ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > 知らないおじさんから、「龍馬降臨」をもらった

知らないおじさんから、「龍馬降臨」をもらった

2010年04月03日 読書
「これ、あげますよ」
知らないおじさんから声をかけられた。

なんだろうと思って、おじさんが持っているものを見る。
「龍馬降臨」。
そう書いてある本が目に入った。



あぁ、龍馬ブームか。
ソフトバンクの孫社長も龍馬ファンを公言しているし、これが龍馬ブームのパワーか。

でもなぜ?
なぜいきなり龍馬本をくれる?

もしかしてここがさくらまつりの会場だから?
何かの景品で本が当たってしまって、でも龍馬には全然興味がないから誰かにあげようとしたとか?

本には黄色いリボン付きで丁寧にラッピングしてある。
照れくさそうに、少し笑みを浮かべながら、「龍馬降臨」を渡そうとしてくる。

「ここで受け取らないのも、それはそれで失礼かな」
そう思って、この本を手にした瞬間、「龍馬降臨」のすぐそばに名前が書いてあることに気づいた。

「大川隆法」

あっ…。
もう手に取ってしまったので、返すわけにもいかない。

続けておじさんは嬉しそうにこう言った。
他にこの本を欲しそうな人はいませんか?
いや、そんなこと言われても中身読んでもいないのに、周りに欲しい人がいるかどうかなんてわかるはずない。
というか、景品で当たったものかと思って受け取ったわけだけど、全然関係なかった。

「いや、いないです」

そう断って、おじさんから離れた。

もらってしまった。
知らないおじさんから。
「龍馬降臨」を。

どちらかというと、以前話題になった映画「仏陀再誕」のDVDでももらった方が嬉しかったような。
あれ?
去年は仏陀で、今年は龍馬?

家に持ち帰り、表紙の帯をチェックしてみた。



坂本龍馬の180分ロングインタビュー

すごい、坂本龍馬の180分ロングインタビュー(霊言)は世界初かもしれない。

ぱらぱらと中をめくってみる。
字が大きくて読みやすそう。
坂本龍馬がしゃべってる。

このページが目に付いた。



民主党による“革命”では、本質は全然変わっていない

坂本龍馬
 ああ、龍馬ブーム、そりゃ、正しいブームや。そら、起きないかん。
 龍馬ブームが起きとるっちゅうことはだなあ、やはり、維新運動を起こすつもりなんじゃ。あれをだなあ、勘違いして、民主党による“革命”をほめたたえる趣旨でやってるのもいるかもしらん。

どうやら、坂本龍馬が現代の政治について語っているようだった。
少し興味が出てきて、目次で気になった部分を取り出してみた。

・マスコミは最初から民主党政権をつくるつもりだった
・公正な報道をしないマスコミの“腐敗の構造”を暴け
・マスコミ税をかけるぐらいの迫力が必要
・今のマスコミは本当に大事な仕事をしていない
・民主党政権は田中角栄型の政治に「昔返り」をしている
・参議院のほかにも、要らないものはたくさんある
・全体主義国家の独裁者になりたい小沢一郎
・政府の代わりに宗教が政治をやってもかまわない

・日本も核兵器をつくればよい
・核兵器を持つのが嫌か、核兵器で死ぬのが嫌か

・もっと安定的に資金調達ができる方法を考えよ
・社会に貢献している企業を守り育てる気持ちを
・「正しさ」を経済的にも実現しなければならない

・小沢は“レプレタリアン”、鳩山は“グレイ”
・徳川幕府は「財政逼迫」と「黒船」で国民に見放された
・この国が良くなることのみを願っている

意外と面白そうだった。

それから、ぱらぱらめくっていてもう一カ所気になった部分。



地球防衛軍を創設し、「宇宙戦艦ヤマト」の建造にかかれ

坂本龍馬
 宇宙戦艦ヤマトを作るよ。今の海援隊は宇宙戦艦ヤマトじゃ。それは地球防衛軍じゃ。地球防衛軍をつくらないかん。
 だから、日本が軍備をしちゃいかんというんだったら、もう自衛隊なんてやめてまえ。で、「日本は、もう自衛隊なんかつくりません。日本の軍隊なんか要りません。地球防衛軍を創設いたします」と、これでいいんですよ。そいで、そんなかの旗艦を「宇宙戦艦ヤマト」と名付ければよろしい。
 今年は、龍馬ブームだし、ヤマトブームらしいじゃないですか。その意味では、日本人の大和心を取り戻すチャンスでもありますな。

黒船だ、大和心だと言われ、「官営八幡製鉄所を作ったのと同じように、日の丸クラウド“東雲”を政府が作れ」と言っていた角川の偉い人を思い出してしまった。
龍馬ブームよりもヤマトブームよりも、一番は黒船ブームかもしれない。

知らないおじさんからもらった龍馬降臨―幸福実現党・応援団長龍馬が語る「日本再生ビジョン」
これから読んでみようと思う。