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ロジクール ワイヤレスマウス m525モニターレビュー

2011年12月14日 パソコン(PC)


11月4日に発売されたロジクールのワイヤレスマウス「Logicool Wireless Mouse m525」(→プレスリリース)。LOKAのサンプリングモニターでこのマウスを試せることになりましたので、レビューします。

実はワイヤレスマウスを使うのは今回が初めてです。なぜ今までワイヤレスマウスに手を出していなかったかというと、以下の点に疑問を感じていたからです。
1. 電池寿命は?
2. ラグはどうなの?
3. 安定度は?
4. 設定の面倒さは?
5. 価格は?
ワイヤレスマウスが発売され始めた頃、「電池寿命が短く、ラグがあって、価格も高い」というイメージがあったりしました。それ以来、「だったら、コードが付いている普通のマウスでいいや」と思って、ワイヤレスマウスを購入候補に入れたことはありませんでした。今回ワイヤレスマウスを初めて試せることになりましたので、使い勝手を体験してみようと思います。

ロジクール ワイヤレスマウス m525の外観

まずは「m525」の外観からです。ロジクールのマウスは久しぶりで、以前は8ボタンマウスの「MX-510」を使っていたことがありました。ボタンの多いマウスが好きなので、8ボタンもある「MX-510」は、ボタン数的には最高でした。ただ、マウスのサイズが大きすぎたのと、Windows Vistaにドライバが対応していなくて、最近はELECOMなどの他のマウスを使っています。



m525のパッケージ裏側。「性能、デザインに省エネ設計。3拍子揃ったバランスマウス」と書かれています。



パッケージ内容は、マウス本体、ロジクールUnifyingレシーバー、単三乾電池*2、取扱説明書、保証規定、保証書です。



箱を開けてみました。



マウスを取り出してみました。「コードがない!」、コードがないことにちょっと感動してしまいました(普段からワイヤレスを使っている人には、今さらと思われるかもしれませんが)。ワイヤレスマウスなので、もっと小さいマウスをイメージしていましたが、ちょうど良いサイズのマウスでした。



このマウスの特徴の一つは、72段階のマイクロラチェットのウェブ用ホイール。高速スクロール機能が利用できます。さらにホイールのチルトで、「戻る」「進む」などの機能が利用できます。



そしてこれがワイヤレスで受信できる、ロジクールUnifyingレシーバー。超小さいです。USBポートに差し込む部分よりも本体側の方が小さいです。Unifyingとは、ロジクールアドバンス2.4GHzワイヤレステクノロジーを採用した、独自の無線方式です。この小さなUnifyingレシーバーを使うと、最大6台までのマウスやキーボード等を使用できます。



マウスと並べてみました。この小ささは素晴らしいです。付け外しを頻繁にする場合、小さすぎてなくしてしまいそうなくらい小さいです。実は、マウス本体の内部に、レシーバー挿入場所が用意されていたりもします。よく考えられています。



マウスの裏側。ロジクール レーザーグレードトラッキング(LGT)機能搭載です。光学式マウスでありながら、レーザー式マウスに近い性能を誇っているそうです。ワイヤレスの電源ON/OFFも裏側で操作します。乾電池を開けるロック部分のオープンも裏側で行います。



乾電池を入れるカバーを開けてみました。無駄のないデザインで格好良いです。乾電池2本入れるスペースの手前側の穴がレシーバー挿入スペースです。



乾電池を入れてみました。マウスの電力管理により、電池寿命はなんと最大3年間!1〜2ヶ月で乾電池を入れかえる必要性があったりしたら面倒だなぁと思っていましたが、驚くことに36ヶ月の長寿命。自分の今までのマウス交換ペースからすると、一つのマウスを3年間も使いませんから、驚きの省エネ設計です。

ドライバ、ソフトウェア(SetPoint)のインストール

マウスの準備ができたので、早速ロジクールUnifyingレシーバーをパソコンのUSBポートに差し込んでみました。自動的にドライバーソフトウェアがインストールされました。一応再起動が必要だと書かれていたので、素直に再起動しました。



PCを再起動してみると、ワイヤレスマウスはしっかりと反応していました。カーソル移動、クリック、ホイール操作などすべてできます。CD-ROMから何かをインストールしたりすることもなく、簡単にワイヤレスマウスが使えるようになっていました。予想以上の簡単さです。

ただ、マウススピードが好みではなく、マウスホイールの機能なども細かく設定できるソフトウェアがあるみたいだったので、それをインストールしてみることにしました。ロジクールのサイトから、SetPointをダウンロードして実行してみました。



何の問題もなくインストールが完了し、SetPointを起動してみました。マウスの電池残量がPC側から確認できたり、非常に便利です。最大36ヶ月も電池が持つなら、あまりチェックする必要もないと思いますけどね。



