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「年金漏れちゃった詐欺」に要注意!

2015年06月01日 雑記
日本年金機構は今日6月1日、年金番号などの個人情報が流出したと発表しました。職員のPCがウイルスに感染したのが原因で、年金加入者の氏名や基礎年金番号など、約125万件が流出したとみられています。先月5月28日に警視庁からの情報提供で判明したそうです。 ウイルスへの感染を確認したのは、もっと前の先月8日だったそうです。

日本年金機構のトップページ、プレスリリース欄に「2015年6月1日 日本年金機構の個人情報流出について」からPDFファイルを参照することができます。


ただでさえ年金の運用に不信感を持っている高齢者にとっては、「けしからん」と言われそうな事件ですが、注意しないといけないのはこれからです。年金の個人情報流出に便乗した、オレオレ詐欺や手渡し詐欺です。

例えば、こんなケースが考えられます。
???「おたくの年金番号漏れちゃったみたいなんですよ。こちらで手続きしておきますので、年金番号と、あと振込先の銀行口座の通帳と印鑑用意しておいてください。これから自宅まで受け取りに行きますので」

おばあさん「あらあら、わざわざありがとうございます」

年金番号などの個人情報が漏れたとウソをついて、銀行口座の預金や郵便局の貯金を狙ってくる手口などが考えられます。正規の職員が手続きをすべて済ませてくれると思いこんで、詐欺グループに通帳やキャッシュカードなどを渡してしまったらアウトです。

このように、漏れた基礎年金番号ではなく、便乗して口座のお金を狙ってくる手口が考えられますので、十分注意して下さい。

年金機構は、情報が流出した人に文書で知らせると共に、基礎年金番号を変えるなどして対処する、としています。怪しい人に通帳やキャッシュカードを渡さないように注意して下さい。



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