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スーパーストリートファイターIVレビュー

2010年05月04日 ゲーム全般
スト4の続編、スーパーストリートファイターIV


今作スーパーストリートファイターIVでは、2009年に発売されたストリートファイターIVからさらにキャラクターが増え、総勢35人になっています。スーパーになりキャラクターが増えても、価格が高くなることはなく、定価で4990円。初回出荷だけですでに全世界100万本を突破しています。


「俺より強いやつが呼んでいる。」



ゲームに触れてすぐわかるのは、「ストリートファイターらしい安定感」。
約18年前に初めてプレイした、あのストリートファイター2から変わらぬ操作感や世界観。
画面が3Dになったり、後ろのグラフィックでカバやキリンが動いていても、全然変わらない操作感です。
良い意味で「変わっていない」し、悪い意味でも「変わっていない」。
この安定感こそがストリートファイターらしさを演出している一番のポイントだと思います。

ゲームバランスは素晴らしく、前作スト4からさらに強さなどが調整され、35人のキャラクターどれを使っても楽しめるようになっています。
少しキャラクターが大きいので、あまり間合いを取れず、接近戦のキャラクターが戦いやすくなっているようにも感じました。
また、必殺技のコマンドが出やすいようで、スクリューパイルドライバーなどのレバー一回転系の大技も簡単に出ました。

とりあえず最初にアーケードモードの「MEDIUM」でプレイ。MEDIUMと言っても最初の方は敵もとても弱く、これなら楽勝…と思ったら…!

ザンギエフだけメチャクチャ強い!

ガイルを使っていて、ソニックブームを打つとすり抜け、サマーソルトキックはガードされ攻撃が終わった瞬間スクリューパイルドライバー。起き上がってももたもたしていると、即座にスクリューパイルドライバー。CPUの「MEDIUM」でここまで強いのか…と驚きました。結局強かったのは、ザンギエフとラスボスであるセス(seth)の2戦目だけ。ガイルを使う時は、ザンギエフ対策を何とかしないといけないと感じました。実際自分でザンギエフを使ってみると、スクリューパイルドライバーが出やすい上に、掴みの範囲が広く、初心者相手にはかなり強いキャラクターのように感じました。

ゲーム部分以外で残念だなぁと思ったのは、アーケードモードのオープニングとエンディングのアニメ。アニメ(一枚絵?)の出来が微妙なこと。もう少しレベルの高いイラストにしてもらいたかったです。

説明書で不思議に思ったのは、「前作から登場しているキャラクターの通常必殺技が載っていない」こと。そんなところでケチらなくても良いように思いました。STARTボタンを押してコマンドの表示はできますが、説明書で確認できないのは不便です。

アーケードモードは、全34人と戦うことはなく、適度に戦ってエンディング。最初、海外のキャラクターが日本語をしゃべっていて違和感がありました。それも、一度エンディングを迎えたら、英語日本語を全キャラクター別に設定できるようになって解消しました。ただ、勝利後のメッセージが日本語だと何となくダサイのと、そこでもキャラクターがしゃべって欲しいと思ったりしました。

今回、スパ4になったことで女性キャラクターがさらに増えています。個人的に、「韓国の人が怒って抗議にくるような、強烈なキャラにしよう」と指示されて作られたジュリは、とても使いやすく感じました。Sなキャラなのも面白いところです。

そしてスーパーストリートファイターIV一番のポイントは、オンライン対戦!
ゴールデンウィーク中ということもあってか、アーケードモードを待ち受けありに設定しておくと、ひっきりなしに全国から対戦相手が乱入してきます。
待ち受けとは、アーケードモードプレイ中に、オンラインで対戦相手が見つかった場合に、自動的にオンライン対戦へと移行する機能です。オンライン対戦が終わったら、通常のアーケードモードに戻ります。つまり、相手が見つかるまではCPUとアーケードモードを楽しみ、相手が見つかったらオンラインで全国の猛者たちと戦える機能です。
オンラインのストレスも何もなく、全国の相手といつでも戦えるのは「素晴らしい」の一言です。CPUとだけ戦っていると飽きてしまう対戦格闘ゲームも、これなら全く飽きません。同じくらいのランクの人と戦えるので、とても熱い仕様になっています。

ただ、熱くなりすぎると、左手の親指が痛くなってしまうのが欠点です。ゲームのやり過ぎには注意しましょう。