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祝☆ソニーα7発売一周年レビュー

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2014年12月03日 カテゴリ:カメラ・写真
ソニーα7


誰も作らなかったカメラこと、ソニーのα7が発売一周年を迎えました。思えば一年前、注文しておいたソニーα7が届いたと思ったら中身がオリンパスのデジカメだったことから、α7との付き合いが始まりました。紆余曲折ありながらも、やはりα7はα7です。「まだ売ってないの?」と聞かれたりしたこともあります。フルサイズのミラーレス一眼は、ソニーのα7シリーズしか存在しないので、手放すわけがありません。というわけで、ソニーα7発売一周年を記念して、レビューを書いておきます。

と、上記のような始まり文で、発売一周年の記念日に投稿しようと思っていました。それが、こんなに日にちがずれてしまいました。実は当初、発売3か月記念でレビュー記事を書こうと思っていました。それなのに、その時修理に出して延期していて、今度は発売半年記念で書こうと思っていたのに、それも完成せず。結局、一周年記念日でも書き終わらずに、ついにはα7の後継機α7IIまで発表されてしまいました。

いい加減、α7の使い勝手でもまとめてレビュー記事でも書いておこうと思います(以下、長いです)。

α7の良いところ1:フルサイズなのに、軽くて小さい!

ソニーα7

誰も作らなかったカメラ。「誰も作らなかったカメラ」とは一体何かというと、フルサイズのミラーレス一眼カメラのことです。一眼レフ界のツートップであるキヤノンとニコンは、自社のフルサイズ一眼レフ事業が大事なので、ミラーレス一眼に本腰を入れられません。キヤノンは、ミラーレスを格下と見下して、APS-CサイズのEOS Mシリーズを展開しています。ニコンは、自社のフルサイズ一眼レフとバッティングしないように、センサーの小さいニコン1シリーズを展開しています。パナソニックやオリンパスは、ミラーレスのマイクロフォーサーズシリーズで成功を収めていて、フルサイズをやる必要がありません。結果として、「誰も作らなかったカメラ」ことフルサイズのミラーレス一眼カメラは、どこからも発売されていませんでした。

フルサイズの一眼レフカメラは、ニコンのD700を使っていて大好きです。ただ、フルサイズの一眼レフだと重すぎて大変でした。D700は本体だけで1kg、標準ズームを付けて1.5kgを超え、交換レンズやフラッシュを持ち出せば2kg、3kgとどんどん重くなっていきます。その重いD700を持って、海外を何カ国か回ったりしました。慣れない土地で、重い荷物を持って歩き回ると疲れるんですね。結局、重さに耐えるのがツラくなってきて、軽いミラーレスのフルサイズカメラが発売されるのをずっと心待ちにしていました。

いよいよ登場となった誰も作らなかったカメラα7の本体重量は、わずか416g。正直、ここまで小さく軽くしてくるとは思ってもいませんでした。フルサイズのレンズというのは、どうしても大きく重くなってしまうので、このボディの小ささ軽さが逆に欠点となってしまうことさえあります。小さなボディに小さい単焦点レンズを付ければ最高だし、重いズームレンズを付けるとバランスが悪くなります。もう少し、安くてそこそこの明るさの単焦点レンズのラインナップが拡充されれば、この小ささが利点になってきます。最初は価格が高いと文句を言いながらも、結局はF1.8単焦点のSONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAを買ってしまいました。このサイズでも、紛う事なきフルサイズの写り。単焦点レンズを付けたときは、α7の小ささが最高に発揮されて、本当にすばらしいです。ニッシンデジタルの i40 ソニー用を付けると(上の写真)、小さくてハイスピードシンクロまでできて最高です。

期待してずっと待っていたフルサイズのミラーレス一眼がやっと手に入った。それがα7への思いです。

α7の良いところ2:本物のフルサイズ画質!