マウスのポインタスピードを調整して、マウスホイールのチルトボタンの機能を変えてみました。「ページ ダウン」を設定してみたところ、なぜか「ページ アップ」しました。バグでしょうか?幸い、「ページ アップ」を選択すると「ページ ダウン」することが確認できたので、とりあえず「ページ アップ」を割り当てておきました。設定できる機能が多いので、ここは評価できるポイントです。

マウスホイールのスクロールサイズを設定できるのですが、「3行」に設定してみたところ、FirefoxのTab Mixプラグインのタブ上でマウスホイールさせると、一気に動きすぎてしまい、「3行」では使えませんでした。とりあえず「1行」に設定して、Firefox側の設定をいじってみました。「about:config」を開いて、以下のように設定しました。
mousewheel.withnokey.sysnumlines を false(システムの規定値を使わない)
mousewheel.withnokey.numlines を 4(スクロール量)
72段階のマイクロラチェットホイールを最大限に活かすために、スクロール量を増やしました。

m525を使ってみて、ワイヤレスマウスの疑問は解決

ワイヤレスマウスのm525を使ってみて、使う前に抱いていた疑問が簡単に解決しました。上の5つの疑問に答えてみます。
1.電池寿命は?
 → 最大36ヶ月!
2.ラグはどうなの?
 → 特に感じない
3.安定度は?
 → 問題なく安定
4.設定の面倒さは?
 → USBポートに差すだけ
5.価格は?
 → 3,980円!
電池寿命は「マウスの電力管理」により驚きの3年間ですし、心配だったラグも感じません。安定度も問題ありませんし、「ロジクール レーザーグレードトラッキング(LGT)」によりマウス操作も快適です。設定は、USBポートにUnifyingレシーバーを差して再起動しただけでマウスが使えるようになりましたし、ソフトウェアのインストールによって機能も自分好みに変更できました。価格も今調べてみたところ、ロジクールオンラインストアで3,980円ですし、Amazonなら3000円程度です。Unifyingレシーバーが同梱されていますので、USBポートさえあれば、すぐにワイヤレスマウス生活を始められます。USBポートが余っていない人は、一緒にUSBハブも買えばOKだと思います(600円弱で購入できます)。

m525に改良を望むこと

m525を使ってみて、個人的な感想でパーフェクトとは思えなかった点を少し挙げておきます。

一つはボタンの数で、ホイール部分のチルト操作で5ボタンマウスと同様の割り当てができますが、やっぱり個人的にはサイドにもボタンが欲しいです。ホイールをカチカチしすぎると壊れやすくなりますし…。

もう一つは重さです。マウス単体を持った時はすごく軽いと思ったものの、単三乾電池を2本入れたら、当然のように重くなってしまいました。36ヶ月も電池が持つ省エネ設計なら、単三乾電池1本や単四乾電池2本仕様でも良かったのになぁと思います。電池1本なら軽くなりますしね。

最後にこのマウスの特徴の72段階マイクロラチェットホイールです。最初は、感度が高すぎて少し触れただけでホイールが回ってしまい、とまどいました。誤作動しないように、もう少し重みがあった方が良いかなぁと思います。72段階ホイールを高速に回した時は最高に気持ちが良いのですが、別に72段階もいらないような気がします。

と、ここまで書いて、Firefox用にスクロールサイズを「1行」に設定していて、他のアプリケーションのスクロール量が少なすぎて不便に思えてきました。もう一度「3行」に戻すと、今度はFirefoxの感度が高すぎて、タブを切り替えられない…。色々いじっていて、解決策を見つけました。「スムーズなスクロールの有効化」のチェックを外すと、感度が低くなってタブをホイールで一つずつ切り替えられるようになりました。となると、最後の72段階マイクロラチェットホイールでも悪くないのかもしれません(もう少し1段階1段階がわかりやすい作りの方が好みですが。慣れの問題もあるかもしれません)。

というわけで、個人的にサイドボタンが欲しいのと、省エネゆえに電池を減らして軽量化してくれるとベストですね。試しに、単三乾電池2本のところを、1本抜いてマウスの電源をONにしてみたところ、正常に動きました。左右の重量バランスが崩れますが、これでも動きます。電池1本でも長時間動くと思いますので、最初から1本仕様でも良いと思います。

このm525は、ワイヤレスで問題なく動いていますし、レシーバーなどにも何も問題ありません。ポインタ操作なども快適です。思っていた以上にワイヤレスマウスは良いものですね。電池寿命が長いので、電池交換が面倒になったりもしませんし。デザインが良く手にもなじみますし、何よりコードがないのは最高です。次からマウスを買う時は、ワイヤレスマウスを第一候補にしようと思いました。



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