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SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSMレビュー4-各種性能チェック編-

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2011年05月02日 カテゴリ:カメラ・写真
みんぽす経由で借りている「SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM」のレビュー第4回目です。今回は逆光性能、色乗り、コントラスト、マクロ性能などについてチェックしました。
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逆光性能、コントラスト

逆光気味のところで、望遠端200mmで撮影してみました。コントラストが落ちたり、軸上色収差が気になったりするシーンです。白い背景との境にパープルフリンジなどが発生しやすいシーンですが、FLDレンズのおかげか、全然問題ありません。コントラストやシャープさにも問題がなく、素晴らしい性能を発揮してくれています。

焦点距離: 200mm , F値: F/2.8 , シャッタースピード: 1/160秒 , ISO感度: ISO 200

焦点距離: 200mm , F値: F/4.0 , シャッタースピード: 1/160秒 , ISO感度: ISO 200


今度は広角端70mmで逆光撮影してみました。コントラストが下がることもなく、見事に写っています。

焦点距離: 70mm , F値: F/2.8 , シャッタースピード: 1/400秒 , ISO感度: ISO 200


このレンズには、花形のレンズフードが付いています。そのため遮光効果も十分で、フレアでコントラストが下がったり、ゴーストが出るシーンはほとんどありませんでした。ゴーストは1枚も出ず、フレアに至っても下の写真1枚くらいです。フレアで少しコントラストが下がって白っぽくなっていますが、十分許容範囲内だと思います。フードと合わせて、逆光耐性はなかなか良いレンズだと思います。

焦点距離: 200mm , F値: F/5.6 , シャッタースピード: 1/160秒 , ISO感度: ISO 200

色乗り

このレンズの色乗りは、シグマらしいけっこうあっさりとした色合いです。色乗りがコッテリしていたり、コントラストがきつすぎたりすることはありません。ヌケの良さは単焦点に比べれば劣りますが、まずまず良いと思います(ズーム倍率は違いますが、50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMの方が少し良かったように感じました)。軸上色収差がほとんど発生しないので、ハイキー気味に撮影しても破綻しないところは良いところです。

焦点距離: 70mm , F値: F/4.5 , シャッタースピード: 1/2000秒 , ISO感度: ISO 200


焦点距離: 70mm , F値: F/7.1 , シャッタースピード: 1/640秒 , ISO感度: ISO 200

マクロ性能

このレンズは、最短撮影距離が140cmで最大倍率が1:8です。やっぱり、使っていて、「あぁ、ここまでしか寄れないんだ…」と思うシーンが何度もあったりしました。急にシャッターが切れなくなって、少し後ろに下がったりしました。

ほぼ最短撮影距離で撮影したのが下の写真です。このレンズの旧型は、最短撮影距離が100cmで最大倍率が1:3.5でしたから、この点については大きく劣っています。

焦点距離: 200mm , F値: F/4.0 , シャッタースピード: 1/320秒 , ISO感度: ISO 200

ズームリング、ピントリング、重量など

ズームリングはニコンの標準的なレンズとは逆方向なので、少し戸惑いがあります(シグマのレンズ全般に言えることですが)。ピントリングについては、AF精度に問題はないので、あまり使うことはありませんでした。たまにズームリングと間違えてピントリングを回していたことがありました。重量やサイズについては「コンパクトサイズを実現」というほどには小さく軽くもありません。見た目以上のずっしり感(シグマ 50mm F1.4 EX DG HSMなどはすごくずっしり感があります)はないので、ほどほどに軽いと言えるのでしょうか。

SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSMのまとめ

これまで4回に渡って「SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM」のレビューをしてきました。このレンズを一言で評価するなら、「普通に良いレンズ」です。

いや、開発した人にこんなことを聞かれた怒られてしまうのですが、とにかく欠点や粗が何一つないレンズだと感じました。フルサイズ向けデジタル一眼レフに合わせて、周辺まできっちり写り、色収差を消して、コントラストも下がらないようにして、高速AFや手ブレ補正機能の搭載など、最低限のレベルは全てクリアしていました。特に、像の平坦性やシーンを選ばないボケ味などは、とても高いレベルにあります。開発者がクリアしないといけない点は多々あり、それら全てはクリアできているように感じます。

「欠点がなければ最高のレンズなのか」と言われると、一概にそうとも言えないのがレンズの難しいところで、画面中央の解像力では他の望遠レンズには負けているかもしれません。このレンズの後継機を開発するとしたら、全ての良さをそのままに、さらなる解像力のアップを目指さないといけませんから、かなり難しくなると思います。

大口径望遠ズームレンズでは、画面中央以外はボケていることも多々ありますから、使い方によっては「SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM」の良さはあまり活かせないかもしれません。「絞り開放でしか撮らない!」という主義の人もいたりしますから、そういう人にはあまりオススメできません。逆に、絞ってパンフォーカス気味に撮りたいときなどは、このレンズの良さが活きてくると思います。全体のバランスでは非常に優れたレンズですから、使い方に合わせて望遠ズームを選ぶのが良いと思います。望遠ズームではなく、標準ズームにこういう周辺まで良く写り平坦性の高いタイプのレンズを開発してもらいたいものです(SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSMは全くタイプの違うレンズでしたので…)。

現在、「SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM」は発売時よりも定価が5万円下がり、実売価格の最安は12万円くらいです。あと2万円と少し値下がりして、10万円以下で売られるようになったら、誰にでもお勧めしたい手ブレ補正付きの大口径望遠ズームレンズになります。価格面でもう少し頑張ると、もっと売れるような気がします(10万円以上か以下かは大きな問題ですからね)。


というわけで、「SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM」のレビューでした。次回からあと2回、自由作例の作品を載せておきます。購入するかどうか迷っている人は参考にしてみてください。

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