ソニーα7

「フルサイズ並みの画質」とか「フルボディ画質」とか、他社ではフルサイズっぽく見せるためのまがい物のキャッチコピーが並んでいます。それら偽物と違って、α7は、本物のフルサイズ画質です。イメージセンサーのサイズが、大柄なフルサイズ一眼レフと全く同じ大きさです。このセンサーで写し撮れる画質はとても美しく、とても満足しています。

フルサイズ一眼レフの重さに耐えられず、今まで高級コンデジやマイクロフォーサーズやAPS-Cサイズのミラーレス一眼もいろいろ試してきました。でも、最後にはどうしてもフルサイズのD700と比べてしまって、画質に満足いきませんでした。いくら試しても、結局はD700に戻ってきてしまう状況でした。ようやく発売された、誰も作らなかったカメラ。フルサイズのミラーレス一眼α7は、ボディが小さくても、間違いなくフルサイズ画質です。すばらしいです。

イメージセンサーで決まる画質というと、ダイナミックレンジ、色再現性、高感度ノイズ、低感度ノイズなどがあげられます。やはりこれらは、イメージセンサーが大きいほど有利です。ソニー製のCMOSイメージセンサーを使っているカメラを撮り比べても、ダイナミックレンジ等の画質の良さは、RX100<NEX-7<α7であることは間違いありません。いくら画像処理でがんばっても、今の技術では、センサーサイズが大きいほど写りが良いです。

「写りが良い」とは言っても、その差は詳細を見比べなければわからないレベルであることも多かったりします。そのわずかな差のために、大きく重く高いカメラを使うという判断は、ある意味で間違っています。でも、それはフルサイズ画質が好きなので仕方ないです。他人にはフルサイズはあまりすすめません。


ソニーα7、NEX-5R、RX100のサイズ比較、画像比較

α7の良いところ3:ダイヤルがたくさんあって、マニュアルですべて撮影できる!

ソニーα7

α7は、APS-Cサイズの旧NEXシリーズよりも操作性が大幅に向上しました。特に、今まではISO感度を1段ずつしか変更できないという謎のソニー縛りがありました。α7ではそれが解除され、1/3段ずつISO感度を変更できるようになりました。これにより、マニュアルモードで、絞り、シャッタースピード、ISO感度がすべてダイヤル(ホイール)を回して、直接設定できるようになりました。フルサイズのイメージセンサーは、ノイズも少ないので、1/3段程度ISO感度を変更したところで、画質への影響はほとんどありません。絞りとシャッタースピードを固定して、微妙な明るさの変化にはISO感度で対応するなど、マニュアルでの撮影がとても快適です。

α7発表当初は、「ボディ上部に露出補正ダイヤルがついて、これで絞り優先モードでの撮影がはかどる!」と思ったのですが、α7では絞り優先モードはほとんど使っていません。ほとんどの撮影はマニュアルモードで、手動で設定しています。マニュアルモードが使いやすすぎて、絞り優先モードは使わなくなってしまいました。ソニーNEX-5Rレビューに書いたように、「コントロールダイヤルを搭載したのに、絞り優先時にコントロールホイールで露出補正できない」というNEX-5Rの縛りプレイのおかげで、マニュアル操作に慣れていたせいもあります。ライブビューを見ながらのフルマニュアル撮影。ミラーレス一眼だからこそできる操作性です(一眼レフでもできなくはないですが、最適化されていないので使いづらいです)。

マニュアルモードのみで十分使えるのは、EVFと液晶の反応の良さもポイントです。ダイヤルを回せば、すぐにライブビューの表示に反映されるので、非常に使いやすいです。画面の明るさだけ見ていれば、それで露出がわかります。これが他のメーカー、例えば富士フイルムのミラーレスカメラだとここまで速くありませんし、ニコンのミラーレスカメラだと見たままの明るさに表示を変更することができません。

また、以前「ソニーのカメラは、ヒストグラムと水準器を同時に表示できない!」「ヒストグラムは、撮影後のヒストグラムではなく、画面に表示されている映像のヒストグラムだ…」となげいたことがあります。これは、新たにα7に搭載された「ゼブラ表示」で解決しました。というか、このゼブラ表示、メチャクチャ便利です。ISO感度ダイヤルやシャッタースピードダイヤルをグルグル回して、ゼブラ表示で白飛びを確認してから露出を決定するようにすれば、できあがりの写真の明るさを間違える可能性が低くなります。ヒストグラムは表示できなくても大丈夫になりました。ゼブラ表示処理のレスポンスが速いことも、使えるポイントになっています。こういうライブビュー表示を活かした撮り方は一眼レフカメラではできないので、ミラーレスカメラの方がずっと優れていると感じます。一眼レフの場合だと、絞り優先モードで一枚撮影、画像確認、露出補正してもう一枚、画像確認…という流れになります。ミラーレス一眼だと、マニュアルモードで表示を見ながら露出調整、撮影、画像確認の必要なし(見たまま撮影されているので)…という流れになります。こういうところが、ミラーレスカメラの最高なところです。

