ZAPAnet総合情報局 > ZAPAブログ2.0 > SIGMA DP1xのISO400の画質はどれくらいなのか

SIGMA DP1xのISO400の画質はどれくらいなのか

2011年03月06日 カメラ・写真
高感度撮影に弱いと思われているSIGMA DPシリーズ。

SIGMA DP1xには、AFE(アナログフロントエンド)という新技術が搭載されています。このAFEは、FOVEON X3ダイレクトイメージセンサーが捉えた光を、効率よくA/D変換するための機能です。これにより、「高感度性能が大幅に向上し、ノイズが少なく高解像ですぐれた色再現が可能となる」と発表されています。発表されている割には、ネット上にはほとんど作例がありません(恐らくカメラ雑誌にもほとんど載っていないと思います)。また、現像ソフトのSigma Photo Proの方もバージョンアップが続けられ、現在では色再現性がとてつもなく良くなったりしています。残念なことに、そのことも一般にあまり知られていません。

ということで、SIGMA DP1xのISO400で撮影した写真を載せておきます。技術がどうのこうのと文字で読むよりも、実際に撮影した写真を等倍画像で見てしまうのが一番手っ取り早いです。

まずは晴天時屋外の写真から(画像をクリックすると、縮小していない等倍画像が表示されます)。

DP1x 1/800秒 F8.0 ISO400 ニュートラル(晴れ 4C+2M)
等倍で確認しても、ノイズが気になるようなことはまったくないと思います。FOVEON X3センサーは、光量が豊富なシーンではダイナミックレンジが広く、階調が豊かで、色再現性も優れています。ISO400での撮影でもこの通り、とてもきれいに写ります。

問題になるとしたら光量の少ないシーンです。センサーの特性上、こういうシーンでは特にシャドー側の階調性と色乗りが悪くなったりします。

次は、あまり明るくない室内で撮影した写真を見てみましょう。赤や黄色といった色再現の難しい被写体を撮影した写真です(画像をクリックすると、等倍画像が表示されます)。

DP1x 1/30秒 F4.0 ISO400 ニュートラル(晴れ 47C+35M)
上の二つの写真は、現時点で最新バージョンのSigma Photo Pro Ver.4.2.2.0で現像しました(スポットでカラー調整した以外は、すべてニュートラルのデフォルト設定です)。あまり明るくない室内で撮影した写真も、トマトやレモンといった難しい色を難なく表現できました。ノイズは細かく見れば確かに少しありますが、自分としては全く気にならないレベルです。

というわけで、SIGMA DP1xのISO400の画質はなかなか良く、一般に思われている程、高感度撮影に弱くなかったりします。




新世代の1,400万画素高画質デジタルカメラDP1x  株式会社シグマ
SIGMA DP1x : スペシャルコンテンツ
DP1x 楽天のページ
シグマ デジタルカメラ DP1x Amazonのページ