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プロ並み写真?LEDてるてる棒っぽく撮影してみた結果

2013年04月02日 カメラ・写真
スタパ齋藤さんのプロ並み写真がすぐ撮れる「LEDてるてる棒」という記事が公開されていました。これは以前、「プロ並み写真をすぐ撮れるLEDライトセイバー」という記事が公開されていて、その照明機材を今回「LEDてるてる棒」に変更して書いた記事のようです。

実は自分でも「LEDライトセイバー」あるいは「LEDてるてる棒」っぽく、LED照明を使った長秒露光で撮影してみたことがあります。3年前の「CYBER・アナログ連射コントローラ3(PS3用)レビュー」の記事に使っている写真等がそれです。

つまりこういう写真が撮れるわけです。


久しぶりにLED照明&長時間露光の撮影記事を読んだので、この撮影方法でどんな写真が撮れたのかをまとめておきます。

LED照明の用意

「LEDライトセイバー」あるいは「LEDてるてる棒」っぽく撮影するには、まずはLED照明が必要になります。というわけで、適当にこんな安いLED照明を用意してみました(3年前の話です)。



結論から言うと、LED照明である必然性も、こういう形である必然性もなかったのですが、とりあえず用意しました。

撮影の仕方

元のスタパさんの記事だと、どうやって撮影したのかわかりにくいと思います。どうやって撮影するかというと、カメラを三脚などに固定して、部屋を真っ暗にして、10秒間くらいの長時間露光をして、その間に被写体をLED照明で照らしていきます。これについては、次の記事で詳しく解説します。

撮影してみた結果…青い!

試しに、絞りF16、シャッタースピード5秒、ISO感度200、ホワイトバランス太陽光で撮影してみました。

青い!


適当にLED照明を入手したのが間違いだったようで、このLEDは15000Kくらいあるとても青い照明でした。これでは演色性にも優れず、物撮りには向かない照明でした。RAWで撮影していたので、ホワイトバランスを調整してみました。

このように写りました。


シャッタースピード5秒という長時間露光からわかるように、5秒間LED照明を持って、いろいろな角度から当てていきます。これをLEDライトセイバー業界では「塗る」と表現していて、光を当てていったところに明るさとコントラストと彩度が付いていくので、「塗る」というイメージで作業します。LEDライトセイバー業界というものがあるのかどうかは知りませんが。

上の試し撮りでは、右奥から光を当てる時間が長すぎて、左下が暗くなってしまっています。これでは失敗です。

LED照明一個でプロっぽい写真が!?

長時間露光の間に、どの角度から、どれくらいの距離で、どのくらいの時間光を当てるか、これが肝となってきます。5秒だと意外と忙しかったりするので、10秒の方が急がなくてすみます。ただその分、ずっと光を当て続けなくてはいけないので、疲れます。

上の写真の失敗を踏まえて、今度は左側からLED照明を照らす時間を長くしてみました。影も柔らかくなり、確かにプロっぽい写真に近づいたような気がします。

光の当て方次第で表現は自由自在。だが難しい!

もう一度試してみました。今度はいろいろな角度から光を当てる時間を均等に近づけてみたので、全体に影が柔らかくなりました。上の写真とどちらが良いかというと、また微妙な話になってきて、個人的には上の写真の方が好きだったりします。


左、右、奥、手前の二次元ではなく、上方向や距離など三次元で光を当てる必要があるので、同じ写真は二度と取れません。難しいですが、奥はかなり深くて楽しい作業です。失敗してもいくらでもやり直せるデジカメの利点です。

まとめ

ということで、LED照明を使ったこの撮影方法は、プロっぽく影の柔らかい写真が手軽に撮れました。必要なのは、デジカメと三脚とLED照明くらいです。高価な照明機材を用意せずに簡単にプロっぽく、それでいて奥の深い写真撮影ができます。

次回は、LED照明&長時間露光による物撮り写真撮影テクニックをもう少し詳しく解説します。


続きLED照明&長時間露光による物撮り写真撮影テクニック