見たまま画面の明るさが決まってしまうと、暗いところや、フラッシュでの撮影に支障をきたします。そういうときは、「MENU→(カスタム設定)→[ライブビュー表示]」で、設定効果反映On/Offを切り替えればOKです。

そこそこ良いところ!

■EVFがNEX-7に比べて、良くなった
α7には、有機ELの約236万ドットのEVFが搭載されています。α7が発表されたとき、「もしかして、あの見づらかったNEX-7と同じEVFか?」と心配したのですが、全くの別物でした。NEX-7のEVFはというと、周辺が滲んでしまって、全く使い物になりませんでした(個人の感想です)。それが、α7のEVFは滲まないし、見やすいです。また、色温度の調整もできるようになっていて、買ってすぐ、黄色い方向にシフトさせました。ミラーレスカメラのEVFを覗いたときに、色が青白いとそれだけで気分が悪くなります。色温度を変えられる機能は最高でした。あとは、拡大表示の操作感さえ良ければ…。

■EVFの位置が良くなった
EVF、液晶モニター、そろって光軸上に配置されています。見やすいし、扱いやすいです。その分、カメラボディの中央に高さが生まれてしまっているので、ここは少しマイナスポイントかもしれません。NEX-7のような形もいずれは発売されるかもしれません。でも、個人的には、光軸上に揃っているEVFはとても見やすくて好きです。EVFをカットしてスリムにしたα5などの登場もいずれ期待できそうです。

■ダイヤルを回したとき、表示にアニメーションがかかるので、その分ラグのように感じる…
「アニメーションなしバージョンの表示も欲しい!」と思ったら…

露出設定ガイド「切」でOKでした!こういう細かいオプション設定、とても良いです。ファームアップして、撮影後の反応速度も速くなりました。

■バッテリーが旧NEXシリーズと共通
旧NEXシリーズと共通のバッテリー「NP-FW50」を採用してくれているので、使い回しが楽です。

■バッテリーの持ち
一部では、α7のバッテリーの持ちが悪いと評判が悪かったりします。ソニー公式の仕様表には、バッテリーの持ちについてはこのように記載されています。
NEX-7:ファインダー使用時:約350枚
α7:ファインダー使用時:約270枚
実際に短時間で一気に撮ってみると、NEX-7は700枚前後、α7は540枚近く撮れます。たしかにAPS-C機よりもバッテリーの持ちは悪くなっていますが、フルサイズならこれくらいでも仕方ないと思います。幸いバッテリーは他と共通なので、1個で足りなければ2個、2個で足りなければ3個用意すれば良いだけです。

■Wi-Fi転送
iPhoneのPlayMemories Mobileアプリをインストールすれば、α7で撮影した画像をiPhoneに転送できます。iPhoneの仕様上、Wi-Fi設定を切り替えるのは面倒ですが、それを乗り越えられれば、簡単に画像転送できて便利です。

■NFCで画像転送
iPhoneからAndroidスマホに変えたら、NFCが使えるようになりました。α7ボディの側面にスマホをタッチするだけで、簡単に画像転送できるようになりました。便利です。

■AF速度、AF精度
AF速度はまずまず速いです。「ミラーレスカメラのAFは遅い」というのは、風評被害に近いです。一眼レフ用の大型モーターを搭載した高級なレンズの爆速なAFにはかないませんが、一般的な小型モーターを搭載している一眼レフ用のレンズと比べれば、同じレベルか、むしろソニーのミラーレスの方が速いくらいです。ただ、まだAFが迷うようなシーンもあるので、その辺りのアルゴリズムの改善には今後も期待です。AF精度は、コントラストAFなので、一眼レフの位相差AFよりもずっと信頼性が高いです。

