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母の日に、ドコモのdtabをプレゼントした

2013年05月14日 iPhone・iPad・Android


去年、「中華Pad(Androidタブレット)買ってみた」で手に入れた中華Padは、母親にプレゼントしていました。インターネットやツイッターなど、母親の手でできるかなーと期待していたのですが、残念ながら期待に応えてはくれませんでした。使いこなせない中華Padが、そのまま放置されていたかというとそういうこともなく、ゲーム専用機のAndroid OS搭載タブレットとしてずっと活躍中です。

去年買った中華Padを、うちの母親が使う上でダメだったところは以下の点です。
1. Wi-Fi接続が不安定でよく切れる
2. スリープモードにしていてもバッテリーがすぐなくなる
3. IPS液晶ではないので、視野角が狭く、コントラストが低くて見づらい
4. 7インチ液晶では小さくて、ソフトウェアキーボードが押しにくい
スリープモードに移行すると、Wi-Fi接続がよく切れてしまって、しかもバッテリーも持たないという欠点持ちの中華Padでした。アプリ動作中に突然落ちたり再起動したりということはなく、Androidの動作自体は安定していたのですが、Wi-Fiとバッテリーがイマイチでした。また、普段画面の小さなiPhoneを使っている自分からすると、大きな7インチタブレットのソフトウェアキーボードは押しやすいだろうと思っていたのですが、60代の母には小さくて押しにくかったようです。


去年、「タブレット1億台時代へ。アツいのは新しいiPadだけではない。中華Padもアツい!」と書きました。しばらくして、Googleが公式のAndroidタブレット「Nexus 7」を発売し、中華Padは完全に終了した、と思っていました。なぜなら、Nexus7はGoogle公式で、きれいなIPS液晶を搭載していて、しかも2万円前後と安い端末だからです。いくら安い中華Padでも、IPS液晶を搭載するとなると、1万4千円くらいしてしまって、それなら、もう少しお金を出して安心のNexus7を買った方が全然イイ、と思っていました。

それ以来、中華Padには興味がなくなっていました。アベノミクス進行中で円も安くなっていましたし。ところが最近、ALLFINE製の「FINE7 Genius」がIPS液晶搭載で新品8000円代で売られていることを知りました。FINE7は、クアッドコア1.2GHz CPU、1024x600 IPS液晶、Android 4.1を搭載していて、1万円を切る価格です。IPS液晶を搭載した7インチタブレットは現在でも1万3〜4000円台はしているだけに、破格のタブレットの登場です。

試しにこのタブレットでも買ってみようかなとも思ったのですが、上の中華Padの欠点である、Wi-Fiの安定性、バッテリーの持ちは買ってみないと確認できません。また、7インチだと結局うちの母親には画面が小さいという問題が残ります(7インチタブレットは、個人的には軽くて持ち運びやすい大きさなので好きなサイズです。初代iPadを持っている身としては、約10インチクラスは、重くて使いづらいです。持ち運ぶ気にもなりません。もっと縁を狭く、バッテリーを必要最小限にして、400グラム台の10インチタブレットが登場してくれると、再び10インチタブレットがブームになりそうな予感はありますが…)。


さて、7インチタブレットでは小さいので、10インチタブレットを調べてみることにしました。約10インチタブレットは、iPad RetinaとNexus10の2強です。iTunes App StoreかGoogle Playに公式対応していて(これ重要)、IPS液晶搭載で、バッテリー持ちやWi-Fi接続がしっかりしていて、保証も付いている。そういう10インチタブレットを探すと、iPadとNexus10くらいしかなく、どちらも4万円前後もする高価なタブレットです。7インチだと激安タブレットがありますが、10インチだと一気に選択肢がなくなります。Amazon Kindle Fire HDなどは、Google Playに公式対応していませんし。色物タブレットとして、FRONTIERの21.5型 タブレットとかも存在しますが…

これはダメか…

と諦めかけたところで、一つ思い出しました。

「そういえば、この前、ドコモから激安タブレットが発売されていたな」と。

当初、ドコモから激安タブレットが出ると聞いて、「安かろう悪かろう」だろうと思ってあまり興味がありませんでした。安いので、どうせ7インチの粗悪なディスプレイ搭載タブレットだろうから、それだったらNexus7を買った方がイイと思っていたのですが、調べてみたところ…

ドコモのdtabは、10インチタブレットだ!

