SIGMA Macro 70mm F2.8 EX DGレビュー1-カミソリマクロを借りた理由-
2011年08月12日 カメラ・写真
みんぽす経由で、SIGMAの中望遠マクロレンズ「MACRO 70mmF2.8 EX DG」をお借りしました。このレンズは、通称「カミソリマクロ」と呼ばれていたりします。伊達淳一さんが、「絞り開放からキレキレに写る“カミソリマクロ”」と表現したのがきっかけだと思われます。
今回、カミソリマクロこと「シグマ 70mm F2.8 EX DG MACRO」をお借りすることができました。これから何回かに渡ってレビューしていきたいと思います。第一回目は、なぜこのレンズを借りたのかについてです。
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APS-Cサイズ向きの焦点距離だが、モーターが内蔵されていない
さて、このレンズ、焦点距離が70mmです。APS-Cサイズのカメラで使うと1.5倍の105mm相当となり、中望遠マクロレンズとして、とても扱いやすい焦点距離になります。ところが残念なことに、このレンズにはモーターが内蔵されていません。APS-CサイズのニコンD60等のカメラには、カメラボディ内にモーターが内蔵されていないため、このレンズをカメラに付けてもAF機能が動作しません。強制的にMFになってしまいます。最近のシグマのレンズには、ほとんど超音波モーターHSMが内蔵されているだけに、ニコンユーザーにとっては手を出しにくいレンズになってしまっています。自分もD60を使っている時には、このレンズには全く興味がありませんでした。
フルサイズでは、少し焦点距離が短いか
フルサイズのニコンD700で使う場合は、焦点距離はそのまま70mmです。D700にはカメラボディ内に強力なモーターも内蔵されていますから、AFも動作します。ただし、70mmでは中望遠マクロとしては少し短く、使いづらそうだと感じていました。中途半端な焦点距離で、自分には縁のないレンズだと思い、ある時まで全く興味がありませんでした。
カミソリマクロに興味がわいた理由
興味がわいたのは、昨年末の「シグマの歴史-なぜシグマは日本国内生産にこだわるのか-」のイベントに参加した時です。一眼レフ用のマクロレンズ(ニコンではマイクロレンズ)は、一般的に等倍〜1/2倍の撮影倍率であることが多くなっています。この70mmマクロは、元々等倍以上の撮影倍率を目指して開発していたそうです。結局それは実現できなかったそうなのですが、等倍の写りがあまりにも素晴らしくそのまま発売することにした、という経緯があるみたいです。シグマの山木社長も、このレンズの写りには自信があるようでした。そんなに自信があるのなら、ぜひとも使ってみたいなぁと興味がわいてきて、今回ついに借りることができたというわけです。
本当に「カミソリマクロ」の異名通りの写りなのか、これから撮影してレビューしてみたいと思います。
SIGMA Macro 70mm F2.8 EX DGレビュー2-外観編-
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