1円玉より薄い!?オリンパスのボディーキャップレンズBCL-1580を買ってみた
2012年10月14日 カメラ・写真
オリンパスから2012年10月12日に発売された、新感覚のレンズ「ボディーキャップレンズ BCL-1580」。
パンケーキのように薄いレンズを一般に「パンケーキレンズ」と呼んだりします。オリンパスのこの新しいレンズは、パンケーキよりも薄く、ボディキャップ並みの薄さを実現した超薄い「ボディキャップレンズ」です。
薄さ9mm、カメラマウント用のボディーキャップと見紛うほどの超薄型のレンズです。3群3枚のオールガラスのレンズ構成で、焦点距離30mm相当(35mm判換算)の単焦点広角レンズとして使用できます。広角で被写界深度も深いため、パンフォーカスレンズとして普段使いできる他、マニュアルフォーカスも可能です。近接撮影距離は30cmです。レンズ保護バリア付きなのでカメラに付けて、そのままポケットへ。普段はボディーキャップとして、撮影時には、スナップ用パンフォーカスレンズとして、すばやく気軽に写真を楽しめます。
どれだけ薄く、どれだけ実用的に使えるのか試してみるために、早速買ってみました。このボディキャップレンズの名前は、「BCL-1580」です。覚えにくい場合は、Bがボディ、Cがキャップ、LがレンズでBCL。15mm f/8.0で1580。合わせて「BCL-1580」だとわかれば、レンズの名前が覚えやすくなります。
開封してみました。中身は、取扱説明書と梱包材にくるまれたボディキャップレンズ(リアキャップ付き)だけ。シンプルな構成です。
マウント規格 | Micro Four Thirds マウント |
焦点距離 | 15mm(35mm判換算30mm相当) |
レンズ構成 | 3群3枚 |
画角 | 72° |
AF方式 | MF専用 |
最短撮影距離 | 0.3m |
最大撮影倍率 | 0.06倍(35mm判換算0.12倍) |
最近接撮影範囲 | 288 × 216mm |
絞り羽枚数 | 1(円形絞り) |
最大口径比 | F8.0 |
最小口径比 | F8.0 |
大きさ(最大径×全長) | Ø 56×9mm |
質量 | 22g |
主な同梱品 | レンズリアキャップ(LR-2)、取扱説明書 |
レンズの重さは、なんと22グラム!メチャクチャ軽いです(左がボディキャップレンズ本体で、右が取り外したレンズリアキャップ)。
しかも薄い!リアキャップを付けなければ、厚さわずか9mm。リアキャップを付けた状態でも、この通り!1円玉より薄い!!
「レンズの厚みと1円玉の直径を比べるって、お前はアホか」という声が聞こえてきそうですが、こういう比較をやり始めたのは東芝が先です(参考:東芝のこういう比較の仕方はありなのか)。東芝のマネをして比較してみただけです。
「ボディーキャップレンズ BCL-1580」は、もちろんボディキャップの役目を果たすことが大切なので、もしボディキャップレンズにフロントレンズキャップをかぶせる必要があったりしたら不便です。そこはオリンパス。レンズキャップが必要とならないように、しっかりとレンズ保護バリアが搭載されています。
レンズ下部のMFレバーを操作することにより、バリアの開閉操作、ピント位置の調整ができるようになっています。撮影しない時は、バリアを閉にしておけばホコリが入りません。撮影する時に、さっとバリアを開くだけで、すぐに撮影できます。最短撮影距離は30cm。そこからMFレバーで、パンフォーカスの位置と無限遠の位置とバリア閉の位置に止められるようになっています。その小ささゆえに、若干操作はしにくいです。絞りF8固定の広角レンズのため、近距離撮影以外ではパンフォーカス位置に固定するのが常道となりそうです。
レンズの薄さを体感するために、パナソニックのGF1に付けてみました(オリンパスのレンズですが、マイクロフォーサーズ規格のカメラになら何でも付けられます)。
黒い色合いがパナソニックのカメラにピッタリです。まるでGF1専用に作ったみたいに。斜めや横から見ると、その薄さがよくわかります。「ミラーレス一眼というと、レンズが大きく飛び出していて…」と不満な人の常識を打ち破りそうな薄さです。
今度は、グリップ付きのカメラにも取り付けてみました。レンズが薄すぎて、笑ってしまいそうな感じです。グリップがあるカメラなら、ここまで薄いレンズの必要性はそれほどないかもしれません。
パナソニックのカメラなら、もっと小さいGF3やGF5にもよく似合いそうです。BCL-1580の大きさ、薄さ、重さには大満足しました。
さて、この薄さで写りはどの程度検討できるのか。試してみた結果はまた次回!
続き1:どこまで写るのか!オリンパスのボディーキャップレンズBCL-1580レビュー
続き2:BCL-1580で撮るお台場ダイバーシティガンダム
続き3:ボディーキャップレンズ BCL-1580で動画を撮ってみた