栃木の巨大地下神殿みたいなところに行ってきた!
2014年10月24日 国内
栃木県に、地下神殿のような巨大な地下空間が広がっていると聞いて、大谷資料館まで行ってきました。「岩壁に掘られた高さ約27mの巨大な観音像を見てきた」は、実は大谷資料館に行くついでに寄ったものでした。本命はこちらの大谷資料館です。
この暗い洞くつの先に、地下空間が!?と思ったのですが、ここはふれあい広場でした。
入り口はこちら。大谷資料館の中から、地下へと通じていました。
入館料を払い、中に入ると、「坑内入口」の文字が。
いきなり地下へと潜る前に、まずは資料館でお勉強。
大谷石の重さ。大谷石は、御影石の半分程度の重さで、加工しやすい石です。それでいて、耐火性や耐久性にも優れています。大谷の町には、大谷石で造られた蔵や家も多くありました。
それでは、いよいよ地下空間へと潜っていきます。
そして目の前に広がったのは、この空間!
一般の人々の目に触れることなく「未知なる空間」と呼ばれた、地下採掘場跡。その広さは2万平方メートル、深さは30mだそうです。
地下空間なので気温が低く、年間を通して、平均で10度に満たないくらいだそうです。周りはすべて大谷石。ツルハシによる手掘り時代の採掘法では、一本掘るのに3600回も腕を振るったそうです。一人の石切り職人の採掘量は、1日で約12本だったということです。大変な作業です。
狭い通路での三脚利用はダメですが、広いところなら三脚を使って撮影しても大丈夫です。長秒露光で人を撮ると、亡霊のように写ります。
インディ・ジョーンズを連想して、お宝を探したくなってきます。
過去には、陸軍の地下秘密倉庫として使われたり、政府米(古々米)の保管庫としても利用されたそうです。
寒いと聞いて上着を持ってきていたので、それほど寒くありませんでした。三脚を持って移動していたので、むしろ体は暖まりました。上着を忘れた人は、上の資料館でブランケットを貸してもらえます。
ドラクエのダンジョンに迷い込んだかのような気分で歩き回りました。楽しかったです。
一通り見終わって上に戻ってくると、地上の空気の暖かさを感じました。写真を撮ってみると、温度差でレンズが曇っていました。
大谷資料館は、期待通りの地下神殿風の採石場跡で、とても満足でした。エジプトのピラミッドはこんなに通路が広くなかったので、地下空間を自由に歩き回れる楽しさがありました。関東にこんな素敵な場所があったとは知りませんでした。まだ行ったことのない人は、旅行の観光先としてオススメです。