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芥川賞受賞作「グランド・フィナーレ」読みました

2005年02月23日 読書
芥川賞受賞作「グランド・フィナーレ」読み終えました。

去年から「読書」を始めたので、「○○賞」という名が付く小説が読みたくなってくるこの時期。
文藝春秋に「芥川賞」の受賞作が掲載されていると聞き、早速本屋さんへと向かいました。
こういう本って今まで買ったことがないので、どの辺に置いてあるのか迷うかもと思いましたが、結構すぐわかりました。
たくさん置いてありました。

以下、「第132回芥川賞受賞作」を読み終えてみての感想です。
かなり個人的な感想になってます。(読んでも怒らないで下さい)


あのですね、このグランド・フィナーレを読む前に、
古田敦也公式ブログ:悲しい時を読んでいたわけですよ。
あの選手古田敦也さんが、

悲しい時(悲しい時)
薦めた本が2ページしか読まれなかった時。。

と嘆いていたわけです。

「いやいや、2ページしか読めない人の気持ち、良くわかる」
「普段読書しない人にとって、2ページと10ページは大きいからね」

などと、一人、その若手投手達の気持ちに共感していたわけです。

「でも最近読書家へと変貌中だから、10ページくらい読めちゃうけどね」

なんて思いながら。


そして、買ってきたばかりの文藝春秋をパラパラとめくり、グランド・フィナーレを読み始めてみました。
そして…

 最初の2ページで読むのやめようかと思いました…。

もう最初の2ページ読んだだけで、主人公に共感出来ない感じが漂ってきました。
でも頑張りました。

 この作家さんの文章になれてないだけだ。
 そのうち、面白くなる!


と期待しながら。

そして、10ページほど読みました。

ある意味予想通り、全く面白い部分はありませんでした。
でも頑張りました。

 これ読むために、780円の文藝春秋買ったんじゃないか!

と。
そして、

 一度休憩したら続きはもう読まなくなる。
 一気に読んでしまえ!


と自分に言い聞かせ、一気に読むことにしました。
途中何度も挫折しそうになりましたが。

そして、中盤を過ぎた辺りから、ようやく普通に読めるようになりました。
でも、それまででした。

 はっ?これが芥川賞?
 っていうそのスタンス。


と綿矢りさ さんに突っ込まれてしまいそうな作品です。


 ・主人公に共感できない
 ・文章が古くさい
 ・古くさい文章なら美しい表現があるかというと、むしろ稚拙な感じ
 ・場面が何回か切り替わるが、そのどれもが中途半端
 ・一つ一つのことが全然深く書かれていない
 ・途中出てきた話も、無理矢理説明するために、難しい話を持ってきただけ

他にもいろいろありますが、大体上記のような感想になります。
なぜそういう風に思ってしまうかと言えば、今年読んだ本2004に書いた通り、今まで読んだことのある小説の大半が小野不由美さんの作品だからかもしれません。

しかもこの前、超大作「屍鬼」を一ヶ月以上に渡り読み続け、ついに完読したばかりです。
登場人物200人以上の物語を上下段のページ構成で1200ページ以上書くという、あの小説を読むと…

 あぁ、作家ってすごい。
 一生かかってもこの人は超えられないだろうな…


という気持ちが沸いてきましたが、この芥川賞グランド・フィナーレは…

 芥川賞?はっ?
 っていうそのスタンス。


になってしまいます。


まぁ、芥川賞受賞作を読むのは、
 ・蹴りたい背中
 ・蛇にピアス
に続いて、今回が三作目なので、偉そうに語る資格はどこにもありませんけど。

でも、蹴りたい背中はメチャクチャ面白かったんです。
実は屍鬼読んでる間、気分転換に蹴りたい背中とインストール、両方読み返してしまいました。

世の中には、

 「蹴りたい背中の意味がわからない」

と言っている人が大半なので、自分はかなり外れた位置にいるとは思うので、ここで言っている感想も大した意味はありません。(責めないで下さい)


 あっ!
 でもでも!

芥川賞選評者の中に、一人だけ自分とほぼ同じような意見を述べてくれた人がいました。

当選作となった「グランド・フィナーレ」を私は全く評価できなかった。
物書きとしての内面的なニーズが一向に感じられない。
都合の良いトピックスのコラージュの印象を出ない。
説明に終わっているだけで、小説としての怖さがどこにもない。
選考委員の間で、この作者にはもうそろそろこの賞を与えてもいいのではないかという声が上がったが、そうした発想はこの伝統ある文学賞の本質を損なうものではないかと危惧している。

多分、選評者の中でも、一人頑張って反論したのだと思います。
このコメントを誌上で載せられただけでも良かったと思います。
頑張りました、石原慎太郎さん。




そんなわけで、第132回芥川賞受賞作「グランド・フィナーレ」の個人的な感想でした。
純文学って、主人公に共感できるか出来ないかでかなり好みが分かれそうだと思いました。
もし機会があれば読んでみて下さい。

グランド・フィナーレ
阿部 和重 講談社
2005-02-01

コメント:難解そうな言葉の渦はお好き?
コメント:「あんまりすばらしくない男」
コメント:してやったりだろうな、これは…
コメント:こんな話がなぜおもしろいのか?
コメント:芥川賞受賞作品の意味

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