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Lightroom4でニコンD800のRAW現像をしてみた(ISO6400)

2012年03月07日 カメラ・写真
3月16日に発売決定したLightroom 4を早速買ってインストールしてみたので、今度は3600万画素のニコンD800のRAW現像をしてみようと思います。Lightroom3やLightroom4Beta版では、サポート対象外といわれて、開くことさえできなかったD800のファイルです。

Lightroom 4でD800のRAW(.NEF)ファイルを開いてみたところ、下のように正常に開くことができました。



カメラキャリブレーションのカメラプロファイルに、ニコンのピクチャーコントロールに似せたプロファイルが最初から用意されていました。



これが用意されていないと、Adobe Standardしか選べなくて、うまく色が出せなくて困ったりします。D800は大丈夫です。



では、次にニコンD800の高感度特性がどのような感じなのか、実際に現像して試してみます。いきなり高感度ISO6400の写真現像です。ノイズリダクションを一切効かせない場合と、ノイズリダクションを効かせた場合でそれぞれJPEGに出力してみました。

高感度ISO6400、ノイズリダクションなし

まずは高感度ISO6400のRAW画像(海外サイトから拾ってきました)を、プロファイルに「Camera Standard」を選択し、あとは何も変更しないでJPEGに出力してみました。


Nikon D800 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G ISO6400 f/2.8 1/1000秒

ブログに掲載するため、上の状態で480*320ピクセルの0.1MBの画像ファイルに縮小しています。横幅を1920ピクセルに縮小した画像と、一切縮小していない7360*4912ピクセルの画像は下に用意しました。

横幅1920ピクセルのサイズだと、少しだけノイズリダクションが欲しいような感じもします。でもこれで高感度ISO6400ですからね。3600万画素に増やしたにも関わらず、ノイズが異常なくらい増えていたりはしません。今の技術だと、これくらいの画素ピッチまで耐えられるのかもしれません。

リサイズなしの7360*4912ピクセルの画像の方は、さすがに3600万画素。JPEGファイルなのに24.7MBもあります。等倍だと、ノイズリダクションが欲しいですね。

高感度ISO6400、ノイズリダクションあり

では次にLightroom4でノイズリダクションをかけてみます。ノイズリダクションのパラメータは25に設定してみました(最大で100)。


Nikon D800 AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G ISO6400 f/2.8 1/1000秒

ノイズリダクションをかけていない場合と同様に、横幅を1920ピクセルに縮小した画像と、一切縮小していない7360*4912ピクセルの画像を下に用意しました。
横幅1920ピクセルの写真を確認してみると、これはきれいですね。後ろのノイズの目立ちやすい部分に注目すればノイズ感を感じますが、ピントの合っている部分のノイズ感はほとんど感じません。もともと3600万画素あった画像を縮小しているせいか、D700と比べて解像感も高いように感じます。ノイズ量的にはどうでしょうか。この条件だけだと何とも言えませんが、D700と比較して、それほど大差ないかもしれません。

続いて、リサイズなしの7360*4912ピクセルの画像の方。さすがはノイズリダクションが優秀なLightroomだけあって、きれいにノイズを消してくれています。

高感度ISO6400でこのノイズ量ですから、Lightroomのノイズリダクションと組み合わせて縮小すれば、D800もD700と同じような感じで使えるかもしれません。あとは実際に使ってみて、ノイズの出方やダイナミックレンジの感覚をつかんでみないとわかりませんが、D800はかなりいいのではないでしょうか。