SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSMレビュー1-外観編-
2011年01月08日 カメラ・写真
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ニコンマウント用のフルサイズ対応大口径標準ズームレンズというと、各社から以下のレンズが発売されています。各社、設計思想がまるで違っていて、重量も価格も全然違います。
メーカー | レンズ | 重量 | 実売価格 |
---|---|---|---|
ニコン | AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED | 約900g | 約18万円 |
シグマ | 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM | 790g | 約9万円 |
タムロン | SP AF 28-75mm F/2.8 XR DI LD MACRO A09NII | 510g | 約3万円 |
困ったことに、去年後半ニコンから標準域ズームのNikon AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRとNikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRが発売されるまで、他に標準ズームレンズの選択肢があまりない状況が続いていました。(他にはNikon AF-S VR Zoom Nikkor ED 24-120mm F3.5-5.6G (IF)やTAMRON AF28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC A20などの写りがあまり良くない標準ズームしかありませんでした)
シグマ 24-70mm F2.8 IF EX DG HSMは、2009年に発売されたシグマの新しい大口径標準ズームレンズです。タムロンのレンズが約3万円、ニコンのレンズが約18万円、シグマはその間の約9万円くらいの実売になっています。これで、性能がニコン同等で価格が半額なら最高にコストパフォーマンスの優れたレンズということになります。逆に、ニコンに完敗するようだと、実売約3万円のタムロンのレンズにコストパフォーマンスで負けることになります。最近のシグマの開発力なら、もしかしたら素晴らしいコストパフォーマンスを見せてくれるかもしれない、と思い今回借りてみました。
24-70mm F2.8 IF EX DG HSM公式ホームページによると、「コンパクトな大口径標準ズーム」と書かれています。スペックは以下の通りです。
レンズ構成 | 12群14枚 |
---|---|
画角 | 84.1゜-34.3゜ |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 38cm |
最大倍率 | 1:5.3 |
フィルター径 | φ82mm |
最大径×全長 | φ88.6mm×94.7mm |
重量 | 790g |
希望小売価格 (税別) |
123,800円 ケース・花形フード(LH876-01)付 |
フィルター径は82mm…。重量790gでコンパクト…。
本当にコンパクトなのか、D700に装着してみました。
フィルター径82mmだけあってレンズは太く、D700くらいのボディサイズがないと、カメラがレンズに負けそうです。現在フルサイズというとニコンD700やキヤノンEOS 5D Mark IIクラスのボディになりますので、「24-70mm F2.8 IF EX DG HSM」を装着しても全くおかしくないと思います。たしかに装着してみると、全長は短く、一応「コンパクトなのかな」、という感じはします。790gありますけど。
普段、標準ズームには、「TAMRON SP AF28-75 F2.8 A09N(モーター非内蔵)」を愛用しています。このレンズは、モーターを内蔵していないタイプのレンズです。D700の強力なモーターを使ってピントを合わせるため、AFも速く、精度も良いレンズです。しかも、ズームレンズとは思えないほどボケ味はきれいで、最短撮影距離も短く、どんなシーンでも良く写るレンズです。絞りを絞ってもシャープな「キレ」を感じることはないのですが、全体的に柔らかい写りで、使いやすいレンズで気に入っています。ニコンのレンズと比べて400g近く軽くてコンパクトです。
本当の意味でコンパクトで良く写って安いタムロンのレンズと比べて、今回のシグマのレンズはどうなのか。シグマ 24-70mm F2.8 IF EX DG HSMを実際に使ってみて、次回からレビューします。
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