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Apolloでニコニコ動画みたいなアプリを作ってみるテスト

2007年03月21日 プログラミングTIPS
2007年3月19日、期待の「Apollo」がリリースされました。
まだアルファ版ではありますが、実行環境の「Apollo Runtime Alpha」と開発用の「apollo_sdk_alpha」などが配布されています。

というわけで、早速Apolloアプリを作ってみました。
Apolloの特徴と言えば、Flashなどをデスクトップ環境で動かせることでもあるので、
YouTubeの動画を表示しつつ、その上からテキストを流してみるアプリ
つまりはニコニコ動画みたいなものをApolloアプリで作ってみました。
ApolloでYouTubeと連携したアプリとしては、日本で一番早い公開かもしれません。

完成品はこちらになります。
zapapollo.air(約31KB)
一応、ウィルスチェックも行いました。
上記ファイルをダウンロードした後に、「zapapollo.air」を実行してインストールしてください。

なお、Apolloアプリのairファイルを実行するには、あらかじめAdobe Labs - Homepage
Adobe Labs - Downloads: Apollo Runtime
で「Apollo Runtime」をダウンロードし、インストールしておく必要があります。


このアプリは動画が表示されますが、容量はたった30KB程度です。
YouTubeサーバーからストリーミングで表示しているため、アプリ自体のサイズを抑えられています。
今回はテスト用ということで、自由に動画を選んだり、コメントを付けたりする機能は付けませんでしたが、Apolloの性能を確かめるには十分なテストです。
コーディングはActionScript3.0のみで行いました。
amxmlcコマンドでコンパイルした後、adtコマンドでADF、SWF、iconを統合してAIRファイルを作成しています。


ApolloアプリケーションはマルチプラットフォームでWindows,Mac,Linuxで動くことを目指し、今回のアルファ版ではWindowsとMacで動くようです。
Macを持っていないので動作確認できませんでしたが、もしMac派の方がいましたら動作報告していただけると助かります。(Macでも動いたそうです。ご報告ありがとうございます)

Apolloアプリはいちいちインストールしないと動かないところが若干欠点でもありますが、HTML,Ajax,Flash,PDFなどの既存の技術を使いつつ、マルチプラットフォームにも対応できるということで、今後デスクトップアプリケーションの主流になってきそうな気がします。
デスクトップアプリケーションならではの「ローカルファイルへのアクセス」と「インターネットの技術」の融合は大きな可能性を秘めています。
興味のある方は、ぜひApolloを試してみてください。


追記:はじめてのApolloプログラミング


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