■LA-EA4でAマウントレンズ
SONY マウントアダプター LA-EA4。ソニー独自開発のトランスルーセントミラー・テクノロジーを搭載しています。初めてこの名称を知ったとき、全然興味がなくて、「トランセル種市っぽいな」くらいにしか思いませんでした。LA-EA4のキャッシュバックキャンペーンで試しに買ってみたら、この技術に驚きました。ミラーレスカメラの前にトランスルーセントミラーを取り付けると、たちまち一眼レフになってしまいます(一眼レフという呼び方には語弊がありそうですが)。LA-EA4に、一眼レフAマウント用のレンズを付けると、普通に位相差AFが使えます。AF速度やAF精度も、そのまま一眼レフと同じになってしまって、すごすぎる技術です。ただ、LA-EA4は、下にモーターの出っ張りがあるため、α7に取り付けると、すごく使いづらいです。しかもα7のマウントが弱いせいなのか、しょっちゅうエラーで再起動がかかってしまいます。技術に強度が追いついていないように感じました。でも技術自体はすごいです。ニコンFマウント用のトランスルーセントミラーが出たらすぐ買ってしまいそうなくらい良いです。

微妙なところ

■シャッターストロークが長い
シャッターストロークが長くて、シャッターが切れる位置もわかりにくいです。でも、すぐには慣れなかったものの、最近ではあまり気にならなくなりました。深めに押しこんでおくのを覚えておけば、何とかなります。

■シャッターの位置は意外と慣れる
ソニーα7、グリップの握り方のコツ」に書いたように、ストラップの位置を工夫すれば、シャッターボタンの位置そのものには慣れます。

■グリップがにぎりにくい
シャッターボタンの位置関係上、グリップが浅くてなってしまい、NEX-5RやNEX-7よりもガッチリと握れなくなってしまいました。これはとても残念なところなので、次回作ではNEX-7のようなシャッターボタンの位置とグリップ形状にしてもらいたいです。

■NEX-7と比べて箱に高級感がなくなった
NEX-7に比べて箱に高級感がなくなりました。個人的にはどうでもいいです。それでコストダウンできているのなら。

■バッテリーチャージャーが付属しない
バッテリーの充電が、本体からのUSB充電のみになりました。バッテリーを取り出して充電するには、別売りのバッテリーチャージャーを買う必要があります。旧NEXシリーズを持っている人は、そのまま使い回せます。急速充電器のSONY バッテリーチャージャー BC-QM1も発売されているのですが、定価が10,000円…
その代わり、すでにバッテリーチャージャーを持っている人にとっては、本体USB充電と合わせて、2個同時にバッテリーの充電ができるようになりました。バッテリーチャージャーを持っている人にとっては、微妙というか、むしろ大幅にプラスかもしれません。

■アイカップピース
付属のアイカップピースは、メガネをかけたまま外で使うと、横から光が入り込んできて、EVFが見難くなります。「α7に丸型アイピースフードを付けてみた」に書いたように、改造してアイカップピースを取り付けたら、日中でも見やすくなりました。

■シャッター音
「α7のシャッター音がうるさい」とよく言われたりしています。でも、ニコンD700の爆音に比べたら全然気にならないです。確かにNEX-5Rよりもうるさいし、キレもありませんが、フルサイズにしては静かな方だと思います。

■顔認識
ミラーレスの優れたところで、画面上のどこに顔があっても、自動的に顔認識してピントが合います。中央だけにしかAFポイントがない一眼レフと違い、どこにいてもAFが合います。ただ、顔認識の精度が…。目に髪がかかっていたら、それだけで顔認識がNGになります。少し離れて顔認識しなくなると、どこにもピントが合わないこともあります。手前の人物にピントを合わせたいのに、奥に抜けてしまって、全然ピントが合わなかったり。こういうとき、AFモードの選択やAFポイントの選択が面倒なので、とっさに切り替えられず、シャッターチャンスを逃します。

■瞳AF
瞳AFという、瞳にだけ確実にピントを合わせる最新技術があります。実際近距離で瞳AFを使うと、本当に瞳にピンポイントでピントが合います。ただ、瞳AFを動かすには、顔認識されている状態であることが必須条件となっています。顔認識できていないと瞳AFは動きません。使い勝手の面でイマイチです。通常の顔認識でも、理想のポイントにAFが合うことも多く、瞳AFは使っていません。

