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「単騎で」を「短距離で」と聞き間違えて、武豊騎手のコメントを捏造

2009年05月28日 競馬
4月19日の皐月賞のあと、武豊騎手のコメントにすごい違和感を感じました。
「描いていた最悪の展開になってしまいました。短い距離で逃げるなら折り合いがつくんですけどね。これで見ていた人も分かると思いますが、長い距離は向かないです」
武豊騎手には考えられないような捨てゼリフでした。もう走る前から、「長距離は無理だからこの馬に勝ち目はないよ」と言ってしまったようで、馬券購入者を馬鹿にしたようなコメントに感じました(リーチザクラウン号は皐月賞2番人気。自分は皐月賞の馬券を買っていないので関係ない話でしたが)。しかもスペシャルウィーク産駒で2000mが長距離というのも変に感じました。


今日になって、こんな発表がありました。
しかし、その後、このコメントが誤りではないかとの指摘があり、取材者に確かめた結果、「短い距離で」のくだりは「単騎で」を「短距離で」と聞き間違えたものだということが判明いたしました。聞き間違いの結果、武さんの発言にはなかった「長い距離は向かないです」という結論を取材者の推測で付け足してしまった二重の大きなミスもありました。

●●お詫び●●皐月賞のレース後のコメントの誤りについて | News | 競馬実況web | ラジオNIKKEI
「単騎で」を「短距離で」と聞き間違え、その後「長い距離は向かないです」というコメントを勝手に付け足してしまったようです。聞き間違えは誰にでもあることで、騎手のコメントを文章にしただけではわかりにくいということもわかります。でも「長い距離は向かないです」は、関係者や馬券を買った人のことを考えていない表現だったと思います。


調べてみたところ、スポーツナビ|武豊「最悪の展開に……」リーチザクラウン不発13着=皐月賞にはこのように書かれていました。
「描いていた中で最悪の展開になってしまいました。単騎なら良かったんですけど……、みんな速いペースで前に行きましたからね」
 単騎マイペースで行くこともできず、だからといって無理にハナを叩けばオーバーペースになる。5番手外からの好位抜け出しを狙ったが、やはりリーチザクラウンにとってベストの競馬は“逃げ”ということだったか。行けず、退けず、武豊のコメント通り“最悪の展開”では、もう直線での余力は残されていなかった。
 「逃げないと無理ですね。今日の結果でみなさんも分かってくれたと思います。今回はしょうがないですね」
こちらの記事だと、「長距離」かどうかは関係なく、「単騎逃げ」でないと力を出し切れなかったと言いたかったことがよくわかります。騎手のコメントをおぎなって、わかりやすい記事にするのは大変ですね。


5月31日には、さらに距離が伸びる2400mのダービーに出走します。ダービー前に訂正しておかないと、もしダービーを武豊騎手騎乗のリーチザクラウン号が勝ってしまったら大変なことになってしまうので、訂正しておいたということでしょうか。