Firefox11リリース!SPDYプロトコルで通信してみよう!
2012年03月14日 パソコン(PC)
Firefoxの最新版Firefox11がリリースされました。Firefox11では、主に以下の点が変更されています。
- Google Chromeから、ブックマーク、履歴、Cookie をインポート可能に。
- Firefox Sync でアドオンを同期できるように。
- CSS3 の text-size-adjust プロパティ に対応。
- HTML5 動画のメディアコントローラを再設計。
- HTML 要素の outerHTML プロパティ に対応。
- ソース表示の構文強調表示に HTML5 パーサを採用。
- セキュリティ、安全性問題の修正。
また、今回のバージョンからGoogleが策定を進めている新しい通信プロトコルである、SPDY(スピーディ)プロトコルでの通信が可能になっています。SPDYは、HTTPよりも高速に通信することができる、とされています(一つのコネクションで多くのストリームを処理することができて、冗長な通信が発生しないとのこと)。
SPDYで通信するには、対応しているWebサービスが必要です。Googleが提供している一部のWebサービスの他、実は非公式でTwitterが対応しています。
それでは、Firefox11を使ってSPDYプロトコルでの通信をしてみましょう。Firefox11のデフォルト設定ではSPDYでの通信ができませんので、コンフィグで設定を変えます。変える手順は以下の通りです(注:設定変更は自己責任でお願いします)。
1. Firefox11のアドレスバーに「about:config」と入力して、コンフィグ画面へと進む。
2. コンフィグ画面の検索バーに「network.http.spdy.enabled」と入力する。
3. 表示された「network.http.spdy.enabled」を値を切り替え、「true」にする。
これでOKです。対応しているWebサービスで、SPDY通信できるようになったはずです。
ただ、これだけだと、SPDY通信しているかどうかわかりにくいですね。そんなときには、Firefoxのアドオンをインストールします。 このアドオンをインストールし、SPDY通信できるWebサービスにアクセスすると、アドレスバーに「稲妻」マークが表示されます。例えば、Twitterにアクセスすると、このように緑の稲妻が表示されます。
アイコンにカーソルを重ねると、「SPDY is active」と表示されるため、SPDY通信していることが確認できます。
GoogleのサービスでのSPDY対応状況を確認してみたところ、GmailでSPDY通信されていることが確認できました。Googleリーダーの方は、自分の環境ではまだ対応していませんでした。
安定性や安全性の面で、FirefoxでのSPDY通信がどのようになっているかはまだわかりません。それでも、一足早く使ってみたいという人は、上記設定を試してみてはいかがでしょうか。