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ブログ9年目に突入しました

2012年07月01日 お知らせ
2004年7月から始めたこのブログも、ついに9年目に突入してしまいました。
ブログはもうおしまいにしようかと、たまに思ったりもしています。
特にブログを終わらせる理由は見あたらないので、ずっと続けています。
とりあえずブログを置いておけば、何か書きたいと思った時にいつでも書けますからね。もし読んでくれている人がいるのなら(いるかはわかりませんが)、たまに更新すれば生存確認にもなりますし。

書く側からすると、「誰が読んでくれているかわからないし、反応もないし、もうブログやめようか」と思ったりします。
一方で、読む側からすると、人知れずブログの更新を楽しみにしていたり、お気に入りのブログが更新されなくて待ち遠しかったり、お気に入りのブログが閉鎖してしまって悲しんだり、そういった経験をしたことが何度もあります。

こういう気持ちのすれちがいというか、書き手と読み手のコミュニケーションの無さから来るブロガーのモチベーションの低下というか、うまく言葉にはできないけれど、テンションアップのきっかけとなるようなコミュニケーションがブログにはありません。
それはブログを書いているブロガーに魅力がないからだろ、と言われればその通りですが、一方で、mixiやTwitterやFacebookなら、反応はあったりもします。

ブログを書いて反応がないときに求めがちなのが、アクセス数だとか、そういう無機質なデータ。
昨日は100PVありました。昨日は1000PVありました。昨日は10000PVありました。
一体どこまでアクセス数が増えれば満足できるのか。
おそらく何PVになろうとも満足はできない。

よく「一ヶ月で10万PVにした方法」みたいな新参ブログの自慢エントリがアップされていたりします。自慢するブロガーは大体、一ヶ月当たり数万PV〜30万PVくらい稼いだことを自慢しています。これが「月間100万PVにした方法」になるととたんにエントリ数が減り、もはや「月間1000万PV稼ぐブログの書き方」はありません。
おそらく一日1万PV、月間30万PVくらいで頭打ちになるのが、日本のブログの傾向なのではないでしょうか。
しかも、それを何ヶ月も何年も続けていくことは、かなり大変なことだと思われます。

アクセス数が伸びているうちは楽しかったとしても、そのうち頭打ちになります。そのとき支えになるのは、不特定の誰かが来たという無機質なデータではなく、特定の誰かに読んでもらうことだったりします。知らない誰かより、知っている好きな人。

先月、こんなエントリがアップされていました。
好きな人がブログを読んでくれません。 - 真性引き篭もり

ブログを書いても、書いても、好きな人に言及してもらえず、「僕のブログってそんなにつまらないかなあ」などと、落ち込んだり沈んだりする毎日を過ごしていたのです。けれども、よく考えてみると、好きな人など存在しなかったのです。僕の好きな人はインターネットには居ないのです。大好きな人なんて居ないのです。インターネットはおろか、インターネットの外の世界にも居ないのです。好きな人なんて、存在しないのです。大好きな人なんて、存在しないのです。
そう、好きな人なんていないから、いくらアクセス数が増えたところで何も嬉しくなかったりするんです。

だから、ブログを書こうか、いや書かない、と悩んだりして心が痛くなったりします。
一日に二万回くらいブログを書きたくなって二万回くらい書きたくなくなる - 真性引き篭もり

二万回ずつ心が痛む

ブロガーの心を引き留めるには、ブロガーに好きな人を増やしてもらえばいい。つまり、「読んでますよ」とか「好きです」とか、コメント欄やメールを使って、気持ちを伝えてあげればいい。「好きです」と言われれば、人は誰でもその人のことが気になる。そのうち好きになる。
人はけっこう単純なので、「好きです」と言われれば、そのうちその人のことが好きになります。ならないかもしれませんが、何もアクションを起こさないよりは、好きになってもらえる確率は圧倒的に高いです。

だから、「人知れずブログの更新を楽しみにしていたり、お気に入りのブログが更新されなくて待ち遠しかったり、お気に入りのブログが閉鎖してしまって悲しんだり、そういった経験をしたことが何度もあります」を繰り返さないためには、たまにで良いので、「読んでます」とか「楽しみにしています」とかブロガーに伝えてあげることが大切です。これがmixiやTwitterやFacebookなら名前入りで当たり前にできていることで、一方でブログではできていないブログの劣るところです。だからブログを始めたのは良いものの、途中で辞めてしまう人が多いのですね。

「読んでますよ」とブロガーに伝えてあげることが大切で、コメント欄があるブログなら、コメント欄からコメントを残せばいい。「いつも楽しみにしています」と。たったこれだけでも良い。

そうは言っても、たった一行でもコメントを書くのは実に億劫な作業です。ブログによってコメント欄のルールが違ったり、自分ではコメントの管理ができなかったり、どこに書いたのか忘れてしまったり、とにかく面倒です。mixiやTwitterやFacebookの良いところは、どのユーザーへのコメントでもルールやフォーマットは同じで、自分の発言をあとから確認しやすいところにあったりします。

モチベーションの維持という点では、他のSNSよりもブログのシステムは劣っています。それでもブログにはブログの良いところがあります。お気に入りのブログが閉鎖してしまわないように、閉鎖する前に、ひとことでも声をかけてあげることが大切なんじゃないかなと思ったりします。書き込むには勇気が必要ですけどね。

で、一度書くと慣れて調子に乗ってしょっちゅう書き込んだり、馴れ馴れしい感じになってくる場合があります。応援コメントは嬉しいけれど、馴れ合いコメントは嬉しくない。むしろ鬱陶しい。馴れ合いコメントに返信するのに時間を取られ、「特定の誰かと馴れ合いたいんじゃない。不特定の誰かに向けてブログを書きたいんだ」と、何だか矛盾する事態に陥るかもしれません。まぁそれはそれで。SNSの良くないところは、リアクションがあってそれは嬉しいのだけれど、その密すぎるコミュニケーションに疲れて、窮屈さを感じるところにあります。もっとオープンなところで、ということでブログを始めると、今度はオープンすぎて広大で迷子になってひとりぼっちになってしまったりします。

ブログは、近すぎず離れすぎず、たまに「やぁ!」と声をかけてあげるくらいがベストの距離感です。それを肝に銘じて、読み手がブロガーとコミュニケーションが取れると、双方に取って良いのではないかなぁと思います。

なんだかよくわからない感じになりましたが、9年目もよろしくお願いします。