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映画「トロン:レガシー」見てきた2-感想-

2010年12月30日 TV・映画
3D映画のチケットをもらい、Dolby3D方式の映画館で見ることに決めました。
ということで、映画「トロン:レガシー(TRON:LEGACY)」の感想です。

「トロン:レガシー」は、大学を中退したニートの主人公が、パージされたデジタル世界へと引き込まれ、円盤を投げ合って命をかけて戦うディスクバトル、バイクに変形するライトサイクルバトルに巻き込まれ、やがては現実世界を守るためにプログラムたちの追撃を逃れ、世界を救う、といった感じの映画でした。


映画「BECK」の時に続き、今回の「トロン:レガシー」もチケットをもらいました。
もしかして、つまらない映画だったりして…と心配していました。
BECKの方は予想を裏切り、けっこう面白い映画だったので、「トロン:レガシー」の方も心配半分期待半分でした。

以下、多少ネタバレありです。

さて、ストーリー導入部分から。
20年前、主人公サム・フリンがまだ子供の頃、父親のケヴィン・フリンが謎の失踪を遂げます。
それから20年経ち、主人公は業界最大手IT企業エンコムの筆頭株主で、PC用の最新OS「ENCOM-12」の発売に合わせ、社に潜り込み、OSを無料でアップロードしてしまいます。
友達は拾った犬だけ、マジメに仕事もせず、バイクを乗り回している主人公サム・フリン。
そんなときに、父フリンの失踪後エンコムのCEOを務めていたアランから、失踪したケヴィン・フリンから20年ぶりにポケベルにメッセージがあったことを伝えられます。
この連絡から主人公はゲームセンター跡へと行き、ゲームセンターを調べているうちに、デジタル世界「グリッド」へと転送されてしまいます。

グリッドでは、周りは人間ではなくプログラムたちで、わけもわからないまま円盤を投げ合って命をかけて戦うディスクバトルに巻き込まれます。
また、バイクに変形するライトサイクルバトル(キン肉マンのバイクマンみたいな感じ)にも巻き込まれます。
このバトルーシーンでは、敵味方が色によって区別されていて、非常にわかりやくなっていました。
最新のCGと3D映像を駆使し、迫力あるバトル、よくわからないまま主人公が巻き込まれ、現実世界で得意だったバイクを乗り回したり、前半一時間は飽きることもなくストーリーに引き込まれ、「おぉ、面白い」と思いました。

父親のケヴィン・フリンは、プログラムのクルー2.0も演じ、ジェフ・ブリッジスが一人二役をCGを使って演じています。

後半は、グリッドの秘密、なぜ父親が失踪したのか、なぜ帰ってこないのか、ここから出る方法はあるのか、などが描かれています。
ただ、ところどころセリフでの説明が足りていなかったり(裏まで十分理解できるほど単純ではあるのだけれど)、ストーリーを追うことに精一杯の作りで演出がそれほど面白くなかったり、盛り上がらなかったり…。
それでいて結末はあまりにもありきたりで、「前半の楽しさはどこへ…」と思ってしまうようなストーリー展開でした。

これで、クオラという女性がいなかったら、目がとろんとして眠ってしまうくらい退屈だったかもしれません。
このクオラ役のオリヴィア・ワイルドはどことなく栗山千明に似ていて、裏に隠された秘密と合わせて、とても魅力的でした。
エンコム社は東京株式市場、日経に上場し、父ケヴィン・フリンは瞑想や囲碁を嗜むなど、かなり日本に影響されているシーンがあります。
それなら、オリヴィア・ワイルドではなく栗山千明を使ってくれた方が…と思ったりも。

一人二役のジェフ・ブリッジスとオリヴィア・ワイルドに食われて、最後の方は主人公のギャレット・ヘドランドが空気状態に…。

後半も楽しむのなら、前作の「トロン」も見ておかないとダメだなーと思いました。

3D映像の方はというと、誇張されて飛び出す3Dという感じではなく、自然な3DとCG、そして何より音楽とのマッチが素晴らしい映画でした。
3Dについては、途中で「今のこの映像3Dだったっけ?」と、メガネをかけ直してしまうくらい誇張されていませんでした。
字幕が一番飛び出ていて、文字も大きすぎて、見ているうちに慣れたとは言え文字が邪魔でした。

ストーリーは感動することもなく、割とどうでもいい内容で(説明不足だし演出がイマイチ)、後半も迫力あるアクションで盛り上げてくれたら、もっと面白かったのになぁと思いました。
前半は面白かっただけに、後半は少し残念でした。

前作「トロン」を見ていなくても楽しめるので(もちろん前作も見た方が良いと思います)、ディスクバトルやバイクバトルを見るためだけに「トロン:レガシー」を見るのもありだと思います。


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