ということに気づきました。


dtabのスペックを調べてみると、Android 4.1 OS、1.2GHzクアッドコア、メモリ1GB、10.1インチ 1280×800ピクセル液晶、メインカメラ300万画素、インカメラ130万画素、GPS搭載、microSDスロット搭載、USBホスト機能搭載、バッテリー6020mAh、Wi-Fi 5GHz対応、Bluetooth搭載、重さ610グラム、公式Google Play対応と、何気にほぼ全部入りです。

安いタブレットは、カメラが一つだったり、BluetoothやGPSに対応していなかったりしますが、dtabは完全対応です。NexusやiPadよりも優れているmicroSDスロット搭載で、無線LANも5GHz対応です。

問題は液晶。公式に「TFT液晶」と書かれているし、写りの悪いTNパネルの液晶を使っているだろうと思ったら…なんとIPSパネルなんですね!

10.1インチIPS液晶搭載で、公式Google Play対応で、Wi-Fiやバッテリーの安定性も良さそうで、しかも安心ドコモの戦略商品!1年保証!

求めているスペックをすべて満たすタブレットが、まさかドコモの商品に存在していました。


早速価格調査。
dtab本体、9,975円。

ドコモの人は、これだけのスペックの10インチクラスタブレットが約1万円でゲットできるわけです。10インチクラスのタブレットが欲しい人は絶対買った方がいいです(軽いタブレットが欲しい人は、次期Nexus7やNexus8等を待った方がいいです)。

で、自分の場合、問題は、ドコモユーザーでないこと。

dtabは、ドコモのdビデオの宣伝と、dビデオの利用者を増やすための製品なので、dビデオ契約が必須となります。dビデオを最低6か月契約する必要があります。ただし、契約した最初の月は1か月目としてカウントされない上(月初めに契約した場合を除く)、解約する月にも支払いが必要となり、日割りで計算されません。つまり、実質8ヶ月分の支払いが必要となり、月525円の8ヶ月分で4,200円のdビデオ代が必要ということです。本体代9,975円と合わせて、計14,175円かかる計算です。

さらに、dtabを買うには、ドコモ回線の契約とspモードの契約が必須のため、ソフトバンクユーザーの自分は、dtabを購入することさえできませんでした。終了。



と諦めるのはまだ早くて、要はdビデオやdアニメには一切興味がないので、他のドコモユーザーに14,175円プラスアルファを支払って、代わりに買ってもらえばいいわけです。「すでにdビデオ契約をしていて、dtabはいらない」という人を見付ければ、その人なら純粋にdtab一括9975円で購入することが可能です。dtabにはdビデオ代を含めた約15000円の価値があると計算できるので、5000円の手数料を払えば、買ってくれそうな人が見つかりそうな気がします。dビデオを契約していないドコモユーザーなら1万8000円くらい支払えば、代わりに買ってくれる人が見つかるのではないでしょうか。見つからない場合は、Amazonの「docomo dtab 10.1インチ タブレット 2013年 春モデル」ページから購入したり、Yahoo!オークションなどで手にするのもありかもしれません。dビデオを見られるのはドコモIDを持っている人だけなので、こうやって裏技で手に入れたdtab本体でdビデオは見られませんが、元々興味ないので問題ありません。10インチクラスのIPS液晶搭載Androidタブレットが欲しかっただけですので。



ということで、dtab、ゲットしました!



まずは初期設定。Wi-Fiの設定とパスワードの設定。そして、ドコモ用のUIが設定されていたので、これを他のAndroidランチャーに切り替え。この時点でもう完全に普通のAndroidタブレットです。

クアッドコアCPUもイイ感じでもっさり感もなく、10.1インチIPS液晶も広々としていてとても良いです。特にGoogle Mapを開いてみると、今までの7インチタブレットとの違いが明白でした。画面は広く写りもきれいで処理も速くて快適です。GPSで自宅も感知されました。無線LANの調子もいいです。自分のiPhone5はテザリングに対応しているので、一応外でも通信は可能です。持ち出す予定はないですが。



初期設定を完全に済ませて(母は機械音痴なので、まずWi-Fiの設定さえできない)、母の日のプレゼントとして渡しました。「docomoって書いてあるけど、通信料かかるの?」と聞かれました。かかりません。自宅の無線LAN環境で無料です。dビデオ代もかかりません。完全無料で使えて、LINE等で電話もできると教えてあげました。

dtabには、50音順、手書き、音声入力など多彩な入力方式が用意されています。試しに、「マイクのボタンを押して、単語をしゃべれば検索してくれるよ」と母親に言ってみたところ、「富士山」と発声して、見事に富士山の検索結果が表示されたのを見て驚いていました。10.1インチでソフトウェアキーボードも大きくて打ちやすそうだったので、今度こそタブレットを使いこなしてもらいたいなと思っています。


続き【レビュー】ドコモのdtab、何気にこれ、すごくイイ!