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これからのゲームはキャラクターデザインで決まります

2004年08月29日 ゲーム全般
スーパーファミコン時代は2Dゲームの全盛で、プレイステーションが発売されてからは3Dゲームが急激に増えました。
そしてプレイステーション2が発売されてだいぶ経つ今日この頃では…
もうほとんどのゲームが3D化しています。
当然、昔のような荒いポリゴンではなく非常にリアルなグラフィックになってきています。

では、今後この3D化したゲームに求められるものは何なのでしょうか?
ゲームのキャラクターがリアルになればなるほど、違和感に感じることがあります。
それは…
 キャラクターの表情
です。

止まっている時の顔はすごいリアルなのに、ずっと無表情なキャラクターを見ているのは正直気持ち悪くなります。
大作RPGなどでは、表情も非常に多彩になったものがありますが、いつも本物の人間の無限の表情を見ている一般人から見ても、表情のリアル化はまだまだだと思います。

そこで、最近では
 ・本物の人間に近づけてリアルにしていくもの、
 ・アニメ調の3Dキャラをリアルにしていくもの、

の2種類に分かれています。

コミックでもアニメでも絵画でも、リアル指向のものよりも、デフォルメしたものの方が発展しているため、ゲーム界のこの流れも当然のものなのかもしれません。

アニメ調やデフォルメしたグラフィックを3D化した場合、最近の技術力の向上で、ある問題が浮き彫りになってきています。

リアルなグラフィックを表現することが出来なかったファミコン、スーパーファミコン時代…
この時代は当然、キャラクターの性格や表情を出すよりも、どれだけわかりやすい特徴を生み出すかに重点が置かれていました。

 ・ヒゲに帽子のマリオや、恐竜のヨッシー
 ・剣と盾を装備している勇者に、杖を持った魔法使い


表現できない内面よりも、
パッと見てわかりやすい外見作りが重要でした。

ところが、現在では、内面を表現することも可能となり、RPGやシミュレーションゲームでは恋愛感情を含んだゲームも非常に多くなっています。


恋愛感情を含んだゲームが多くなっていることは何を示しているのか?

昔のゲームはモンスターを倒したり、レベルアップすることでとにかく爽快感を売りにしていたため、当然プレイ層も男性の方が多かったと思います。
ところが恋愛感情が増えたということは、女性のプレイ層が飛躍的に伸びたということです。
逆に、男性のRPGプレイ率は下がってきていると思います。

プレイ層が変わってきているということは、ゲームの中身を変える必要があるということです。
今までのように爽快感を望む男性向けのゲームは、オンラインRPGなどでドラゴンを倒すという設定が盛り上がり、恋愛を好む女性向けのゲームはキャラクターを重視した設定が必要だということです。

3D技術が発展したため、並程度のキャラクターデザインの場合、他にたくさんあるゲームの中に埋もれてしまいます。
女性にパッと見で興味を持ってもらうためには、キャラクターデザインに特に力を入れる必要があります。

ドラゴンクエストのキャラクターデザインをしている鳥山明さんのキャラクター達もドラクエ8になり、更に存在感が増しています。
テイルズシリーズサモンナイトシリーズもキャラクターに人気があります。
最近では、ヒカルの碁デスノートで有名な小畑健さんもバンプレストから発売の「義経記」のキャラクターデザインをしています。

このバンプレストは、
スパロボサモンナイトなどキャラクターデザインに力が入っている作品が非常に多いメーカーで、今回の「義経記」にプラスして、マグナカルタも発売されます。


マグナカルタを一目見た時に思いました。

これからのゲームはキャラクターデザインで決まる!

と。


これからは間違いなく、キャラクターデザインが売り上げを左右します。
小畑健さんデザイン「義経記」が仮に他の無名デザイナーがキャラクターデザインをしたとすると、予想売り上げは、約3万本。
今回、小畑健さんを起用したことで、きっと12万本は売れると思います。
売り上げ4倍増です!
 (ZAPAnet総合情報局管理人ZAPAの独断予想です。)

キャラクターデザインを重視する=オタク向けになる。
ということだとも思いますが、それは全然構わないと思います。
日本のアイドル好きは4000万人! の記事からもわかると思います。



実は確実に売り上げをUP出来る人がまだ残っています。

井上雄彦さんです。

スラムダンクバガボンドで有名な彼を起用すれば、売り上げ10倍増間違い無しです。
ただ人気の漫画家にキャラクターデザインをさせただけでは売り上げは上がりません。
セリフ無しのコマでどれだけ見ている人に感動を伝えられるか。
その力が無い限り、いくら人気の漫画家でも売り上げは上がらないと思います。
その点、井上雄彦さんなら日本でも一、二を争う力を持っていると思います。
バガボンドのゲーム化や、シュールなRPG、アクションゲーム。
どれを作ったとしても、普通に作るよりは10倍は売れると思います。
1億円のオファーを出しても、十分利益が出せると思います。
お金のあるメーカーは、是非、彼の獲得に動いて下さい。









なんて、
キャラデザに惚れて勢いで作ってしまったZAPAnetマグナカルタ攻略情報と、
プレイしてみたいなぁと思ってしまっている「義経記」と、
井上雄彦氏のゲームをやってみたいなぁと思っている今日この頃に対して、
言い訳をしてみたというわけです。


でも本当ですよ。

これからのゲームはキャラクターデザインで決まります!