■レンズラインナップ
「フルサイズのレンズでも、F1.8やF2くらいのレンズなら小型軽量安価に作れる」、そう思っていた時代がありました。でもα7用に発売された小型単焦点レンズは「ZEISS」のロゴが付いていて、とても高価でした。また、ズームレンズの方は、小型化とレンズ内手振れ補正を内蔵させるという取り組みの結果、画質もイマイチ。フルサイズでレンズ側に手振れ補正を付けると、どうしてもレンズが巨大化してしまって、せっかくの小さなカメラボディが台無しになります。レンズラインナップも、リーズナブルなレンズが出そうな気配もなく、結局、55m単焦点と16-35mmズームを買うことになってしまいました。

ダメなところ

■シャッター動作の遅さ
α7は、NEX-5Rのような軽快に動作するシャッターのキレがなくなってしまいました。ややもっさりになってしまいました。フルサイズで大変だというのはわかりますが、次機種ではスピードアップしてもらいたいです。

■MENUボタンが左上で遠くて押しにくい
不意に押してしまうよりは良いのかもしれませんが、MENUボタンが少し押しにくいです。

■絶望的に押しにくいC2ボタン
誰もが押しにくいと感じるC2ボタン。奥まっている上に小さくて、とてつもなく押しにくいです。

■画像再生、拡大表示がさらにやりにくく(ボタン位置と押しにくさ)
元々ソニー機種は、撮影した画像の再生や拡大表示の方法や速度に不満がありました。α7では、拡大ボタンが押しにくいC2ボタンに割り当てられているというツラさ。拡大表示を今までのように決定キーや、あるいは他のダイヤルに割り当てられれば解決できるのに、そういう設定はできません。また、撮影後すぐに画像再生しようとすると、「書き込み中だから待て」というような表示が出ます。その表示の後、自動で画像再生画面に切り替わりません。もう一回ボタンを押さないといけないので面倒です。

■一部ダイヤルが回しにくい
前ダイヤルは、グリップとの関係上、シャッターボタンから手を離さないと回せず、速写性に欠けます。コントロールホイールは、自分の個体の問題なのか、緩すぎていつの間にかISO感度が変更されていることがよくあります。もう少し固いと良かったです。モードダイヤル、露出補正ダイヤル、後ろダイヤルはイイ感じです。モードダイヤルは不意に回っていたことが一度もないので、この固さは良いです。ほとんどMにしか設定していませんし。

■白い文字が明るく太すぎてダサい(高齢者にはいいのかもしれない)
α7のSONYロゴを隠すのがごく一部でブームに!?」に書いたように、貼り革を貼ったら解決しました。

■シャッタースピード低速限界を設定できない
絞り優先モードで、シャッタースピード低速限界を設定できると、ものすごく便利なのですが、そういう機能はありません。でも結局はマニュアルで撮っているので、なくても別に良いかなと思えてきました。

■マウントアダプタでマニュアルレンズ使用時、焦点距離を入力できない
焦点距離を入力できないので、撮影画像のEXIFに焦点距離が記録されません。結果、後から見直したときに、どのレンズで撮影したのかがわからなくなってしまい不便です。

■EVF切り替え
EVFの切り替えを自動にしていると、意図せずファインダーと背面液晶モニターの表示が切り替わって困ることがあります。特に、ウエストレベルで撮影しようとしているのに、EVFに切り替わってしまうと、背面液晶では何も見えません。パナソニックのGH2のように、EVF切り替え専用のボタンが欲しいです。

■AFポイントとモードの変更がやりにくすぎ!
α7の致命的なところ。AFポイントの変更とAFモードの変更がやりにくすぎます。D700なら、ダイレクトにAFポイントを変更できたのに、α7では、C1ボタンを押して、モード変更して、ポイント切り替えて…と、スピーディーな変更は不可能です。ツラいです。

■タッチパネルがなくなってAFポイントの移動が面倒になった
ソニーには、タッチパネルという優れた技術があって、今までは背面液晶をタッチするだけでAFポイントを切り替えられました。動画撮影等では、タッチでAFポイントを変更して自動追尾させるなど、先進的なことができました。でも、ユーザーがその便利さを理解できなかったのか、タッチパネルの機能はなくなってしまいました。今後、タッチパネルが復活する可能性は低いですし、AFポイントの切り替えについては、UIの進化を望みます。

