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「シリコンバレーなら日本の30倍儲かる」と近藤社長

2008年09月07日 はてな

今朝の読売新聞におもしろい記事が載っていました。その中の近藤社長のコメントが、特に印象的でした。
世界のネット市場は日本の10倍も大きい。ここでは日本と同じ努力で30倍はもうかるんです
「えっ、市場が10倍なら儲けも10倍じゃないの?」と一瞬思ってしまいました。理由は書かれていませんでしたが、シリコンバレーなら日本の30倍儲かるらしいです。日本と同じ努力で30倍も儲かるなら、ほいほいシリコンバレーに行ってしまう社長も多そうです。今まで「なぜシリコンバレーに行きたがるのだろう?」と思っていた疑問が、少しだけ解けたような気がしました。

最近ではシリコンバレーに行くIT企業にも変化が見られ、
1990年代後半の米ITバブル期に見られた「行けば何とかなる」という安易な考えではなく、日本で一定の成功を収めた後、さらに本場で技術を磨き、世界への飛躍を狙う若手経営者が目立つ。
そうです。昔は「行けば何とかなる」という理由でシリコンバレーに行った人も多いのでしょう。最近ではそういう人は少ないみたいです。安易な考えで日本から飛び出しても失敗する可能性が高いですからね。記事中には「本場の技術」と書かれていますが、今の時代「IT技術はシリコンバレーまで行かないと磨けない」わけではないと思います。もっと技術以外の他の面に期待してシリコンバレーに行くのかと思っていましたが、やっぱり大事なのはIT技術なのでしょうか。


その一方で、シリコンバレーで夢破れるケースも多いそうです。「日本と同じ努力で30倍儲かる」のに夢が破れてしまう、なぜそんなことが起きるのか、自分なりに理由を考えてみました。

1.アメリカで努力をしなかった
2.もともと日本でも成功しないビジネスだった


記事では失敗の理由として、以下の理由が挙げられていました。
シリコンバレーでは即断即決が必要だが、決定権のない人を派遣している企業も多い。言葉の壁から日本人同士で固まるケースもある
「言葉の壁から日本人同士で固まる」というのは、危機感のない留学生みたいな理由です。でも、これが原因でシリコンバレーから消えていく日本企業は多いようです。日本人同士で固まっていたら、わざわざシリコンバレーにまで行って技術を磨く意味がありません。積極的に外国人とコミュニケーションを取れない、取ろうとしないのなら、シリコンバレーに行っても失敗するだけです。

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