梨が店先に並ぶ。5日目以降、日が経ってしまって安売りされる」。店売りの場合、早くてもやのあさって。本当は完熟の梨を食べてもらいたいが、仕方ない。通ぶったお客さんが、「青い梨を採って、日を置いて黄色くなってから食べるのがおいしいんだよ」と周りに説明して青い梨を採っていったりするが、完熟の梨の方がおいしいに決まっている。

ということで、店売りの最高級の高価な梨を買うより、もぎたて完熟の梨を食べた方が全然おいしいです。形も関係ありません。

梨はうちにも買って帰りました。自分でもいだ梨ではなく、袋詰めの方を。幸水の欠点は日持ちしないことで、さらに完熟を買っているので、さらに日持ちしないです。少し抵抗はありましたが、冷蔵庫に入れて保管してみたところ、常温放置よりも傷まず、しかもすぐに冷えた梨が食べられて良かったです。梨を多めに買った場合は冷蔵庫へ。


梨を食べて、栃木のきれいな景色を見ながら移動。Facebookに上げたくなるような写真。

いーね、って。



お昼は、冷やしたぬきそば。



その後は、冷やしてないたぬきのそば。




買ってきた梨はすべて食べ終わりました。もう幸水の時期は終わって、今は豊水の時期だと思います。ぜひ完熟の梨を食べてみてください。