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政府が独自OSを開発?

2006年05月13日 パソコン(PC)
コデラ ノブログ: はぁ? OS作るってかを読んで知ったのですが、Winny対策として政府が独自OSを開発するらしいです。
Sankei Web 政治 「ウィニー」対策 政府が独自OS開発へ

 政府は28日、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じた情報流出が相次いでいる事態を踏まえ、コンピューターのウイルス感染、情報流出を防ぐ高度な情報管理機能を備えた次世代基本ソフト(OS)の独自開発に取り組む方針を決めた。
 「情報セキュリティー政策会議」(議長・安倍晋三官房長官)が同日まとめた実施計画「セキュア・ジャパン2006」の原案に盛り込まれた。6月上旬に正式決定する。
 ソフト開発は民間の専門家の協力を受ける「産・官・学」の態勢で取り組み、来年度から政府機関での利用を目指す。民間への開放も検討する。内閣官房情報セキュリティーセンターは「世界最高水準のセキュリティーを目指す」としている。
Windows専用ファイル交換ソフト一つのために、OSそのものを開発してしまう計画らしいです。しかも来年度からの利用。
今年6月の決定から来年4月の運用までたった10ヶ月です。
たった10ヶ月でWindowsMacLinuxと肩を並べられるほどのOSが完成したら、それはもう開発者を称えるしかありませんね。
あれだけ開発力・資金力があるマイクロソフトでさえWindowsVistaを延期しまくっていますから。
そもそもOSだけ作っても、そのOSで動作するアプリケーションがなければ意味がないと思うのですが、どうなのでしょう?
wordやExcelが動かなくなるだけでも大問題だと思います。Linuxでさえ素人にとっては大変ですからね。

そんな中、全事務職員がリナックスを利用している町役場もあるそうです。
「全事務職員がLinuxデスクトップを使用している町役場」は実在する
OS自体はオープンソースでも保守・運用に莫大な経費がかかってしまいそうです。
Linuxを普及させるために、こんな発表もあります。
「Linuxは簡単」という小学生は90%,教員は60%---経産省による導入実験,結果公開
何を持って「簡単」なのかがいまいちわかりませんが…。
そういえば自力でOSを作っていたブログもありました。
本当に30日でOSが出来上がるのかを試してみるBlog
はりぼてOSはそれなりのものになりました…

と、いろいろ突っ込みどころのある政府が独自OS開発の記事だったわけですが、みなさんいろいろ突っ込まれています。

らくがきさん
らくがきさんのところでは、朝日新聞では違う取り上げ方をしていたことが書かれています。(朝日新聞の該当記事は現在削除)
二度と会えないかもしれないさん
二度と会えないかもしれないさんのところでは、国産OSのBTRON超漢字が紹介されています。
なにかなさん
なにかなさんのところでは、過去にΣプロジェクトという国家プロジェクトがあったことが述べられています。
サンデープログラマーの自己満足日記さん
サンデープログラマーの自己満足日記さんのところでは、「単純にWinnyを使わせたくないなら、LinuxやMacとかに切り替えればいいじゃん。」と書かれています。
日々雑感さん
日々雑感さんのところでは、「そもそもThin Client を使えばいいのではないか?」と提案しています。

と、いろいろと勉強になる意見が取り上げられていました。

あとは六月に政府からどんな発表があるのか待つばかりですね。
本当に独自OSの開発を始めてしまったら、ただただ驚くしかありません。


素人はOS自作入門の本でも読んでみるしかなさそうです。

30日でできる! OS自作入門
川合 秀実 毎日コミュニケーションズ
2006-03
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