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新手の振込め詐欺「手渡し型」のやり方

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2010年07月28日 カテゴリ:雑記


振り込め詐欺。
最近では、認知度の高まった通称「オレオレ詐欺」以外にも猛威をふるっている新手の振込め詐欺があります。
一般に「手渡し型」と呼ばれる振り込め詐欺で、詐欺犯罪グループに現金やキャッシュカードを直接手渡ししてしまう詐欺です。

えっ、犯罪者に直接渡しちゃうの?」と疑問に思うかもしれませんが、詐欺の手順がなかなか巧妙です。

というわけで、新手の振込み詐欺「手渡し型」のやり方を解説します。

振込め詐欺「手渡し型」の手順

1.警察官(偽物)から電話をかける
警察官や金融機関の職員を装って、高齢者に電話をかけます。
「警察です。あなたの口座が振り込め詐欺に使われています。このままでは、預金がおろせなくなったり、年金の支払いが受け取れなくなったりします」
このように、「警察」という信頼度の高い役職の人から、「詐欺に悪用されている」事実(偽)を告げ、高齢者を「不安」にさせます。
「オレオレ詐欺」のような、「身内」からの電話ではないので、詐欺と気付かないととにかく不安になってしまいます。
不安になってどうすれば良いのか、と相手が乗ってきたら次のステップへ。
「新しいキャッシュカードを作り直せば大丈夫」などと安心させ、「これから銀行の人から連絡が来ます」と電話を切ります。

2.銀行員(偽物)から電話をかける
偽警官からの電話が終わったら、数分後には偽銀行員から電話をかけます。この時、銀行員役には親切そうな人を配置します。
「どうも、銀行の○○です。警察から連絡がありました。キャッシュカードが悪用されているそうですね。でも新しいカードを作れば大丈夫です。これから職員がカードを取り換えに行きますので、このまま電話をつないでいてください」
などと、とにかく高齢者を安心させ、親身になって話を聞いてあげます。
警察→銀行というスムーズな流れで、詐欺被害に遭っているどころか、助けてもらっているような感覚に陥れます。
電話をつなぎっぱなしにさせて長時間話を聞いてあげることで、家族への相談機会をなくします。
そして、いよいよ銀行員(偽物)が直接キャッシュカードを受け取りに行きます。

3.銀行員(偽物)が自宅を訪れ、直接キャッシュカードを受け取る
自宅住所を聞き、銀行員(偽物)が直接キャッシュカードを受け取りに行きます。
「どうも、銀行の△△です」
相手を信用させるために、銀行の名刺(偽物)を渡し、相手を安心させます。
「振り込め詐欺」という詐欺の名前を知っている人でも、「まさか自宅に直接来たりはしない」と思っている場合が多く、つい油断してしまいます。
そして、キャッシュカードを受け取り、カード変更に必要な暗証番号などを聞き出したら、「お大事に」などと親切そうな言葉をかけて去ります。
あとは、手に入れたキャッシュカードと暗証番号を使って、お金を引き出せば、振込め詐欺「手渡し型」の成功です。

振込め詐欺を防ぐにはパターンを知っておくことが大事

上の手順は、詐欺を実行するためのものではなく、詐欺を防ぐためのものです。
相手の行動パターンを知っておくことで、未然に詐欺を防ぐことができます。
振り込め詐欺「手渡し型」の場合は、警察から悪用されていると不安にさせられ、銀行員から対応策を教えてもらって安心し、そのままカード交換に自宅までやって来てくれるところが非常に巧妙です。
電話をつなぎっぱなしにしていると、周りと相談して怪しむ時間さえありません。しかも、現在のところ都会の女性高齢者ばかりを狙って犯行しているようです。わざわざ自宅まで交換しに来てくれるところがポイントなのでしょうか。
振り込め詐欺「手渡し型」の場合、被害者は自ら振り込んだりはしません。警察ではこの手法の詐欺を、「振り込ませない振り込め詐欺」と呼んだりしているようです(←この名称がすでに詐欺っぽい)

身内に女性高齢者がいる場合は、振り込め詐欺「手渡し型」の手口を教え、未然に防げるようにしておいてあげてください。




余談:このページ上部の写真は、食虫植物の写真です。虫が植物だと思って近づくと、逆に植物に虫が食べられてしまいます。

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