ファームアップで良くなったところ

■撮影直後のISO感度変更
α7はダイヤルが多くて操作性が良い。けれど、撮影直後にISO感度変更をしても、ボディが硬直していて受け付けない仕様でした。いくらホイールを回しても無反応で、全然直感的じゃない…と思っていたら、最初のアップデートで改善されました。ボディの性能上良くならないかもと思っていたのに、アップデートで撮影直後にコントロールホイールを回しても反映されるようになりました。

■起動時間の短縮
あり得ないくらい遅かったα7の起動時間が、ファームウェアアップデートにより、あり得る遅さになりました。Ver1.10のアップデートで、さらに少しだけ速くなったような感じを受けました。

修理で直ったところ

α7の初期ロットを買ったせいなのか、マウントが非常に弱く、取り付けたレンズを軽く横に押すだけで、レンズが傾く状態でした。修理に出したところ(基準値内だったらしいですが)、レンズを軽く押すと手応えがあり、レンズは傾かなくなりました。修理してガチガチになるほど固くなったわけではないのですが、使用上問題になるような弱さではなくなりました(α7が点検修理から返ってきた!マウントが…!)。

改善、追加して欲しい機能

■クロップ倍率
1.5倍クロップしかないので、1.1倍や1.2倍クロップも欲しいです。

■撮影画像比率
なぜか4:3等の画像比率が選べないので、増やした方が良いのではないかと思います。

■フォーカスエイド
マニュアルでレンズを回しているとき、フォーカスエイドでピントが合っていることを教えてくれる機能とかあったら嬉しいです。ピーキングだけだと、拡大しないと見づらくて難しいです。

■画像再生時の拡大ボタン
ピント拡大ボタンを、AF/MFボタンやコントロールホイール中央ボタンにカスタムで割り当てられるようにしてほしいです。C2ボタンは押しにくすぎます。

■ライブビュー拡大表示の進化
ライブビューの拡大表示はものすごく便利なのですが、絶対にもっと使いやすく進化できます。現在は、拡大ボタンを押してから、拡大ポイントを選んで、もう一回拡大ボタンを押さなければいけません。合計2回ボタンを押さないといけないので、本当に不便です。ボタン一発で、指定ポイントの拡大表示をしてほしいです。また、押している間だけ、指定ポイントの拡大表示をさせる機能なども欲しいです。

■拡大と全体のダブル表示
拡大表示は便利ですが、拡大してしまうと、拡大した部分しか見えません。拡大と全体のダブル表示ができると、MF操作時に最高です。富士フイルムのX-T1は左右に表示するという、斬新な表示方法がありました。それよりも、全体と拡大部分を重ねる、以下のような表示にしてもらえると個人的に嬉しいです。全体と拡大、入れ替え機能もあれば、MF操作で最高の使い勝手になりそうです。
拡大ライブビュー

最後に

α7は、誰も作らなかったフルサイズのミラーレス一眼です。期待通り部分だったところと、期待以下だった部分がありました。期待通りだったのは、画質。期待以下だったのは、ハードウェアの細かい部分。次機種で改善を期待したいところです…

と思っていたら、α7IIが発表されました。ハードウェア上の弱点はほとんど全部改善されています。実際に銀座に行って、α7IIの実機を触ってきました。グリップはしっかりしていて、マウントやフロントパネル等も固くなっていました。今度はマウントがふにゃふにゃなんてことはありません。あとは、押しにくかったC2ボタンの押しにくさなども改善され、傾斜が付いていました。ボディは重量増になっていましたが、しっかりとしたグリップと頑丈なマウントとボディにより、右手で持ったときに重量増を感じさせませんでした。重いレンズを付けても、バランスがα7よりも良くなったと思います。まさか発売から1年で、こんなに改善されたボディが発表されるとは思いませんでした…。開発スピードの速さを褒めるべきなのか、やや複雑な気持ちもあります。それでも、α7には一年間楽しませてもらったので、特に後悔はないです。これからも、フルサイズEマウントをメインに使っていこうと思います。


追記