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【不適切な表現】「殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却剤)」

2014年09月08日 雑記
8月17日に、駅から降りたら無料のうちわを配っていて、暑い夏にちょうど良いと思って、うちわをもらいました。さらに歩いていたら、また何かを配っている場面に出くわしました。

なんだろうと列に並んでみると、こんなものをもらえました。

陣中見舞い!
殴ると冷たくなる美少女


「陣中見舞い?何それ?」と思って、裏側を読んでみました。
殴ると冷たくなる美少女
内容成分
アンモニウム化合物


使用方法
1 製品の中に水袋があることを確認してください。
2 水袋をゲンコツで強めに叩いて、中の水袋を破裂させてください。
3 水袋が破れると、周りの顆粒状の薬剤が水と溶け出し冷却が始まります。

なるほど、冷却剤か。暑い夏にうちわと瞬間冷却剤をもらって、これで熱中症対策もバッチリ(水分補給用のペットボトルはカバンの中に用意済み)だと思いました。


家に帰ってみたら、この陣中見舞いが物議を醸していたようで、なぜか配布元の集英社がお詫びの文章を発表していました。
この冷却剤には「ゲンコツで強めに叩いて」使用する旨の説明書きが付けられておりましたが、「殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却剤)」などと紹介していました。このツイートによりご不快な思いをされた皆様に、深くお詫び申し上げます。

今後、このようなことがないように、スーパーダッシュ文庫編集部一同、表現には細心の注意を払ってまいります。

編集部からのお詫び

ツイッターで、スタッフが「殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却剤)」と紹介したところ、ネットユーザーから批判が殺到したようです。

現場では、「殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却剤)配布中で〜す」とは一言も言っていなかったので、ツイッターを投稿したスタッフの表現がネットユーザーの反感を買ってしまったようです。
編集部員が紹介した際、Twitterで「東駐車場待機列にて、殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却材)配布しております!」などとツイート。これに対し「女性蔑視」「なぜそんな表現にする必要があるのか」といった批判が相次いだ。

「殴ると冷たくなる美少女」ツイートが物議 集英社編集部が謝罪 - ITmedia ニュース



瞬間冷却剤をもらってからすぐには使わず、歩いて暑くなってから使うことにしました。しばらく経って、暑くて汗をかいてきたので、裏面の注意書きを読みながら、裏面をパンチ。

今まで瞬間冷却剤を使ったことがなかったので、力加減がわかりませんでした。軽くパンチしても全然冷たくならなかったので、冷たくなるまで徐々に力を入れていって、ようやく中身が溶け出しました。

瞬間冷却剤って冷たいんですね。暑い中、本当に冷たくなるのか疑問だったのですが、見事に冷たくなりました。カイロみたいに、揉んだりしたら効果が高まるのかと思って、より広範囲を叩いたり、揉んだりしました。

そしたら、すぐ冷たくなくなってしまいました。

裏面の注意書きに、「保冷時間の目安は1時間。振ったりもんだりしなければ、冷却時間は保てます」と書かれていました。1時間どころか20分も持続しなかったわけですが、使い方が悪かったようです。次からは、振らないように気をつけます。



で、帰ってきたら「殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却剤)」という表現が物議を醸していて驚きました。

「あ、殴る面を間違えたのか」とも思いました。

裏面を読んで、そのまま裏面を殴っていたので、全然気付きませんでした。もしかしたら、表面を殴ると、美少女を殴っている感覚になれる瞬間冷却剤だったのでしょうか。
殴ると冷たくなる美少女

素っ気ない文字の方(アンモニウム化合物と書かれている方)を殴っていたので、美少女イラストを殴るという行為には気付けませんでした。気付いたとしても、どちらを殴ったかはわかりません。表面を殴ったら、矢吹健太朗先生の美少女イラストがかわいそうですし。殴って喜ぶようなキャラクターではなく、純粋に夏場のとらぶるを回避するための応援グッズとして作ったのだろうと感じていました。

ですから、「殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却剤)」という表現を読んで、「殴ると死んで冷たくなる美少女」を連想するから不謹慎だ、という不謹慎厨の人の反応もどうかと思いました。任天堂のゲーム、例えばスマブラなんかでは普通に美少女を殴ったり、落としたりしていますし。過剰反応しすぎなんじゃないかなぁと思います。実際のパッケージには、「陣中見舞い」としか書かれていないわけですし。

アマゾンで売られている扶桑化学の「叩けば冷える 瞬間冷却剤」と、集英社の「殴ると冷たくなる美少女(瞬間冷却剤)」は似たような表現です。


「叩けば冷えるペンギン(瞬間冷却剤)」だったら問題になるのかとか、「殴ると冷たくなるキモオタ(瞬間冷却剤)」だったら問題になるのかとか、「殴るとアツアツになるキモオタ(カイロ)」だったら問題になるのかとか、「こすると暖かくなるイケメン(カイロ)」だったら問題になるのかとか、いろいろ考えさせられます。

今回の件は、批判的な声が圧倒的に多かったので、出版社としての表現としてはアウトだったようです。